アクセラ

アクセラはやたらバリエーションの多いマツダの車だ。
ディーゼルあり、ハイブリッドありで出力もカタログ燃費の様々だ。

2.2リッターディーゼルターボは175馬力でカタログ燃費は19.6km/lだがCGのテストによる燃費は10.1km/lだった。
ガソリン1.5リッターエンジンは111馬力、カタログ燃費19.2km/lに対して実走行では9.6km/lとなった。
注目のハイブリッド車は99馬力のエンジンでカタログ燃費は30.8km/lと立派だが実走行燃費は11.9km/lだった。

ハイブリッドシステムはそっくりトヨタ製だ。
エンジンはマツダ製で排気量も異なるのだがシステムに合わせてなのか99馬力になっている。
日経トレンディネットによればトヨタ製ハイブリッドシステムを使うには「…最高出力はベースの2Lエンジンから56ps落ちの99ps、最大トルクは5.5kgm落ちの14.5kgmとし、トヨタの設計枠に当てはめられている。そうしないと設計通りの燃費性能が出ないようで…」との事。
確かにエンジン出力を上げてしまうとモータ(発電機)容量が不足する。

低燃費である事が存在意義であるプリウスと違い、アクセラはリアサスにダブルウイッシュボーンを使う。
このアームが邪魔をしてハイブリッド用バッテリの置く場所が無くなり、トランクは狭くなっている。
プリウスよりも大排気量エンジンを余裕を持って使うためかエンジン再始動時のショックはかなり少なくノイズレベルも低いようだ。
ただし実燃費はプリウスより悪く、別のテストでも20km/lに届かなかった。
燃費投稿サイトではプリウスが21km/l台なのに対してアクセラは18km/l台にとどまった。

このあたりはエンジンやハイブリッドシステムのみではなく、車両そのものの設計や快適性なども関係してくる。