Home > 燃調(1)

燃調(1)


  • Posted by: F&F
  • 2012年2月 9日 11:04

燃調に関して質問を頂く事もあるので少し書いてみたいと思う。
と言っても内燃機関に関する専門家ではないので、書く事全てが正しいとは限らない。

以前にも書いた事があるが私はキャブレターに関して全く詳しくない。
勿論構造や動作の理屈は解っているが、その程度である。
なのでここではFIを取り上げる。

燃料を供給するためには、どのくらいの燃料をエンジンに送り込むかの計量を必要とする。
これには大きく3つの方法がある。

一つはエンジンの回転数とスロットル開度から負荷を予測する(α-N制御)もの。
例えば空ぶかしだったらスロットルを少し開けただけでエンジン回転数は上がる。
高負荷時にはスロットルを全開にしたとしてもエンジン回転数は上がらない。
エンジンに全くセンサを取り付けずにスロットル開度と回転数のみで燃料噴射量を決められるので構造は簡単だ。
ただし外部要因(気温や気圧、湿度などの変化)によるエンジンコンディションの変化を直接読み取る事が出来ないので燃料供給精度を上げるのは大変だ。

メカニカル燃料噴射のクーゲルフィッシャーとか、国内では一部日産車が過去に使っていた事がある。
メカニカルインジェクションでは極端な形状をしたカムによって燃料噴射量をきめ、電子制御ではCPUを用いることによってはじめて実用的になったと言える。
Dジェトロなどではアナログリニアライザでの制御も可能なのだが、α-Nでそれは不可能だからだ。

α-N方式は制御レスポンスが良いのもメリットだ。
センサを使っていないので制御遅れが無く、ハイカムなどを組んでも制御が成立する。
ただし過給エンジンには使いにくい。
スロットル開度と過給圧が比例するならばいいが、ターボでは過給圧は負荷に関係するのでα-N方式では制御しにくい。

   

Comments:0

コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。

サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。

登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント フォーム
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。

Home > 燃調(1)



VC