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Agilentパワー計(2)


  • Posted by: F&F
  • 2015年4月29日 12:09

スイッチパネルの故障が多いのか、開封痕のある機械も少なくない。
それらは背面のトルクスネジの所にシールが貼られている事でも判断できる。

パネル面から金属シャーシを外すと、そこには通常のプリント基板ではなくフレキシブルシート的なものがある。
スイッチは他の機械同様に消しゴムスイッチシートだ。

消しゴムスイッチの下は基板ではなく薄い樹脂シートにメッキ?みたいに見える。
どこが接触するとスイッチとして動作するのか、タクトスイッチではなく消しゴムスイッチだ。
他の消しゴムスイッチ機器ではプリント基板上の接点をゴムスイッチがショートするような構造なのだが、コイツは違う。
シールド構造と言い、近くで高出力機器を使う事を前提に漏洩電界から守る設計なのかも。

スイッチ構造はよく分からないのだが、フレキシブルシートが多少汚れている感じがした。
このパワー計は内部にクーリングファンがあり、電源ONで常時稼働しているようなので埃が溜まりやすいのか。
消しゴムスイッチと下のメッキシート風のものをアルコールで清掃、これで試してみる事にする。

全部組み立てるのは面倒なのだが、そこそこ組み立てないとテストが出来ない。
フレキシブル基板の上に消しゴムスイッチを載せてのテストも出来るのだが、一通り組み立ててみる事にした。
直る事を半ば祈りながらLCDパネルもセットしてパネルを借り組みする。
フレキをメインコネクタに挿すのにコツが要る。
いや、コツよりも指の細い人の方が重要かも。

フレキを挿して電源を入れると、スイッチは正しく反応するようになっていた。
直ったから良かったのだが抵抗不良と決めつけた事は誤りだった。
スイッチ清掃で直らなかったら相当面倒な事になっていたと思う。

このシリーズのパワー計は年代とモデルで筐体スレーブ部分の構造が少し違う。
エアフローなどを考え直した結果ではないかと思うのだが、パネルに向かって右側面に空気孔のないタイプはパネル付近が負圧になって埃を吸い込むのかも。

   

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