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中華Li-ionバッテリー充電器の中身


  • Posted by: F&F
  • 2020年2月19日 13:14

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Li-ionバッテリーの充電器は簡単である。
定電圧・定電流充電すれば良いからだ。

これがNi-MHバッテリーだとΔTやΔVの検出で充電終止の判定が必要となり、判定に失敗するとバッテリーが劣化する。
バッテリーが空の状態からの充電であれば検出も安定するが、充電中に一端電源が切れたりバッテリーを外したりすると検出がうまく行かなくなる。

Li-ionバッテリーの場合は充電終始電圧を4.1V(4.2V)とし、1CA以下の電流で充電するだけだ。
問題はその電圧検出精度であり、4.25Vを超えると析出などの問題が出てくるので危険度が増す。
しかし現在は高精度の電圧判定の可能なワンチップデバイスがあり、それを実装するだけで充電器が完成する。

写真は中華Li-ionバッテリー充電器である。
最近はLCDでステータスが表示されるものもあり、価格も下がってきた。

このバッテリー充電器は電源ONでLEDが緑に点灯、充電中は赤に点灯、充電完了で緑に点灯するだけのシンプルなものだ。
このLEDが緑に点灯しなくなったので開けてみた。
問題はLED自信であり、他に異常はなかった。
2色のLEDの手持ちがなかったのでインオペにした。

充電デバイスには4057aの印字がある。
リニアテクノロジーのLT4057-4.2かとおもったがパッケージが異なる。
AiT Semiconductor A4057を裏返しに実装するとピンがほぼ合うが、LEDの点灯仕様が少し異なる。
どうやら中華メーカーNanjing-Micro-OneのME4057 Seriesらしい。

ワンチップのLi-ionバッテリー充電器用ICで、充電終始電圧は4.19Vとなっている。
充電特性は、バッテリー電圧が4.00Vを超えると電流が減少し始める。
リニアテクノロジーのものは4.19Vを超えるまでは充電電流が減らないので、少し安全方向だがその分満充電までの時間が長い。
1Ahのバッテリーを充電するのに約1.8時間を要する。
PROG端子の電圧を測定することでバッテリーへの充電電流がモニタ出来るのはリニアテクノロジー製と同様だ。
同端子に外付けする抵抗値で最大充電電流も設定出来る。
デバイスへの入力電圧は5Vが標準であり、USBからの供給が想定されている。

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