Home > BAL大橋産業製正弦波インバータを直す(3)

BAL大橋産業製正弦波インバータを直す(3)


  • Posted by: F&F
  • 2019年9月30日 12:10

1909301203_480x360.jpg
中国発送の水晶振動子が、やっと配達されてきた。
さっそく基板に付けてみる。

サブ基板に水晶振動子を付け、サブ基板をメイン基板に半田付けする。
インバータに電源を入れると緑のランプが点灯し正常動作した。
電源のON/OFFを何度も繰り返してテストするがエラーにはならない。

激安水晶振動子なので信頼性がどうなのかという問題はある。
水晶振動子はクリーンな環境で作られるべきものであり、ゴミなどが付着すると水晶振動子が重くなってしまうので周波数が下がるのは勿論のこと、CI(直列共振インピーダンス)が上昇して発振しにくくなる。

現在の水晶振動子はコールドウエルドでベースと缶が付けられているが、ずっと昔は半田付けだった。
半田付けする際に内部にフラックスなどが入りQを下げる原因になった。
Qを上げるにはパッケージ内部を真空にすれば良い。
空気という抵抗物がなくなるのでQが上がるのだが、気密性の問題があるのでガラス管パッケージでないと信頼性が確保しにくい。
一般的な金属ケース入りの水晶振動子は、内部に不活性ガス(通常は窒素)が充填されている。

このインバータは2018年の2月に購入したものだ。
基板には2012のシルクがあったので、設計(製造も?)は随分古い。
120W(ピーク150W)のこのインバータで100Wの誘導電動機を駆動出来た。
矩形波インバータは3種類試したが、いずれも壊れた。
正弦波インバータは50Hzの変調部出力側にローパスフィルタが入っていて、これが誘導電動機から出てくる高電圧を抑えたのかも知れない。
120W出力のインバータに対して100Wの誘導電動機ではギリギリなので、現在は同じシリーズの400W版を使っている。



Comments:0

コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。

サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。

登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント フォーム
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。

Home > BAL大橋産業製正弦波インバータを直す(3)



VC