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ソフトバンクの本領発揮PayPay


  • Posted by: F&F
  • 2019年7月 3日 13:07

使途限定や期間限定のPayPay残高など、電子マネーとはかけ離れた独自路線を突き進むソフトバンクである。
期間限定ではない電子マネー残高も、一定期間が経過するとソフトバンクに没収されてしまう。

その前に出金してしまおうと考える人もいるとは思うが、これは不可能だ。
一度PayPayにチャージしたお金を、再びお金として取り戻すことは現時点では出来ない。

こんな調子なのでPayPayの利用率は上がらない。
使えるところが少ないのも原因だとは思うのだが、キャンペーン終了後にはアプリを消してしまったという人も多いはずだ。
そこでソフトバンクは考えた。
ヤフオクの落札代金をPayPay残高にするか、或いは振込手数料100円を払って銀行に振り込んで貰うかを選べという。

これには流れがある。

まずヤフオクかんたん決済を必須にした。
これによって落札者は出品者の銀行口座などにお金を振り込むのではなく、かんたん決済を使わざるを得なくなる。
この時点でかんたん決済の代金→落札者の口座への振り込み手数料は無料だった。
従ってかんたん決済でも銀行振り込みでも同額が得られたわけだ。

しかしこの夏からは違ってくる。
振り込みごとに100円を取られるので、低額の物を売った場合の取り分は減少する。
例えば不要品を500円で売った場合、手に入るのは356円(落札手数料8.64%と振込手数料100円)になる。
振込手数料が惜しければ、振込先をJNBにするかPayPayを使えと言っている。
ヤフーがソフトバンクグループからソフトバンク子会社となり、より多くの収益を流す必要が出た事もあると思う。
ヤフーはソフトバンクグループのサイフだと言われているわけで、今後もソフトバンクにカネを供給し続ける必要がある。

JNBは口座を持っているがほぼ使っていない。
他のネット銀行が振込手数料の(制限付き)無料化などを行っている中で、JNBの手数料は高く感じる。
またATMでお金を引き出すにしても3万円未満では手数料を取られる。
ネット銀行でありながら資金の移動に手数料がかかると、その銀行を使うだけでカネが減っていくことになる。
例えばSONY銀行では月4回までは24時間どの時間帯でも引き出し手数料は無料だし、月2回までだったかな、送金手数料も無料だ。

JNBはさくら銀行や住友銀行、富士通などが出資して2004年に設立されたネット銀行の草分け的存在だ。
2006年にヤフーが出資し優先株を得て持ち株比率が40%に、2014年に優先株が普通株に転換された後にヤフー出身者が社長となった。
JNB発足から暫くはネット銀行として独走状態にあったが、その後低迷期に入る。
サポート体制や銀行としてのサービスそのもので後れを取った。
口座数減少を防ぐために口座維持手数料が廃止されたのは2012年のことだった。

   

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