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海水水槽:停電の影響とゴルフ場倒壊


  • Posted by: F&F
  • 2019年9月28日 11:09

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昨年は北海道の地震に伴う停電、静岡の大停電などがあった。
今年は千葉県で大停電があった。

停電すれば、非常用電源でもない限り水槽の維持は難しくなる。
北海道の大停電は9月に起きた。
これが真冬だったら大変な事態になっていただろうが、季節的には不幸中の幸いだったと言える。

水槽維持に乾電池式のエアポンプで凌いだ方もいる。
温度管理が出来なくなることでもダメージは大きく、特に千葉県の大停電時は気温が高かったので厳しかったことは容易に想像出来る。

千葉県は非常用発電機を準備していたそうだが、余り使われなかった。
理由は「使いたいと言われなかったから」だそうだ。
これぞ公務員の鏡!である。
自ら動こう、自ら現場を考えようとするアタマを失った生物と化している。
君津の市長だったか、全国の皆さんは支援をしてくださいみたいな事を言っていた。
県知事にしても各市区町村にしても自ら何かをしようとはせず、国に文句を言ったり電力会社に文句を言っていた。
千葉県では非常用発電機に関して「市町村に対してもっと積極的な呼びかけを行うべきだったかどうかは今後、検討したい」と他人ごとのように語った。

地震による揺れにしても停電にしても、生体に与えるダメージは小さくはない。
北海道では地震が、千葉県では風災もあり被害が大きかった。
家自体にダメージがあれば水槽維持どころではなくなってしまう。
千葉のゴルフ場倒壊では、風災によるものでゴルフ場側の保険では補償出来ないのだとか。
今後ゴルフ場側に過失がなかったのか(一部の柱はボルトが破断していたそうで、適切なメンテが行われていたかどうかなど)が争われるのかも知れない。
ゴルフ場は1973年頃に出来たそうだ。
当時周囲に家などはなく、周りは畑や空き地だった。
その後宅地開発が行われ、住宅が建ち並んだ。

ゴルフ場自体の拡張や、ボールが飛び出すなどの苦情があったとかで柵を高くしている。
その時に十分な強度計算が行われたのか、適切な申請が行われていたかどうかでも状況は変わってくる。
設計強度や耐風速、そして当時の最大風速がそれを超えていたかどうかなどが問題になる。

ゴルフ場が保険にが入っていれば良いが、そうでないとゴルフ場自体が倒産して終わりという事もありうる。
鉄骨の除去だけで数千万円がかかると見積もられているそうだが、これを無償で片付けるという業者も現れた。
撤去だけで2ヶ月を要するらしい。
なおサイド部分のネットは固定されたものであり、外すことは出来なかったそうだ。
これが拡張工事によるものなのか、元々の仕様なのかは分からない。

危険性のある構造物の近くに家を建てたのが悪いと言ってしまえばそれまでだ。
崖の近くに家を建てたら崖が崩れた、川の側に家を建てたら川が氾濫した、海の近くに家を建てたら津波で流された、道路の近くに家を買ったら騒音で眠れない、それと同じだ。
ここも山なので崩れるかも知れないし、立木が倒れてくるかも知れない。
そして、例え他人の土地の立木が倒れてきたとしてもその土地の所有者に文句は言えない。
適切な木の管理をしなかったとは言えないからだ。
それが都市部であれば話は別なのだが、山の中に木が生えているのは普通のことだからである。

ゴルフ場の例では人口構造物なので、瑕疵が全くないと言うことは考えにくい。
上に書いたように拡張による強度の再計算や申請などが適切であったのかどうか、今後色々問題になってくるだろう。


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