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海水水槽:海水水槽は難しいですかとの質問


  • Posted by: F&F
  • 2019年8月16日 11:10

海水魚を飼ってみたいけれど、自分に飼えるのかどうか心配だという方がいた。
お子様の通う歯科医院に水槽があり、ウチにも欲しいという話になったそうだ。

90cmのスリム水槽であれば下駄箱台の上に置けるとの事。
オーバーフロー化は難しいので、大きめの外部フィルタで何とかならないかと言う事だ。

ライブロックを入れれば外部フィルタ無しの、引っかけ型プロテインスキマーである海道達磨あたりで行けそうな気がする。
海水水槽の場合は濾過バクテリアが中々増えないので、多めのライブロックを入れるのが良い。
底砂を入れるのであれば、水槽立ち上げから数ヶ月後にはライブロックを減らしても大丈夫だ。
外部フィルタ併用であれば、濾材の代わりにライブロックを入れる方法もある。
また吸着剤を入れるときにも外部フィルタは役に立つ。

クーラーがないと夏場の水温が心配だが、クマノミ系や一部チョウチョウウオは32℃位までは耐えるそうだ。
クマノミは伊豆の海にもいて、冬場の水温は15℃以下になると思うので丈夫な魚というわけだ。
ただしクマノミ用としてイソギンチャクを入れると、イソギンチャクは高水温で駄目になる可能性が高い。
サンゴ類で強いのはスターポリプだ。

夏場は蒸発が少ないので未だ良いのだが、冬場は水槽水が蒸発して水位が下がる。
淡水水槽であれば余り気にする必要は無いが、海水水槽では塩分濃度が上がるので水量を気にする必要がある。

洗面器に水を入れて室内に放置しておくと、ほぼ室温まで温度が上がる。
実験した日の室温は29℃/70%位だった。
そこに扇風機で風を当て続けると水温は26.5℃位まで下がって飽和した。
理想的に水が蒸発するならば24.5℃まで水温は下がるが、水面に風を当てた程度なので仕方が無い。

ここは山の中で涼しいから良いが、真夏の日中だと冷房していない玄関の室温は35℃近くになるかも知れない。
温度が上がると相対湿度は下がるので、仮に湿度が60%だとしよう。
35℃/60%だと最大限に水が蒸発して水温は28.3℃位だ。
理想的に蒸発させる事は不可能なので、おそらく水温は31℃位までしか下がらないだろう。
この水温ではサンゴは厳しいが、クマノミなどなら大丈夫な可能性がある。

このサイズの水槽だとペルチェクーラーでも冷えるのではないか、何も無いよりマシなのではないかと思いがちだが、まず無理である。
GEXのクールウェイBK110あたりが必要だ。

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