超音波加湿器(2)

加湿調整VRを回しても変化がない。
回路が壊れているのか、可変抵抗器が壊れているのか。

可変抵抗器って壊れるのかなぁ。
とは思ったが、インサーキットのままテスタで測ってみると10kΩのまま変化しない。
センタ端子と逆側の端子を測るとちゃんと変化する。
どうやら片方の端子側が断線しているようだ。

と言ったって部品はない。
半固定抵抗の内部で断線しているのだから直しようがない。
じゃあ反対側を使うか。

VRの回転方向と加湿量が逆に、つまりCCW方向で加湿量が最大になるが我慢しよう。
配線を接続し直して水を満たしてスイッチオン、見事に復活した。
だがもう一つ、送風ファンが異音を発している。

内部にはCPUクーラみたいな大きさのシロッコファンがある。
ノートPCのクーリングファンを少し厚くしたようなものだ。
コイツを取り外すと軸受け部にはシールが貼ってあったので、これを剥がして注油した。
最初はCRC-556を吹きかけて動きの様子を見たが、556効果は長持ちしないのでグリスを詰め込んだ。

この超音波加湿器は4千円位のシロモノらしい。
ボタンを押すとLEDがほんのり全体を明るくする。

ちなみにこうして修理して使い続けるのは経済には役立たない。
使い捨てと大量消費こそが経済状況を好転させるからだ。