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電気柵用の碍子は何が良いのか


  • Posted by: F&F
  • 2019年12月17日 12:09

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今回使用したのはノップ碍子である。
新品だと50個3,800円で売られている。

入手したのは新品ではなく中古で、37個で千円だったかな。
ただ送料がかかるので、もしも新品が送料無料で入手出来るのなら新品が良い。
中古はどうしても欠けなどがあるので。

何故ノップ碍子かと言えば、電気柵用のプラスチック製の碍子では絶縁耐力が足りないかなと思ったからだ。
雨でリークするなどの記事も多いのは、プラスチックが薄い(内部のネジとの距離が近い)事もある。
さらに紫外線などでの劣化が進むと、どこでリークしているのか発見が難しくなる点もデメリットだ。

木ネジが生えているタイプは樹脂部分が長いので絶縁性は良さそうなのだが、50個で4千円以上する。
碍子は意外に沢山使うのでコストは気になるところだ。
ちなみに今回使った碍子は全部で23個、碍子もアルミワイヤーも余ったので当初の予定とは異なる場所にも柵を張った。

ノップ碍子は焼き物だ。
長石質磁器の絶縁耐力は35kV/mm前後で、実はゴムやポリエチレンの40kV/mm前後よりも低い。
メリットは変質しにくい事や沿面放電が起きても物性が変化しにくい事などだ。
碍子の代わりに、ゴム板をパイプに巻いてそこに柵線を巻き付ける方法もある。
この場合も紫外線などによる劣化でヒビが入り始めると、そこに水や汚れが溜まってリークする。

碍子代節約のために色々工夫をされている方もいる。
ワイヤーを短く切ったVP13の塩ビ管に通して、その塩ビ管をポールにタイラップなどで固定する方もいる。
ペットボトルのキャップを何個も重ねて中央に木ネジを通して固定し、キャップの周りにワイヤーを固定する方もいる。
やってみると、キャップ同士の重なりシロがないと不安定だ。
キャップを加熱して柔らかくなった所を重ねるみたいにするとうまくいく。
重ねる段数は3〜4個が良く、それ以上になると不安定になる。

FRPポールの場合はポール自身が絶縁体なので、ポールと電線の間に碍子は必要ない。
ただしポールが雨で濡れるとリークが増える。
FRPのポールは1本400円〜600円と高額だ。
これを10mごとに立てていくとなれば、畑を囲うのに相当は本数が必要になる。
金属製のポール(金属パイプに熱収縮チューブをかぶせたような構造)だとFRP製の半額以下で買えるが、そのまま柵線を絡めれば間違いなく漏電してしまうのは鉄パイプにかぶせてある熱収縮チューブ的ものが薄いからだ。

設置後雨が降ってきた。
蛍光灯を電気柵に近づけると晴天時同様に点灯した。
致命的なリークは起きていないようだ。

問題は草の生える時期だなぁ。
導電性防草シートなどを使う例もあるそうだが、何せ山だから設置しにくい。



Comments:1

vwD 2019年12月17日 13:29

草3日以内に小まめに刈る 電池式草刈機 マキタ安くなりました
マキタ以外は駄目です 4万円ぐらいから
木の枝葉っぱ、適宜

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