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海水水槽:カルシウムリアクタを考える(2)


  • Posted by: F&F
  • 2019年1月19日 11:10

横浜時代は30kg入りの大型炭酸ガスボンベを使っていた。
元々はCPUの冷却用に用意したもので、その後水草水槽の炭酸ガス添加に使いカルシウムリアクタにも使ったが再充填はせず未だたっぷり残っていた。

では消火器用のボンベで良いかというとこれは意外にランニングコストが高い。
38gのもので150円位、64gで300円、74gのものだと500円位する。
以前は1本50円くらいのカートリッジボンベも見かけたのだが、今は無いのだろうか。
38gのカートリッジボンベはテトラボンベと呼ばれるもので口金のネジが他とは異なる。

ならばビールサーバ用の中型ボンベが良いか。
ボンベ買い取り10kgの中身入りで1万円位だ。
中身は2千円〜4千円位なのでカートリッジボンベの1/20以下のガス価格になる。
ボンベを返却すると5千円ほどが戻ってくる。

1kgの液化炭酸ガスは約0.55m3(約550リットル)の体積になる。
カルシウムリアクタへの炭酸ガス添加量は毎分2ml〜5ml位なので、1kgの液化炭酸ガスは3〜4ヶ月もつことになる。
64gのカートリッジボンベだと1週間位ごとに交換だ。
10kg入りのボンベだと3年くらい、30kg入りのボンベだと9年も無交換でいける。

鉄製ボンベの重さは中身の重さと同じ位ある。
アルミボンベは価格は高いが軽い。

工業用のガスとビールサーバ用のガスでは接続ネジが違う。
管轄官庁の違いはガスのネジにまで及んでいたか。
工業用のガスはW22-14規格で、ウィットネジ(ネジ山の角度が55度)外径22mmネジピッチ14山/1inch
ビール用のボンベは8-14UNF規格で、ユニファイネジ(ネジの角度が60度)外径7/8inch=22.2225mmネジピッチ14山/1inch

以前は工業用のレギュレータを使っていた。
両方のネジは多少違うのだが共通ネジにしているものもある。
そこで炭酸ガス関係のパーツなどを販売している"はるデザイン"から買うことにした。
レギュレータ、流量調整バルブ、電磁弁が付いて価格も安くお得である。

材料としては他に配管材料などが少々必要だ。
配水管や炭酸ガスの供給は6mmのポリウレタンチューブを使うので、これのワンタッチコネクタと塩ビ管を接続するために異形ジョイントとネジ径変換アダプタを使う。
機材コストは合計で3万円位なので国内で販売されているものに比較すれば1/3〜1/5位のコストに抑えられることになる。
塩ビ管などで自作されている方も多いが、外部フィルタが意外に安いので塩ビやアクリルパイプを組み合わせて作るより安い。
(見栄えや構造にもよる)

横浜では2ndステージを付けてpH降下を防いでいた。
カルシウムリアクタを出た海水のpHは未だ低いので、再度カルシウムリアクタメディアを通す。
カルシウムリアクタを出た海水は、カルシウムリアクタメディアを溶かす程度の酸性だが、2ndステージを通すとカルシウムリアクタメディアが溶けない程度のpHまで上昇する。

今回は汎用のフィルタケースを使う。
入出口が1/4のネジなので6mmプラスチックチューブのワンタッチコネクタが使えるし安い。
ワンタッチコネクタは耐腐食性ステンレス(SUS303/SUS304、塩水ではSUS304の方が良い)製を使うが、これが意外に高価なのだ。

横浜時代はJAQNOのプレフィルタ PF-126を使っていた。
JAQNOは水槽用品から撤退しているので現在入手は出来ないが、どうやら偽物は出回っているようだ。

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