ナンバーワン(9)

つい昨年まではナンバーワン、ナンバーワンとパネルも使って自慢していた。
Vodafone時代からこれだけ加入者数を増やした、KDDIやドコモを引き離してこうなったと散々言っていた。

今回はペースが鈍るなどという話ではなく、一気に最下位となった。
それもKDDIの半分以下という数字、ドコモの1/3近くまで落ち込んでしまった。
特にiPhone6発売開始からは流出が止まらず、MNPでも転出過多になったという話だ。
iPhone5で稼いだ加入者を一気に失い、地域によっては純減となっている。
確かに都市部ではそこそこ使えるようになってきたが、地方無視で解約が相次ぐ。
特に接続率ナンバーワンのCMとの乖離にお怒りの方が続々MNPでポートアウトしていく。

加入者を取りにくくなっている理由の一つにSBMの厳しい縛りがある。
解約に苦労した人は二度とSBMとは契約しないと考える。
解約阻止に相当な力を入れるSBMなので、それによって解約を思いとどまる人も居るだろう。
しかし解約を阻止したからと言って満足度が上がる事はない。

SBMは満足度の向上ではなく解約阻止に力を入れている。
SBMに言わせれば顧客満足度ナンバーワンとなるのだが、解約率の高さがきっぱりそれを否定している。
学割縛りも然りでありお得だお得だといった所で解約者は後を絶たない。

私の周りにもSBM利用者は居るのだが、減ってきている。
iPhoneからAndroidに鞍替えした人が事業者を移る、iPhoneを買い換えた人が事業者を移る。
ホワイトプランの網内準定額目当てで加入した人がSBMを去る等々で、各社共に同じようなサービスと同じような端末がある現在SBMに居る理由は無い。
YMも解約が止まらない。
MNOとMVNOの隙間を狙った料金体系を打ち出すも、今の所その効果は見えてこない。