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海水水槽:カルシウムリアクタを考える(3)


  • Posted by: F&F
  • 2019年1月20日 11:08

今回はEHEIMの外部フィルタを使ってカルシウムリアクタを構成した。
この方法は手間がかからないが最低のコストで出来るというわけではない。

汎用フィルタハウジングを使うと安価に構成できる。
10インチ或いは20インチのフィルタハウジングは容量が大きいが、入出口がいずれも上に付いているので内部にパイプを入れないと上手く循環しない。
今回はポストフィルタに使ったが、これならば加工無しで使える。
ただし容量が600mlしかないので60cm以下の水槽用という感じだ。
90cm或いはそれ以上の水槽に使う場合は2本以上を直列にすれば良い。
ポンプはこんなもので良いだろう。

塩ビ管とアクリルパイプで自作する方、100円ショップのプラスチック水筒で自作する方もいる。
プロテインスキマーも同じなのだが、市販品の価格が高いので自作したくなる。
構造が簡単で特殊なパーツも不要なので自作難易度は低い。

私は通常のカルシウムリアクタ同様に海水循環型とした。
しかし必ずしも循環させる必要はない。
カルシウムメディアを炭酸ガス雰囲気中に置き、メディアケースの上から海水を点滴する。
すると海水は炭酸ガス雰囲気中を落下しながら炭酸ガスを取り込んで酸性に傾く。
これがカルシウムメディアの上に滴下されてメディアを溶かし、それが水槽(サンプ槽)に滴下される。
難しいのは炭酸ガスの供給と内部圧力、海水の滴下と圧力だ。
炭酸ガス雰囲気の圧力が高いと海水が入っていかず、炭酸ガスが不足すると内圧が下がるので海水が出てこなくなる。
海水の点滴量と排水量が異なるとカルシウムリアクタ内に海水がなくなったり、逆に多くなりすぎたりする。
炭酸ガスを大気開放する形にすると校正は楽になるが炭酸ガスのロスは発生する。
このドライリアクタ方式は循環ポンプが不要など機構が簡単にできる。

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