隔離された客船の乗客

ウイルスによって人類が滅亡の危機を迎えるという映画、復活の日では生き残った人類は潜水艦の中に居ると言うところから話は始まる。
コロナウイルス感染が広がる客船は、これとは逆に隔離されている。

豪華客船と報道されるが、ものすごく高額な旅費が必要なものではない。
平均すると1泊あたり1万円前後で、長距離フェリーと同じくらいだと思う。
勿論客室などによっても料金は大きく異なる。

船内では新型コロナウイルス感染者が増えている。
乗客は部屋から余り出ないようにしているのだろうが、感染が抑えられない。
今日のニュースでは検疫官も感染したという。
空調は外気導入になっているそうだし、検疫官は手袋やマスク、ガウンの着用などそれなりに注意しているはずだ。
厚労相はエアロゾル感染の証拠はないとしているがどうなのだろう。
こうなると検疫官が船内でウイルスをまき散らしていた疑いも出てくる。

千葉県や埼玉県でも感染者が報告されている。
地方都市といえども人口密度は高いわけで、感染の拡大が心配される。

船内ではサービスなどが中止状態らしく、ベッドのシーツも換えて貰えないのだとか。
持病を持つ人たちの医薬品不足など何日も前から言われているが、中々対応して貰えないと乗客は訴える。
この辺りは診療が行えない中で薬だけを出せるかという、法的な問題がある。
診療したことにすれば良いのだが、これだけの人数だとインチキもしにくい。
ただ船側の説明によれば「45名の医者、55名の看護士、45名の薬剤師が日本政府より派遣されている」との事なので、だったら薬は届けられるはずだ。

ダイヤモンドプリンセス号は横浜港には入れたので未だ良いが、入港が許可されずに海上を漂う船もある。
船内で広がる感染を防ぐことは難しく、しかし数千人を一度に収容出来る施設もない。
一般ホテルなどに宿泊させれば、感染は更に広がってしまう。

ウイルス検査の信頼性も問題視されていて、複数回検査をすると陰性になったり陽性になったりする場合があるそうだ。
ウイルスの数などによっても検査結果が異なると言い、現状では時間をおいた複数回の検査が必要という。
1回の検査には1万円ほどがかかるらしく検査を渋る傾向もある。


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