高速化

WiMAXの頃からではあるがKDDIは高速化に非常に熱心だ。
Forumにおいても海外勢の意見をよそに、ひたすら高速化を論じるみたいな所があった。

そうした中でTD-LTEでは4×4 MIMOなどが採用され、今後は256QAMにも挑戦していくという。
64QAMを商用移動体通信として最初に採用したのはPHSでは無いかと思う。
当時としては64QAMが移動体通信で実用になるのか論もあり、要求変調精度などの技術的問題と共に開発には苦労した。

多値変調は一度に伝送出来る情報量が多いので高速伝送には役立つが、情報間距離が短くなるのでエラー率が増える。
エラーに対処するためにデータには冗長部を余計に入れる必要があり、これは実質データ通信速度を下げる。
256QAMを採用すると公称伝送速度は上がるのだが、実質速度は余り上がらない。
それでも64QAMよりはお得と言う事で多値変調を採用するみたいな感じだ。

XGPでは以前から256QAM論があったのだが、余りに難しいと言う事で当時は具体化しなかった。