Suica

薄型FOMA発表の頃は元気が良かったなぁ。
そんなイメージの夏野氏がご機嫌斜めになったそうだ。

JR駅構内の売店でSuicaが使えないのが気に入らないらしい。
http://suzunonejh.blog15.fc2.com/blog-entry-4447.html

プリペイド型電子マネーの決済手数料はEdy開始当時で7%ほどだった。
もちろん月間決済金額によっても異なり、現在のコンビニクラスでは2%以下だそうだ。
クレジットカード型の場合は小規模店で3%〜5%、大規模店で2%台とは言え手数料がかかる事に違いはない。
この他にも決済機器の導入コストや月額費用などが発生する。

駅の売店だとレジも使わずに現金での支払いが殆どだろう。
レジなど打つ暇もなく客をさばかなければならない。
つまりFelicaの導入は時間と手間の両方のロスが生ずる事になる。
また売り上げが即現金にならない点でも運転資金が必要になる。

こうした事情を考えると小規模店でFelica決済を導入するのは敷居が高い。
自販機にしても同様の事が言えるわけで、Felica決済が全ての面でお得ならば日本中の自販機はFelica対応になっているはずだ。
利便性の向上が集客に結びつけば店舗はFelica決済を導入する。
そうでなければ導入しない。

ユニクロでは店舗によってはiD決済が使えるが使えない所もある。
全店舗で導入しないのは導入のメリットが薄いと判断したからだろう。
逆に、例えばタクシーなどでの決済をFelicaやクレジットカード専用とすればコストと引き替えにセキュリティが守れる。
強盗は現金のない所には現れない。

大資本をバックにゴリゴリと押していく商売が全てではない。
だが夏野氏はそれを知らない。