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マーズ・パスファインダー


  • Posted by: F&F
  • 2020年4月 1日 11:06

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マーズ・パスファインダーは1996年に打ち上げられたロケットにより、1997年に火星に到着した探査車である。

当初1週間から1ヶ月程度の運用と見られていたが、実に3ヶ月以上活躍した。
故障はローバーではなく無線中継などを行う着陸機ではないかと見られている。

2003年に打ち上げられたスピリットは2004年に火星に着陸、その後実に6年近くも稼働した。
最も最近では2018年にインサイトが打ち上げられ、火星に着陸している。

探査機は低温と砂嵐によって動きが制限されたり故障に至ることがある。
改良が重ねられているが絶対ではない。
そこでNASAは本日打ち上げられる探査機に人型ロボットを乗せる。
目的は観測以外に、探査車のメンテナンスもある。
太陽電池板に積もった砂埃を吹き払うとか、岩や砂によって身動きの取れなくなった探査車を助ける。
機械だから当たり前と言えばそうなのだが、M1のビスを緩めるとか基板上のチップ部品を交換するなどもスピーディーにこなす。

人型ロボットはサイズの異なる3体が送り込まれ、相互に助け合うようにプログラムされている。
ただし緊急事態以外の場合は、アクションを起こす前に地球に対して行動の可否を聞いてくる。
ロボットがロボットを改造したり仕様を変更してしまうことを防ぐ、厳重なプロテクトが加えられている。

ソフトバンクから、リースバックが山のようにあるペッパー君を(探査機に)積まないかとプロポーザルがあったそうだ。
NASAは、"冗談にしてもセンスが悪すぎる"とTweetした。

小型で運動性を確保するために、人型ロボットには直接発電型原子力電池を搭載する。
この発熱により可動各部の温度を一定に保つ。

人型である理由をNASAは、不安定な砂地でも歩行が出来る、穴に落ちても手足を使って這い上がれるなどメリットが大きいと語る。
戦車をもってしても登山は出来ないが、人間は難なく岩山を登れる。
特に足の"筋肉"はハイパワーで、火星表面で約8mの跳躍力を有する。
人型ロボットと共に送り込まれる3台の探査車はこれまでになく大型のもので、人型ロボット2体を乗せて移動出来る。
各種探査装置やボーリングマシン、気体や液体の分析装置、微生物培養装置なども送り込まれる。
電子顕微鏡やクロマトグラフィ、原子吸光光度計、小型ではあるがX線CTなどでの分析も可能だ。
CTにはX線LEDが使われているという。
ボーリングマシンは、地中にあると思われる固体の水の層を見つけるのが目的だ。

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