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太陽光発電:サンダーUP BX-10(4)


  • Posted by: F&F
  • 2018年5月 1日 11:09

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フライバックインバータのFETのドレインとGND間の(C3)0.1μFを再度付けてみた。
リンギングが減ったのとパルス波高が小さくなった。

無負荷時には電圧が上がらなくなった。
負荷が加わっているとコンデンサよりも負荷のインピーダンスが低いのでコンデンサはあまり効かない。
しかし無負荷だとコンデンサが効いてパルスが出なくなる。
(L1)220μHと(C3)0.1μFの共振周波数は約34KHzであり、パルス幅ともパルス間隔とも関係が無い。

何故パルスが出ないような回路になってしまったのか。
最初は正しい回路で作ったが、
1.逆接続による故障が続出したため逆接続防止用ダイオード(D3)を入れた→パルス発生器は無負荷で動くことになる。
2.無負荷連続動作でドレイン電圧が上がりFET(Q1)破壊が起き始めた。
3.パルス波高が上がらないようにコンデンサ(C3)を入れた。
4.ラジオにノイズが入るとクレームが付く→パルス出力を電解コンデンサ(C2)でGNDに落とす改造をする。
という所だろうか。
最初に設計した人間と、後から(この装置の機能を知らずに)手を加えた人がいたりして。

ドレインとGND間に入っている0.1μF(回路図上では仮にC3)のコンデンサは外した方が良い。
外さなくてもパルスは出るが、コンデンサの意味は無い。

パルス出口に平滑回路とダイオードが入っているので、そのままではパルスは絶対に出ない。
最も簡単な改造方法は逆接続防止用ダイオード(D3)をコイル(L2)に変え、パルス出力のダイオード(D1)をバッテリ側に接続することだ。
コンデンサを取るのは簡単、ダイオードをコイルに変えるのも簡単、D1は基板から浮かせてバッテリ端子側に接続すれば良い。
L2のインダクタンスは470μH〜2mHあたりで良いだろう。
L2にコイルを使わずにフェライトビーズや電線直結でもパルスは出るが、5.1Ωに吸収されるので波高が低い。

動作開始電圧は基板上のVRである程度可変出来るが12V以下までには下げられない。
太陽光発電用としては常時動作でもかまわないと思うのだが、まあ良いか。

回路図は上がオリジナルで下が改造後である。
FETのゲート以前部分は省略してあるだけで、ゲートがオープンなわけではない。

   

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