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海水水槽:JAQNOのサーモコントローラーを開けてみる


  • Posted by: F&F
  • 2019年12月 3日 11:11

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ブランドがJAQNOでメーカ名はジャレコだったかな。
ユニークな製品を作っていたのだが、現在は撤退しているそうだ。

景気の悪化、マーケットの縮小によってメーカが少なくなる。

サーモコントローラを開けてみる。
中身は1つのICとトライアックがメインだ。
トライアックはNECのAC10DFGMで連続で10A以上の電流を流せるものだ。
ICはμPC1701である。
μPC1701はAC100Vから直接電圧を取れるICで、内部はトライアックドライバとコンパレータで出来ている。
このコンパレータを使えば温度スイッチが簡単に作れる仕組みだ。
回路図は起こしたが、NECの推奨回路とは違っている。
ICに加える電源を両サイクルにしようとしたのか?空中配線などで苦労のあとが見られる。
しかしμPC1701とトライアックの組み合わせなので改造の余地がない。
データシートにはリアクタンス負荷の場合の回路が載っているが、外付け部品が多くて実用的ではない。
と、横浜時代にも書いている。
現在μPC1701は廃番だと思うが、中華コピーデバイスはあるようだ。

抵抗負荷なら何でも良いのかと、30Wの半田ごてを接続してみた。
ら、電源が入らない。
少なくとも100W位の負荷が接続されないとONにならない。
トライアックをうまくターンオンさせられないのだ。
色々いじってみたというかゲート回路を無理矢理ドライブしてみたりしたがうまくいかなかった。
何せAC直結で動いているのでオシロで当たるのも面倒で、余り見ていない。

他のメーカのサーモコントローラでもヒータ電力100W以上600W以下みたいな記載のあるものが多い。
その範囲内でなければ動作を保証しないと言うことだ。
コトブキのサーモコントローラーET-300Xは2W〜300W、ET-600Xは75W〜600W、ET-1000EXは75W〜1kWとなっている。
NISSOのシーパレックス300は1W〜300W、シーパレックス600は100W〜600Wである。

デバイス的に駄目なら駄目なのでJAQNOは諦め、GEXのものを買うことにした。
GEXの逆サーモはクーラー用に使っているのだが、無負荷でもスイッチ出来る。
クーラーは消費電力が大きいので逆サーモでSSRをドライブし、SSRでクーラの電源を制御している。
なのでGEXのものなら使えるのではないかと思った。
試してみたら駄目、だったら泣けるけど。

それ以外にも問題がある。
GEXのNX003Nは300W用なのだ。
ヒーターは抵抗負荷なので300Wは3Aである。
ヒーターものなので突入電流対策はしてあるとは思うが、常時3A以上流すのは避けた方が賢明だ。
テトラのCR-3は公称245WなのだがSW電源なので力率が悪いだろう。
AC電流の測れるテスターはあったかな、AC電流なんて滅多に測らないし。
クランプメータで測るかなぁ。

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