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電源喪失と原発事故


  • Posted by: F&F
  • 2019年10月17日 12:12

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北海道大停電の時には原発への送電が止まった。
原発への送電を最優先として制御を試みるもダメだった。

送電が停止しても原発内のシステムが正常であれば事故は起きない。
今回の台風でも送電網が壊れるなどすれば原発への送電が停止する可能性はあった。
これが送電網の破壊だけであれば事故には至らないのだが、いくつもの要因が重なって被害を起こせばリスクは増す。
付近の被災状況によってはDGの燃料切れも考えられる。
現在原発は津波に対する対策として想像を絶するような巨大な壁を作ったりしている。
想定される津波をその壁で防ごうというわけだ。

これは以前にも書いたのだが、壁より先に地形が崩れれば壁は役に立たなくなる。
表玄関には巨大な塀を作ったけれど、裏山が崩れれば遮蔽はなくなってしまうみたいな。
勿論地形だとか地盤強度も計算されているには違いないのだが、それを上回る力が働くのが自然の猛威だ。

こうした自然災害、想定外の大雨や河川の氾濫などによる原発へのインパクトはどうなのだろう。
日本の原発は海岸近くにあるので直接的水害は受けにくいとは思うが、河川の氾濫で泥土が流れ込んでくる可能性はゼロではない。
今回の水害では水深が数メートルにもなり、泥土が1m以上滞積した所もある。

3.11の時などを参考に、停電や断水による生活へのインパクトを出来るだけ取り除こうと防災マンションが出来た。
武蔵小杉のマンションも然りであり、生活用水やディーゼル発電機を装備した。
しかし、まさか浸水被害に遭うとは思っていなかった。
浸水によって電気系が全滅してしまい、防災システムが全く使えなくなった。
ただこれも海抜を考えると武蔵小杉駅周辺に水が溜まるのは分かるし、あの辺りは旧多摩川の川底だった辺りだ。
マンション建築時の地盤調査でそれは分かったのだろうが、まさか多摩川が溢れるなんて、という所だ。

通常のシステムであれば、それが巨大なエネルギを持ったものであってもそこが壊れる(周囲が吹き飛ぶ)だけで済む。
しかし放射性物質はそうではない。
安全の強化によるコスト増を考えても原発が得なのかどうか、無資源国故に難しい所だ。

太陽光発電施設にしても感電の危険があるし、EVなども同様に危険性がある。
電気制御系が全て失われた状況下のEVで、非常時に高電圧系配線を爆薬的なもので吹き飛ばす安全装置も開発されている。
ソーラーパネルは、負荷の異常時に出力端子を短絡する回路の装着を義務づければ良い。
FETでショートすれば良いだけの話なので。



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