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10年で超える


  • Posted by: F&F
  • 2015年7月 3日 12:05

10年でドコモを超える。
孫さんはそう言って携帯電話業界に参入した。

当初は自力参入を目指したものの暗雲が立ちこめ、Vodafoneを高額で買うという手法をとった。
買収直後はドコモやauの料金プランを真似るなど迷走状態が続いたのは、auのCMをパクった現在と似ている。
救世主となったのはiPhoneだった。
それでも当初は売れない日々に在庫の山を蹴飛ばしたのだとか。
ゼロ円配りした所であまり食いつきが良くなかったのだが、タダより安いキャッシュバック作戦が功を奏した。
これで純増数が回復し、純増トップを続ける事になる。
孫さんも純増ナンバーワンを宣伝材料に、好調をアピールした。
純増数ナンバーワンが人気の証とばかりに、ナンバーワンの広告が日本中に溢れた。
ただ負債はその後もどんどん増え続けているのでモバイル事業が儲かっているのかどうかはよく分からない。

そして昨年度はVodafone買収以来初めてシェアを落とした。
10年でドコモを超える夢はもろくも崩れ去ったのだが、その背景にはスプリントの買収があったと思う。
Tモバイルと一緒にしてみたいな、ライブドアの間接的フジテレビ買収みたいな、それが失敗してどん底となった。
スプリントがなければ今まで通り金で加入者を買う作戦も採れただろうが、結局は消耗戦からいち早く逃げ出さざるを得なくなった。

ドコモやauは自転車操業的経営ではないので多少キャッシュバックを積もうが痛くもかゆくもない。
しかしソフトバンクは違う。
収益率が悪化すれば、借金過多なだけに信頼が揺らぐ。
加入者を取るかキャッシュフローを取るかの選択で、孫さんはキャッシュフローを取らざるを得なかった。
ナンバーワンを叫ぶも信じて貰えず、同じカネを払うのならドコモかauが良いかなと思う利用者が多いので解約率が上昇して新規加入者数が減少した。

ただこうした不調期はドコモもauも経験している。
同じ時代は長くは続かないものだ。

   

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