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海水水槽:白点病治療とpH降下


  • Posted by: F&F
  • 2019年6月10日 11:08

パウダーブルータンの白点はかなり減った。
ピーク時には酷い状態だったのだが、今は頭部や鰭にいくつかの白点が見られる程度だ。

このまま推移すれば数日で白点は見られなくなるだろう。

白点病治療には、天然海水で毎日換水すれば良いのかも知れない。
白点病治療薬でよく見る説明に「天然海水の成分を…」がある。

その他ICHは希釈過酸化水素水、パラサイトリムーバーはカプサイシンが主成分だとか。
そう言えば水槽に鷹の爪を入れて白点病治療というのがある。
よりダイレクトに一味唐辛子を入れる例も。
カプサイシンは粘膜にダメージを与えるとかで細菌類や微小生物自体を破壊するのだろう。

いずれにしても無脊椎水槽で使える魚病薬は薬と言うよりも健康食品のようなものだ。
白点虫は殺すが他のものには無害と言うことはあり得ないわけで、強力な殺菌剤は使えない。

現在行っているのはオキシドールの添加、殺菌灯、ヨウ素ボール、フコイダン添加である。
いずれも白点病を治すものではなく、水槽水内の白点虫を減らそうという試みだ。
オキシドール添加量は毎分2μl(30ml/Day)と、朝の照明点灯前と夜の照明消灯後に10mlをドバッと入れている。
一日辺りの添加量は50mlなので水量10lあたり2mlになる。
この量の添加を続けても問題は起きていない。
本来は過酸化水素水濃度を測りながら、過酸化水素水濃度が0.001%〜0.005%になるように管理すべきだ。
過酸化水素水濃度はパックテストなどで比較的安価に測定できる。

過酸化水素水は細菌を酸化して死滅させる。
魚などは体内にカタラーゼというヘムタンパクを持っているので過酸化水素水を水と酸素に分解できる。
しかしそれを持たない細菌類は過酸化水素水によりダメージを受ける。
殺菌灯は微小生物のDNAを破壊して死滅させるもの。
ヨウ素ボールはそれに接触した微小生物を死滅させるもの。
水槽水のヨウ素濃度を測ってみれば分かるが、ヨウ素ボールによって水槽内のヨウ素濃度が上がることはない。
フコイダンはわかめなどのネバネバ成分で、これが微小生物を絡めるようにして魚体に付着するのを防ぐと共にスキマーなどで排出しやすくする。
活性フコイダン水溶液は翠水で購入できるが1万円/1リットルと高額だ。
添加量はドージングポンプで2μl/分に加えて朝晩10mlはオキシドールと同様だ。
通常時は週に1回20ml程度で良いが、魚病発生中は添加量を増やした方が良いとある。

こうした、いずれも作用の異なるものを使用して白点病治療を行っている。
オキシドールはアネモネフィッシュのリムフォシスティスやキイロハギの軽度な白点病には効果を現した。
しかしパウダーブルータンは重傷だったため、オキシドールに加えて上記各殺菌要素を加えた。
オキシドールのみでは白点が減少しなかった。

殺菌灯によるものか、ヨウ素ボールによるものか、或いは他の要因か分からないがpHが下がっている。
センサのドリフトかと思って再校正したが変わらなかった。
今朝のpHは7.48と低い。
ちなみに昨日は7.95だった。
余りに低いのでNaOH投入で8前後までpHを上げたが、原因を取り除いたわけではないのでやがて下がる。

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