発表会

SBMの新製品発表会、さすがに孫さんは顔を出さ(せ)なかった。
特に新サービスなどの告知があったわけでもなくAQUOS CRYSTALのみの発表となった。

スプリントでも売ると言うことでグローバルモデルチックなもので日本の固有仕様には対応しない。
この辺りはコストの関係があるとは思うのだが、海外メーカでも日本仕様を搭載している現状を見ると少し寂しい。
これに関しては質問も出たのだが「日本仕様の機能には対応していないのですが、必ずしも必要とは考えられていない」との回答だった。
SBM的にはiPhoneをメインで売っていたこともあり、ワンセグやFelicaへの認識がドコモやKDDIとは異なるのだろう。

価格は5万4480円で機能的に見て高いのか安いのか微妙な感じだ。
見た目はフレームレスと言う事でインパクトがあるが、液晶がギリギリまであるのではなくデザインで液晶周囲に隙間がないように見せている。
受話音は以前にNECが採用しその後立ち消えた、液晶面全体を振動させる方式を採用する。

狭額縁構造は大画面を小さな筐体でと言う面で魅力的なのだが、持つところが無くなる。
指がかかるとタッチパネルが反応してしまうこともあり、少々注意が必要だ。

デバイスはMSM8926の1.2GHzと現在のスタンダードからすれば寂しい。
RAMは1.5GBと、実用ギリギリまでコストダウンを進めたと思われる。
Flashメモリは8GBしか無いので外部メモリ依存になる。

シャープが徹底したコストダウンで作ったモデルと言う事だ。
現在は必ずしもハイエンド指向ではなく安価なものが売れるのが事実ではある。
従って実質ゼロ円(MNPの場合)で販売する廉価版という位置づけで、そこそこ売れるのかも知れない。

しかしこれで発表会を行う意味があったのだろうか。
数モデルを出すわけでもなく新サービスも、プラチナLTEの発表もなかった。