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ワークマンの楽天離れ


  • Posted by: F&F
  • 2020年1月25日 13:14

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ワークマンは楽天モールから撤退する。
楽天はAmazonなどに押されて売り上げが伸び悩む。

そこで3,980円以上の買い物をした人を対象に送料無料を打ち出す。
各店舗の意向にかかわらずシステムにより送料無料とすることが決まっている。
送料無料はインパクトがあり、Amazonも同様の施策によって過去に顧客を増やした。

だが負担増になるのは店舗側であり、販売価格を上げざるを得ない場合もある。
モールが楽天だけであれば価格は楽天が決めても良かった。
しかし現在はヤフーもあるしAmazonも力を付けている。
楽天へのロイヤリティは利益に対してではなく販売金額に対して課金される。
したがって店舗が(他との競争で)赤字販売をしようが何だろうが、売れさえすれば良い。
楽天の担当者も、宣伝費だと考えて思い切った価格を付けましょうよ、付けましょうよ、付けましょうよと電話をしてくる。

ワークマンでは1万円以上の購買者に限り送料無料としていた。
1万円未満では700円の送料がかかった。
注文品を実店舗で受け取れば送料はかからず、これによって実店舗への集客も見込んでいたのだとか。
そのおかげか?店舗によっては来客で混雑していて駐車場待ちの列も出来ているとホームページでも告知している。

楽天の場合は出店費用と運営費用が安くはないので、例えばヤフーショップなどよりも価格を下げにくい。
それに加えて送料無料となれば、その分を上乗せしなければならない。
仕方なく販売価格を上げれば、販売価格に対してロイヤリティが発生するので楽天の儲けは大きくなる。
5,000円の商品と700円の送料を設定した場合は、店舗側には約5,300円が入ってくる。
しかし5,700円の商品と0円の送料を設定した場合は約5,244円に減るというわけだ。

楽天のことだからワークマンに対してはロイヤリティの値下げなどを含めて提案したと思う。
検索プライオリティも当然高く設定されている。
楽天の検索順位は楽天次第であり、零細ショップが検索されたければ検索順位を買うしかない。
楽天は楽天のページから外部へのリンクは固く禁じているのだが、大手企業は自由にそれが行える。
売れているところ、有名なところは優遇される仕組みなのは楽天への上納金額も大きいからである。

しかしワークマンの方が強かった。
楽天がそんな事を言うならやめちゃうモンねと、2月末での撤退を決めた。
ワークマンくらいの有名度であれば楽天モールに居る必要はなく、自社通販サイトで十分だ。
楽天モール内に居ることで信頼性をアピールしなければならない店舗が、楽天を必要としている。

日経は、ワークマンが楽天から撤退する事で楽天離れが加速する可能性もあると書いた。
出店者の意向を無視した決定ではZOZOが過去に失敗している。
三木谷さんに言わせれば、ウチは第二経団連を持ってるからね〜偉いんだからね〜、かも知れないけど。



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