GPS基準クロック(20)

そうだ、位相を見よう。
GPSの1PPSでトリガをかけたオシロで100MHzのSG出力を観測する。

すると1秒間で約2.5ns狂う事が分かった。
SGのタイムベース調整はパネルのキー操作で行えるのだが、FINEの最小数値でここまでしか合わせられない。
1ステップ大きくすると差が広がり、1ステップ小さくすると逆方向に行ってしまう。
動き方も一定ではなく、もはやタイムベースの短期安定度以下の話だ。
ちなみに周波数カウンタのTCXOと位相比較すると一定方向に動くだけではなく、かなりふらふらしている。
この状態で周波数カウンタで見ると1PPS信号が1.5nHz(ナノ・ヘルツ)ずれていると表示された。

画面を眺めていると100MHzの正弦波の位相がくるっと変わる事がある。
周波数を見ているわけではないので180度以上位相が変わると何が起きているのかは分からない。
確かに周波数カウンタで見ても周波数は変化するのだが、そもそも測定システム系の安定度が見える位の話なのでよく分からない。