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アンテナを50Ωで作らなければ良い


  • Posted by: F&F
  • 2018年11月27日 12:11

八木アンテナをスタックにする時にはQマッチをよく使う。
何段かのQマッチを接続する場合もあるのだが、これが意外に難しい。

そもそもスタックにするべく1本の八木アンテナを50Ωで作らなければ話は早い。
八木アンテナは輻射器に接近して導体があるので輻射器のインピーダンスは下がる。
ループアンテナの場合は上がる例もあるのだが、たいていの場合はインピーダンスが下がる。
これを50Ωにマッチングさせるためにガンママッチなどを使う訳だ。
当然インピーダンス変換を行うのでロスが起きている。

だったら最初からアンテナインピーダンスを12.5Ωで設計すれば良い。
これを50Ωの同軸でλ/4引っ張るとアンテナと反対側の端のインピーダンスは200Ωになる。
これが4パラなので50Ωに接続できる。
まあ八木アンテナ単体が12.5Ωに設計できるか(マッチングセクション無しで)という問題はあるけど。

同軸ケーブルは50Ω系か75Ω系が一般的だ。
なのでQマッチを作る場合に、銅管などを使って同軸ケーブル自体を作る場合がある。
しかし、八木アンテナは元々平衡給電アンテナである。
ならば任意のインピーダンスの平衡フィーダで引っ張れば良い。
平衡フィーダならばスペーサがあれば自分で組むことが出来る。
平衡フィーダのままQマッチをしてインピーダンスを整合させるが、ハイインピーダンス伝送の方がロスが少ないので300Ωでも600Ωでもお好きに部屋まで引っ張る。
そこにインピーダンス変換&平衡不平衡変換器を置けば良い。
というのは簡単だけれど平衡フィーダを平行のまま引くのは結構難しそうだ。
平行の乱れはインピーダンスの乱れになる。

   

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