Home > GPS基準クロック(13)

GPS基準クロック(13)


  • Posted by: F&F
  • 2014年11月14日 11:07

1411141103_480x360.jpg
GPS基準クロックも一通りやってみたので実験終了である。
実験終了の理由はきわめて単純で、手元にある発振器の安定限界精度以下まで調整出来たからだ。

これ以上安定な発振器を作ったとしても、それを確認する手立てがない。
10MHzの発振器をGPSの1PPSでロックさせるのはそう難しくはないのでやってみたい所だが、回路を組むのが面倒だ。
基準発振器が必要と言う事であれば何でもするのだが現状では必要性を感じていない。
まあ作るために作るみたいな感じになるから、気が向いたら取りかかってみようか。
作った所で、理屈の上ではこうなりますよだけでそれを検証出来ないから意味ないか…

せっかく校正したので1の後に0が8個並んだカウンタの表示器でも眺めるか…
ただし周波数カウンタの基準クロックはTCXOなので±0.5ppmくらいはすぐずれる。
10MHzのリファレンスをSGから入れてやれば1.00000000か0.99999999が安定して見られる。
周波数比で見ると250.0000000と1桁分解能が上がる。
周波数カウンタの表示分解能が0.01ppm(周波数比で0.001ppm)に対してSGのOCXOの温度安定度が0.05ppmなので室温などが変化すれば違った数字も出てくるはずだ。

入手可能な高精度なTCXOは以下のものがある。
http://www.conwin.com/datasheets/tx/tx395.pdf
0℃〜70℃で±0.05ppm、短期安定度±0.01ppm/Dayと立派なものである。
1個で買って5千円位。

http://www.conwin.com/datasheets/cx/cx194.pdf
OCXOだと0℃〜70℃で±0.0015ppm、短期安定度±0.0002ppm/Dayとなる。
こちらは2万円位する。

ESG-Dに入っているOCXOが温度範囲で0.05ppm,短期安定度が0.0005ppmなのでTCXOでも同程度の温度安定度が得られる。
なおアジレントの超高安定OCXOと称されるものは温度範囲で0.0025ppm,短期安定度0.0005ppmが規格だ。
アジレントの場合は十分なマージンがあるので規格の1/3程度の誤差範囲には収まるとは思うが、規格は規格だ。

ESG-Dは3GHzにおいても0.01Hzステップで周波数が可変出来る。
これは0.000003ppmに相当するので基準発振器の短期安定度限界を超えている。
何にしても同じなのだが、設定出来るから、読み取れるから正確というものではない。

   

Comments:0

コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。

サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。

登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント フォーム
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。

Home > GPS基準クロック(13)



VC