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海水水槽:スキマーの水位&掃除&リン酸吸着剤


  • Posted by: F&F
  • 2019年5月12日 11:07

スキマーの水位を戻した。
水位を上げれば薄い排水が取れるが、それによって何が変わるというものでも無かった。

薄い排水が沢山取れるとそれを捨てる手間がかかるので元に戻した。
ついでにスキマーを掃除した。
モーター、配管、本体にもAll-In-Oneバイオペレットのカス的なものが沢山付着していた。
ホースはバイオペレット色、黄土色に変色していて洗っても落ちなかったので新品に交換した。
バイオペレットでNO3の減少は見られたもののPO4は余り下がらなかった。
バイオペレットリアクタの排水をスキマーが吸い込むようにしているのでスキマーが非常に汚れたわけだが、サンプ槽や水槽内にも当然汚れは付着する。
All-In-Oneバイオペレットは汚れが出やすい(減りが早い)らしいのだが、清掃の手間を考えると使用するメリットは余り無い。
現在はActivePearlsを使っているが、これも効果が見られなければバイオペレットリアクタは吸着剤入れにしようと思う。
バイオペレットは液体添加剤よりも手間がかからないと言われるが、液体添加剤の自動添加の方が良い。

AvtivePearlもバイオペレットリアクタ上部に付けたスポンジフィルタは汚れている。
バイオペレットの色とは違うのでバクテリアコロニーやデトリタスの可能性もある。
通常使用でもスキマーは汚れるが、バイオペレットを使うと汚れ方は通常の数倍になる。

リン酸吸着剤だが、カミハタのアルミナベースのものは余りリン酸値が落ちない。
0.1ppm前後で安定はするがそれ以下にはならなかった。
Seachem PhosGuard は日本で買うと高すぎる。
1リットル入りで5千円以上だ。
米国で買うとUS$17位なので送料を払っても国内で買う半額以下なので買ってみた。
横浜時代には工業用のアルミナ径吸着剤を使った。
アクア用に比較するとかなり安価に手に入ったからで、オーブンで加熱し再利用していた。

鉄系のリン酸吸着剤(GFO粒状酸化鉄)の能力が評価されているが、鉄系の多くは水槽内の鉄濃度の増加がある。
また微粉が流出するのを防ぎにくい点がデメリットと言える。
大粒のものもあるが表面積が小さいので吸着効率が落ちる。
これも米国で買った方が遙かに安い。

PO4X4phosphate removerというものがある。
これは再生可能なリン酸吸着剤で、アルミナ系吸着剤のアルミナ放出や鉄系吸着剤の鉄放出など不要物質の溶解がないという。
鉄系吸着剤を高分子ポリマーで覆ったものではないかと思われる。
再生は、鉄系吸着剤の再生同様に水酸化ナトリウムが使用されるのではないかとの事だ。
ただメーカのPhosphate Regenerate Buffer(500mlでUS$18位) の説明によれば、NaOH単体での再生率は60〜80%であり再生回数にも限界があるが、NaOHに専用の成分を配合したものを使うと98%の再生率が20回ほど得られるとなっている。
PO4X4phosphate removerは入手済みなので、現在実験中のActivePearlバイオペレットの様子によっては使用してみたい。
米国で買うとUS$19/250mlくらい、日本では4千円と2倍近い価格だ。

能書き
PO4X4 Phosphate Remover is a unique chemical engineered polymer based mini pellets that will specifically remove phosphate approximately 4 times more efficient then most GFOs. The PO4X4 polymer is bound to very pure FeOH2. Both the polymer as well as the Iron molecules are able to bind PO4 and by combining these we increased the binding effiency. In addition,PO4X4 contains only Ironhydroxide, normal GFOs consist of a mixture of ironhydroxide as well as ironoxide and only the first form can bind phosphates. This means that PO4X4 with its higher content of Ironhydroxide can bind much more PO4 then your average GFOs can.
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ポリマーも水酸化鉄もリン酸と結合する。
通常のGFOは水酸化鉄と共に酸化鉄も含んでいるが、PO4x4は水酸化鉄をより多く含んでいるので多くのリン酸と結合する。

再生に関しては以下の通りだ。
How to regenerate: To regenerate 250 ml of PO4X4 , slowly dissolve, in small steps, 150 gram / 5.3oz of regeneration powder in 4L / 1 gallon of water.
Important: The regeneration solution contains corrosive compounds and we advice to handle with care and wear protective clothing at all time, such as rubber gloves and goggles.
After dissolving the powder, add your PO4X4 pellets and incubate at room temperature for 24 hours in a closed bucket.
Subsequently, wash the pellets thoroughly (5-10 times) in a large volume of phosphate free water until the effluent has a pH of approximately 8. The pellets are now ready to use for seawater aquaria.
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250mlのPO4x4を再生する為に、再生粉末150gを4リットの水に溶かす。
この液体とPO4x4を密閉容器に入れ、室温で24時間放置する。
その後pHが8以下になるまで洗浄を繰り返す。

   

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