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LEDをパルス点灯させると明るく見える?


  • Posted by: F&F
  • 2018年11月20日 12:06

LEDをパルス点灯させるとDC点灯させた時よりも明るく見えるというもの。
同じ明るさと感じるLEDの場合は平均電流が少なくなる。

ダイナミック点灯させると暗くなってしまうと言うのが従来のLEDだった。
しかし電流と輝度の比例範囲の広がった高輝度LEDの場合は、ダイナミック点灯でも十分な電流を流すことが出来る。
するとスタティック点灯時よりも明るく見えるというのだ。

こちらで実験されている。
同ページのリンクされている愛媛大学のレポートも興味をそそる。

平均電流が同じであればパルス点灯でもDC点灯でも光出力は同じだ。
ただし光出力と駆動電流が比例する範囲でだ。
それが明るく見えるのだから人間の目はピークホールド的に光を見ていることになる。

これはレーザポインタにも言える。
見た目の明るさを求める場合にレーザダイオードをパルス点灯した方が効率的だという話である。
レーザダイオードの場合は駆動電流と光出力が良く比例するので、今から20年位前からパルス駆動がよく使われた。

視覚感度というか明るさをどう感じているか、その方面には疎いので私はよく分からない。
パルスに対する反応はプロッカ・ザルツァー(プロッカ・ズルツァー)効果と呼ばれる。
これによれば発光時間が30msの時に人間は最も明るく感じるらしい。
またウェバー・フェヒナー則は光刺激に対するものを表すようだ。
パルス点灯は光刺激にも相当するのだろうか。

30ms以上の長さの光を見るとAGC(AutomaticGainControl)が働くのかな?

例えば赤と青の光を混ぜて見ると人間はマゼンタとして判断する。
しかしスペクトル上はあくまでも赤と青なのだ。

ド(261.626Hz)とソ(391.995Hz)の和音はミの若干低い音には聞こえないのに、だ。
目は錐体と呼ばれる光検知細胞があり、これが三原色それぞれのレベルを脳に送っているからだそうだ。
つまり目の中身はFFTでも何でも無く、RGBそれぞれに反応する細胞があるだけだというのだ。
余計な波長にエネルギを使わないパルック(蛍光灯)は明るく見えるのか?
ちなみに明るさ部分は別の桿体と呼ばれる部分が判断しているという。
これがSONYご自慢のカラーセンサ+モノクロセンサのデジカメなのか。

なので、もしかしたら火星人は交通信号機の黄色を"緑と赤が同時に点灯している"と見るのかも知れない。
火星人がいるかどうか知らないけど。

   

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