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梅雨明け(2)


  • Posted by: F&F
  • 2014年7月25日 12:10

SBMは900MHz帯のLTEサービスを4月に開始する予定だったのだから、基地局整備は進めているはずだ。
見通しが立たなくなった時点で設備投資の凍結も十分考えられるが、一般的には機材などの発注は済ませているはずなのでその分は工事を行う。

凍結せずに工事が進んでいると仮定すれば、サービス開始時にもそこそこの数の基地局が揃う。
この辺りがどのように進んでいるのかはは全くの不明だ。

SBMの基地局で面白いのは鉄柱型のものにステーが貼られている事だ。
たいていの鉄塔は自立型なのだが、上部と中部からステーで支えているものがある。
2GHz用の鉄柱に900MHzのアンテナを付けたら受風面積が大きくなって設計強度が出なくなったからとか?

建て直すよりもステーを張った方が安く付くのは間違いはない。
ただ敷地面積に限りがあるので鈍角にステーを張る事が出来ない。
すると垂直方向の荷重が増えてしまうので、その強度に余裕のある必要がある。
従ってあまり地上高の高い鉄柱にはこの方法は利用出来ない。

アンテナの地上高を上げるのは遠くに電波を飛ばすと言うよりも、飛ぶエリアを制限しやすいからだ。
上の方から見渡した方がチルト効果を出しやすくなる。
極端な話、地上5m付近から水平に電波を出せば電波の減衰に任せて遠くまで飛んでいく。
地上50mの鉄塔を使えば、そこから下を見下ろすようにエリアを作れる。

電波の飛びやすい800MHz帯で基地局に金がかかるのは、大きなアンテナと高い鉄塔が必要になるからだ。
勿論これが必須という訳ではないが、高品質なセル設計には必要だ。
しかし高い鉄塔は値段も高い。
そこでSBMは25m級の鉄柱を使う。
セル設計は雑になるがコストは大幅ダウンが可能なので、そこを狙ったのだろう。

   

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