Rohde&Schwarz

Rohde&Schwarzはドイツの計測器メーカだ。
日本ではアジレント(旧フーレットパッカード)の方がなじみが深いと思う。

Rohde&Schwarzは日本での販売体制やサービス体制が弱いのだが製品は優れている。
広帯域のディジタル変調SG、例えばマルチキャリアを立てる場合に複数のRF信号源を使うのではなく単周波数のCWにRFでマルチキャリアになるようなベースバンド信号を変調する。
この場合は変調器のキャリアサプレッションや歪みが問題になり、ほぼ同仕様のアジレント製とRohde&Schwarzを比較したら雲泥の差だった。
アジレントの営業も、この機能に関してはRohde&Schwarzにかなわないと言っていた。

各国の移動体通信やその方式ごとのソフトウエアも比較的充実している。
国内に関してはアンリツも専門分野で頑張っているが、汎用計測器に専用ソフトを組み込んで信号を出す機器だとRohde&Schwarzも得意だ。
汎用計測器の場合は、その目的の作業が終わった後も汎用計測器として活用出来る。
もっとも、その分価格は高いけど。

最近ではLTEのCA対応SGであるSMW200Aを宣伝している。
従来機種の変調器などを広帯域化したもので、一つの筐体に連携した２つのRF信号源(含む変調系統)を入れたモデルは従来からある。
ちなみにフルオプションだと2千万円弱のお値段だ。