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指紋認証特許とXperia問題


  • Posted by: F&F
  • 2019年6月 3日 12:11

Xperia Z5から搭載されたと思うのだが、SONYは電源ボタンに指紋センサを埋め込んだ。
認証精度(誤認証・非認証、センサ面積が小さいため)という点で多少難はあるが操作性は良い。

Xperia Z5が発売されたのは2016年の夏であり、開発はその半年以前から始まっていたと推定できる。
SONYはしばらくこの方式を採用していたが、Xperia XZ2ではセンサが背面に移された。
これには大きな不満の声があり、その位置の問題と共に使いにくさが指摘された。
SONYは片手操作の利便性を考えた(右利きでも左利きでも同様の操作感が得られる)と説明した。

だがXperia1では再び指紋センサがサイドに移動する。
背面指紋センサの評判が悪く、元に戻した格好だが電源ボタンとは別だ。
何故電源ボタンと共用しないのか。
電源ボタンと共用すると米国でXperiaの販売が出来なくなるからだ。
理由はAppleの特許に抵触するためである。
Appleが電源ボタンと指紋センサを共用する特許を取得したのは2017年だ。
特許申請がいつ行われたか迄は定かではないが、開発時点でSONYがそれを知らなかったとは考えにくい。
実際、Appleの特許は日本には及んでいない模様だ。
SONYが考案時点で国際特許の申請を考えれば、或いはAppleの特許に対してクレームを付ければ何とかなった可能性もある。
工業所有権で利益を上げるSONYが何故Appleに負けたのか。

米国版以外は電源スイッチ共用で、米国版は別のスイッチにすれば話は早い。
だが共通化によるコストダウンを優先しようとすれば、電源ボタンと指紋センサを別にするしかない。
そもそも内部基板などはFelicaやTVチューナの都合があるから別ではないのだろうか。
それとも日本以外版は部品を非実装としているだけ、あるいは無効化しているだけなのか。
実際電源ボタン兼用指紋センサに関しても、米国版では(ハードウエアは同一ながら)機能が無効化されていた。
これにより米国ユーザは生体認証が行えないという問題に直面した。

指紋認証が画面上で行うものが便利だと言われている。
これもAppleとSAMSUNGが特許を握っている。

発明時点で実用化が難しいとしても、いち早く特許を取ったものが勝ちだ。
SONYとは発明の得意な企業だったのではないのか。

   

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