プラチナLTE

SBMは900MHz帯でLTEサービスを開始すると、4月から始めるよと言っていた。
既に4月なのだが、通常であればCMなどでプラチナプラチナと叫ぶはずだ。

900MHz帯の割り当て周波数内には既存局が残っている。
電波法の基本精神は既存局に妨害を与えてはならない事である。
つまり先使い優先なので移行が完了しない事にはそのバンドを新たに使う事は出来ない。

SBMは既存のバンド利用者の追い出しを強化したのだが、本来は追い出しではなくお願いでなくてはならない。
つまり局免の有効期間内にそのバンドを明け渡すのだから、利用者は追い出される筋合いはない。
ところがカネをかけたくないSBMは非常に誤解を招きやすいと言うよりも、むしろ総務省が決めた事だとの感覚を持たせるような言い回しで追い出しを図った。
まさに地上げである。

しかし既存利用者も馬鹿ではないのでSBMの脅しに乗らないばかりか反発色を強めた。
これによって地域ごとにバラバラに点在した既存利用者が、まるで成田空港反対闘争のように様相となった。

従来では日本で1局でも900MHz帯のLTE基地局があればプラチナLTEを叫んだのだろうが、今は世の中の批判が怖い。
接続率ナンバーワンにしても多くの人がそれを信じず、今更ナンバーワンを叫ぶのは本当はつながりにくいからだと評される。
今やつながるのが当たり前なのだが山間部などの行楽地や観光地ではSBMは圏外の場所がかなりある。

それでも孫さんの事だから、使える地域から猛烈なスピードでとかギネス級だとかのあらゆる形容詞を総動員させて演説するのかも。