米国の経済対策1兆ドル

新型コロナウイルスによる経済停滞を建て直すため、米国は1兆ドル規模の予算を組むのだとか。
これによって株価は1,000ドルほど上げたが、昨日は1,000ドル以上下げた。

日本では財務省の広報係の麻生氏が、消費税率を下げたら財政が持たないと言っている。
あのね、日本の経済そのものがおかしくなろうとしている時に、財政が云々は話の順番が逆でしょ。
経済を立て直せれば税収は自然に増加するわけだけれど、財務省や麻生のオッサンはそれが分からないようだ。

栄養失調の人々にたらふく飯を食わせて太らせ、太ったところで献血をさせるというのがスタンダードだ。
日本の場合は、栄養失調の人からもどんどん血液を抜いてしまう。

消費税率を変更するのがベストかどうかは又別問題というか、変更するにもカネがかかる。
だったら給付金の方が良いのではないか。
給付金の場合は低所得者ほど給付率(年収に対する給付金の額)が上がるので、理に適っている。
年収で制限を加えたり給付金額を変えたりしても良いとは思うが、システムを複雑にするとカネがかかる。
公務員やら天下りにカネを吸い取られるのならば、一律給付の方が良い。

と言っても、では一律給付を行ったところで経済が回復するのかと言えば怪しい。
10万円貰ったから旅行に行こうとなるのかと言えば、今の段階でそれはリスクが大きい。
ウイルス騒ぎが一段落したあとなら良いかもしれないが、しかし観光業界などは外国人観光客が来てくれないことにはどうにもならない。

米国が1兆ドルの予算を組むよと言えば、だったら米国の未来はそう暗くはないかも知れないなと人々が思う。
(米国の5千億ドル現金給付が、金融資産を売って現金を手にした方が安全だとの考えに行ってしまったようだけど)
未来を明るくすることが経済にとっては最も重要だが、これが又難しい。
では日本で107兆円の緊急予算を組みますよ、皆さん安心してくださいネと言ったところで、麻生のオッサンが「来年からは消費税率を20%にして返して貰うからな」と言えば107兆円の威力はなくなる。

ただ今のまま放っておけば失業率は高まり、生活困窮世帯がどんどん増えていく。
観光も外食も厳しい状態だ。
しかし中国の例を見ると、閉鎖が解けると人々はこぞって移動・観光を開始したという。
同じ事が日本で起きるとするならば、貸付金などで当面我慢すれば良い時期がやってくるかも知れない。

総理が金をばらまくみたいな、企業に対して無担保無保証で融資すると言っていたが、そんな事をしたら貰ったカネを持ってみんな逃げるのではないのか。
企業の救済は個人を助けるより大変だ。
供給資金の額が大きくなるし、何でもかんでも助ければ良いという話ではない。
潰れそうな銀行を安く買い、税金を突っ込ませて体力を付けて売り払うというソフトバンクみたいな企業も出てくる。

そのソフトバンクグループの時価はソフトバンク以下になった。
数日で時価総額の3割が消えた。
格付け変更、更には孫さんご自慢のウィーワークから支援の一部撤回との話もマイナスに。
これがウィーワーク事情ではなく、SBGの懐具合からではないかとの観測も広がった。
朝方日経平均は少し上げて始まったが、SBGが足を引っ張る。
先日まで4千円を割るかどうかだったのに、今や2千円台(10時半頃)になってしまった。
ホワイトプランが出来た頃、ソフトバンク株価が下がってホワイト株価(980円)なんて言われた。
今は"大容量50GBメリハリプラン・時間帯により速度制限あり・ギガを使わなかった月は勝手に割り引き・8ヶ月目以降"の2,980円もあっさり割り込む。
個人投資家は2千円台前半まで下がると見ているのに対して、機関投資家を名乗る人は6千円台になるから買えと言っている。
で、少し持ち直した一昨日に買った人たちは2割近くも損をしている現状…
でもまあいずれは上がると思うので、長い目で見れば。

ソフトバンクグループとファーストリテイリングが日経平均を下げている。


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