防腐剤(2)

防腐剤にしてもペイントにしても寿命がある。
その寿命よりも木材の寿命の方が長いというか、長く出来るので塗り直しが必要になる。

一方で無塗装の杉板で50年とか場合によっては100年も朽ちずに使い続けられる例がある。
無塗装外壁を使う人はメンテナンスの容易さとグレーに変色してからの風合いを求める。

杭の例で見るように腐敗の条件が揃えばクレオソートを塗ったとしてもやがては朽ちる。
無塗装外壁の場合は水分が残らないようにするのが大切だと言われ、すぐに乾燥することで寿命が長くなるのだろう。
極端な話、水分と適温がある場所では何をしても木材は長くは持たないという事だ。

2件目の家は築4年で雨漏りが発生した。
窯業系サイディングのシリコン接着部が剥がれた為だ。
これは保証期間内でのやり直し工事が行われた。
窯業系サイディングは寿命が長いと思っていたのだが、このシール剤の硬化による隙間の発生はある。
年々材質等が良くなっているとは思うが10年周期くらいでのメンテは必要なのかも知れない。

工事としてはシリコン系接着剤を全て剥がし、表面を綺麗にした上にプライマーを塗る。
それが乾燥したあとにシリコン充填剤を詰めていく流れだ。
そう考えると無塗装木材外壁は凄いなと思う。
腐った場所だけ取り替えれば良いというメンテナンス性もある。
サイディングなどは永久に同じものが入手出来るとは限らないが、杉板であればいつでもどこでも手に入れることが出来る。