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ロッシェル塩


  • Posted by: F&F
  • 2015年3月 3日 13:09

懐かしいなぁロッシェル塩、聞く所によるとNHKの朝ドラでこれが出てきて多くの人が知ったとか。
ロッシェル塩は圧電素子として古くから使われ、セラミック振動子が出てくる前はイヤホンやマイクに使われた。

構造が簡単でコストが安く感度が良いとあってゲルマラジオにはなくてはならないものだった。

ワインの沈殿物に含まれる粗酒石を生成結晶化させるとロッシェル塩と言われる結晶になる。
ロッシェル塩の結晶生成はさほど難しいものでは無く、温度管理が上手く行けば家庭でも作れる。
ロッシェル塩は50℃/1リットルの水には2.8kg以上溶けるが、0℃になると410g程度しか溶けられなくなる。
なのでロッシェル塩を水に溶かし、その水温を徐々に下げていけば結晶が析出する。
種結晶は水に溶いたロッシェル塩を放置して水が蒸発すると出来ている。

水温の下げ方が上手く結晶を作るカギだとも言われ、数週間かけて作る人も居れば数時間で立派な結晶に育てる人も居る。

ゆっくり水温を下げるのはかなり難しい事なのだが、風呂の水の中に浮かべておくような方法だと数十時間は頑張ってくれる。
それ以上ゆっくり温度を変化させるには恒温槽的な仕組みがないと難しい。

ロッシェル塩の結晶は柔らかいのでサンドペーパで薄く削る事が出来る。
これに電極を付けると圧電素子として利用出来るのだが、素人じゃ蒸着は難しい。
導電塗料を塗る、なんて方法でもクリスタルイヤホンは作れるのかも。

ロッシェル塩は比較的感度の良い圧電体なので、薄くスライスした結晶をスタックにすれば変位量を稼ぐ事が出来る。
ただし水に溶けやすいので防湿処理を行わないと溶けて無くなってしまう。

   

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