Home > ナンバーワン(11)

ナンバーワン(11)


  • Posted by: F&F
  • 2015年2月21日 11:08

通信速度問題も斬られる。
通信速度のアピールに最も熱心なのはSBMである。

SBMは系列会社のデータでもナンバーワンを叫ぶ。
接続率なるものの不思議は過去に検証している。
http://www.fnf.jp/blog/2013/05/fnfblog7618.html
Agoopのデータも上りと下りの合計数となっているが、そもそも移動体通信では上りと下りがなければ通信が成立しないのだから意味不明だ。

SBMのみとは言えないが、調査会社への依頼では測定場所や時間も事業者が指定する。
事業者が試験用端末を貸与する場合は小細工も十分に可能になり、いわゆる試験用番号ってヤツだ。
この辺りは車のモード燃費だとか家電製品の電力利用効率測定でも同じようなものだが、通信速度に関しては利用者からのクレームが相当数あるという。
ナンバーワンと言っているのに実際は遅い、通信が途切れる、圏外が多い等々。

当然事業者にも苦情が来るわけだが「混雑していると遅くなる」「新型機種に買い換えれば速くなる」とかわす。
混雑時の速度低下は各事業者共に同様ではあるが、マルチバンドとトラフィック分散の手法で差が出る。
マイクロセルやマルチセクタによる電波利用効率の差も顕著であり、マイクロセル化を推進するKDDIとマクロセル展開を基本にするSBMでの差は大きい。
ピーク速度は同程度でも混雑時にはセクタ半径の小さい方が当然有利になる。

こうしたエリアや速度に関するナンバーワン詐欺が一般にも広く認識されるようになった。
特にアクティブ層である女子中高生の間でこの認識が広まる事は、この春商戦にも影響が出るだろう。
キャッシュバックを積まれて、安いから仕方がないと思うのかどうか。
ブランド意識でもないが、友達との間での使用感争いが熾烈なのも女子中高生である。
圏外を著しく嫌い動画閲覧などでパケットも使う彼女たちにとって、「SBMなんか使っているから駄目なのよ」と言われる事は耐え難い。

SBMはTDDで165Mbpsの理論速度のサービスを一部エリアで行っている。
対応モデルはWi-Fiルータと一部スマートフォンかな。
auは220Mbps、ドコモは225MbpsのCAが始まり又差が付く事になる。
SBMも1.7GHz帯と2.1GHz帯のCAが始まればドコモに並ぶ事が出来るのだが、基地局密度の問題があるので都市部以外は厳しいかも知れない。

ドコモが短期の大量パケット規制解除、auも緩和している中でソフトバンク(YM)のWi-Fiルータは規制強化らしい。
制限が設けられていないのは従来通りなのだが、パケット消費の多い特定サイト(動画サイトなど)でスロットリングを行っているようだ。
ネットワーク負荷が厳しいのだろう。

   

Comments:0

コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。

サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。

登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント フォーム
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。

Home > ナンバーワン(11)



VC