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海水水槽:ZEOvitとベルリンの違い


  • Posted by: F&F
  • 2019年3月 9日 11:09

現時点でZEOvit系の添加剤を使っている。
ZEOvitの添加剤を使うとBP(BacterioPlankton)システムなのかと言われるとそれは違う。

ZEOvitやベルリンが別の料理だとすると、BPは調味料のようなものだ。
ではその別の料理とは何か。
ベルリンシステムは濾過層を持たずにライブロックやプロテインスキマーを主として天然海水に近づけた水質を維持するものだ。
ZEObitシステムは珊瑚の色が美しくなるような水質にコントロールするものだ。
ZEOvitのZEOvitたる所は褐虫藻を減らして珊瑚の色をコントロールする部分だと思う。
それ以外の貧栄養状態の水質維持はZEOvitもベルリンもモナコも変わらない。

BPシステムの走りは野辺商会のデニボールだったと言える。
現在の於けるバイオペレットの元祖だ。
デニボールは今から23年も前に発売開始されたものだ。
ZEOvitのゼオライトの代わり?を野辺商会ではデニファという濾材を使う。

バイオペレットリアクタの原型は何か?
1990年代に流動濾過装置が流行ったことがある。
バイオペレットリアクタと同じようなもので、内部に入れるのがバイオペレットではなくガラス系やセラミック系の濾材だった。
流動フィルタは濾材を常に新鮮な水と接触させることで濾過効率を上げようというもの。
濾材の詰まりや止水域が出来ないので安定した濾過が実現できる。

そう言えば横浜時代に電解式脱窒装置を検討したことがあった。
注文はしたが入手が出来なかったんだったかな。
デニボールは底砂に埋めて使った記憶がある。
当時のデニボールを今バイオペレットに替えて脱窒を行おうとしている。

そして当時は活性アルミナによるリン酸吸着のみだったのが、バクテリアによるリン酸低減を狙う。
これに加えてミドリイシなどの褐虫藻コントロールが加わるとZEOvitシステムに近づくというわけだ。
他にはなくZEOvitにあるのは、この褐虫藻のコントロールと褐虫藻に代わって珊瑚に栄養分を与える添加剤である。

珊瑚の色揚げは人間の都合ではあるけれど、それが観賞用ならば色は美しい方が良い。
何となくこれが、着色ひよこだったり着色熱帯魚だったり犬に毛染めをするように感じてしまう。
ただ化学的ではなく光量などによる色揚げは昔からあった訳なので、一概に否定するものではない。

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