台風19号が去った

幸いにしてこの地では台風の被害はなかった。
土砂崩れも、倒木も、停電からも免れた。

降り始めからの雨量は386mmを超えた。
箱根では900mmを超え、一日の雨量として観測史上最大だったそうだ。

気象庁の発表による中心気圧は955hPaだったが、手元の気圧計による海面気圧換算値は957.6hPaだった。
台風の中心が伊豆市を通った。
気圧が最低を記録した時に風雨が弱まり、その後吹き返しの風が強くなった。
崩れかけていたが台風の目が通過したのだろう。

町の方では道路が冠水したり家屋が浸水するなどの被害が出た。
狩野川の水位が上がり、そこに流れ込む支流の水位が上がり、支流に流れ込もうとする雨水や排水路から逆流したのではないだろうか。
川の土手が道路より高くなっている所なので、水位が上がれば水は道路に流れ出てくる。
河川に流れ込む所にシャッターが付いていたとしても、今度は雨水が排水出来なくなる。
具体的被害状況などは今後明らかになっていくだろう。

後で買い物に出るので、被害状況が分かればTwitterで報告したい。

台風はその後神奈川県、東京都を通過して北上した。
東京と神奈川の境を流れる多摩川が氾濫した。
多摩川の氾濫(決壊)は1974年に台風による増水で19戸が流された。
テレビドラマ岸辺のアルバムはこれを題材にしたものだ。
今回は堤防の決壊には至らなかったものの、氾濫により広範囲にわたる浸水が起きた。

中部・東北地方でも猛威を振るい、千曲川や阿武隈川の氾濫により大きな被害が出ている。
新幹線基地も浸水してしまった。
北関東から東北地方で14の河川周辺で被害が起きたそうだ。