測定器

ヤフオクに出ている測定器類、不良率は相当高いようだ。
まあその分価格も安いのだが、多少高くても中古測定器屋で買うという人も居る。

意外と見落とされがちなのがパネルのボタンである。
アンリツ製のものはチャタリングが出やすい傾向にある。
PLLのロック外れなどもアンリツ製は多く、稼働時間の長い測定器は危ない。

ローデシュワルツやHPでも電解コンデンサは使われているのだが、国産測定器は電解コンデンサ使用率が高い。
一般的にリークの気になるPLLのループフィルタに電解コンデンサは使わないのだが、アンリツの一部モデルは電解コンデンサだ。
こうしたタイミング回路に電解コンデンサが使われていると、経年変化による容量減少で必ずトラブルになる。

信頼性という点ではHP(現アジレント)やローデシュワルツは高いレベルにあるが、それでも故障しないわけではない。
HPは汎用部品の使用率が低いので修理も大変だ。
ローデシュワルツはフィリップスやミニサーキットのパーツ使用率が高いのだが、専用部品が使われていないかと言えばそうとも言えない。

HPのメモリカードにもあったかも知れないが、SRAM+バッテリでプログラムを保持しているものがある。
アンリツでもあったかな。
この場合、バッテリを外したらアウトなので注意しなければいけない。

最近多いHDD搭載モデルだとHDDが壊れてブートできないものもある。
これもプログラムを入手するためには正規の修理ルートをたどらなくてはならず、驚くほどの料金になる。
「専門外に付き電源投入確認のみ」のフレーズがよく使われるのだが、出品者の他の出品物などを見て測定器に詳しそうだなと思ったら注意したい。
電源投入確認のみなのは、それ以上の確認が出来ないトラブルを抱えているからとも読み取れるからだ。