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昭和のラジオ


  • Posted by: F&F
  • 2019年12月21日 13:13

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写真はSONY製のトランジスタラジオ、1960年代のものらしい。
6石ラジオとか、そんな感じではないかと思う。

6石だと低周波増幅に1石のプリアンプ+2石でプッシュプル構成の出力アンプ、RF系では高周波増幅無しのミキサーに1石とIFが2段で2石という構成か。
バリコンも、たぶんポリバリコン登場以前の時代なのか、普通のエアバリコンである。
バリコンの下には音量と音質調整のツマミがある。
音質調整とは音量VRの所にCとVRの直列を入れただけだ。

AFアンプには入力トランス、出力トランスが使われている。
この時代SEPPのアンプなど無かったというか、トランジスタが高額だっただろうから出力段をエミッタフォロワにするなんて考え方は出来なかったと思う。
というかNPNトランジスタが出現する以前なのか。
出力段はトランジスタが仲良く並んでいるのでプッシュプルだ。
トランジスタに付いているのはヒートシンクだろうか。

バーアンテナは長い。
バーアンテナというのは、いわゆる磁界型アンテナである。
波長に対してアンテナが短すぎるので、コアに巻いて同調させて磁界型アンテナとする。
バーアンテナは長い方が感度を高めやすいはずだが、そもそも磁界アンテナは小型に出来る。
小型に作れば安くなるのに長いアンテナを使うのは、やはり感度のためだろうか。

このラジオ、6Vを加えたらちゃんと動作した。
中々感度も良く、今でも十分実用になるほどだった。



Comments:4

こやま 2019年12月22日 12:01

標準的6石スーパーをケースに入れた感じの
製品ですよね。
バーアンテナが大きいのはトランジスタの性能が
良くなくてゲイン不足を補うためですかね。
後の製品なんか、バーアンテナの長さが5cm程度でも
結構感度良いですしね。
とは言っても物理的寸法が感度に影響しますから
好事家の間では巨大なバーアンテナが信仰されて
いますね。

Realist 2019年12月23日 20:45

バリコンだけでなくVRも真空管用部品、というか当時の一般部品ですね。珍しいのはL型抵抗に施してあるカラーコードではないでしょうか。トランジスタの普及に少しだけ遅れてソリッド抵抗が普及し、L型をトランジスタ用に使った時期は短いですからね。
正確な抵抗値を作ることが難しかったソリッド抵抗は、何を作っても不良品にならないE系列で作られました。丸い形状でもカラーコードならどの向きでも読めるので、ソリッド抵抗、E系列、カラーコードはお約束の3点セットでした。
L型だと200Ωとか、500Ωとか、切りの良い抵抗値の方が一般的で、ほとんど文字表記でした。L型は実装方向が一方向なので、文字表記で困る事もなかったからです。なのでL型+カラーコードは珍しいと思います。

Realist 2019年12月23日 20:51

と、よく見るとL型ではないかも知れませんね。
L型のような恰好に見えるけれど、小さすぎるようにも思います。

Tszk 2019年12月24日 14:21

P型では、L型はちくわ状のせとものにメッキ線を巻き付けたもの。

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