PHS完全終了の日

ソフトバンクはPHSサービスを2023年の3月で完全終了する。
例の自動検針ガスメーターがサービスされたのが2013年頃だったと思うので、一応10年は続けたと言うことだ。

何しろ10年間バッテリ無交換を謳って売り込んだのだから。
しかしWILLCOMがソフトバンクとなり、基地局の間引きが本格化した。
加入者が少ないのに基地局が多いとは何事かと孫さんが怒ったのだ。
基地局は間引かれ、各地の電界強度は低下し、ガスメータの通信にも支障が出た。

PDCと同時期に始まったPHSだが、PDCよりも通信帯域が広かったことで長期にわたってサービスが行えた。
PDCが3Gになり、そしてLTEの時代が来てもPHSは生きていたのである。
そんな時代にソフトバンクは、もうすぐPHSは終わるから早く乗り換えた方が良いと営業をかけた。
勿論PHSが終わるなどと言うのは嘘である。

まあPHSが終わる前にWILLCOMが終わることになり、そしてそれを買い取ったのがソフトバンクなのだから因果なのだ。
ソフトバンクは基地局ロケーションと加入者が欲しかっただけだ。
だがその加入者も減少に転ずると、主要サービスではないとして実体を隠す事になる。
ソフトバンクはPHSの加入者の大部分を手中に出来ると思っていたに違いない。
しかし結果はそうではなかった。
ソフトバンクに移行する人も勿論いたが、多くはソフトバンクとなったPHSから逃げ出したのだ。
基地局ロケーションに関してもマイクロセルは効率が悪いと、結局は余り使われなかった。