エックスモバイルの苦悩

Twitterなどでも話が出ていた、エックスモバイルの速度低下問題。
同社の限界突破WiFiは使い放題を謳った、月額3,500円のサービスである。

しかし速度低下が著しく、使用に耐えないという。

ITmediaの記事によると「限界突破WiFiでは、複数のSIMカードが差し込まれた「SIMサーバ」を運用しており、ここから、各ユーザーへの通信を遠隔で割り当てている。」とある。
端末側は同「クラウドSIM対応のスマートフォン（jetfon）を提供している。」とあるので、帯域の空いている事業者(含MVNO)の回線を選んで接続するとか、そういう仕組みなのだと思う。
速度低下の原因は「一部のユーザーが数TBという膨大なデータ通信を行ったことで、SIMサーバの稼働が不安定になり」とあるが、SIMサーバと言うより回線提供側がスロットリングしたと見るべきだろう。
更に(エックスモバイルが言う事には)回線提供側が大容量の提供に難色を示したと言う事で、使い放題でのサービス提供が出来なくなったそうだ。
1日あたり5Gバイトを超えて通信を行うと速度低下が起きる仕様に変更すると言う事で、月間150Gバイトしか使えない。
モバイル用途としては十分かも知れないが、固定回線の代用には厳しいと感じる人もいるだろう。

これは当然能書きと異なる事であり、エックスモバイルは3月分の使用料の返金、ペナルティ無しでの解約に応じる。
更に固定回線の代用としてエックスモバイルと契約した人に関しては、固定回線への復帰費用も補償する。
こうした様々な費用がエックスモバイルから出るのか、或いは回線提供元から出るのか。
エックスモバイルと回線提供元での契約内容にもよるが、いずれにしても(金銭面以外の面でも)エックスモバイルのダメージは小さくはない。

エックスモバイルは同社のYoutubeチャネルで、社長が経緯を説明している。
しゃべりのプロではないので仕方ないとも言えるが、話が下手で聞くに堪えない。
せめて引っかかった部分を編集するとか、ナレータを使うとか、考えて欲しかった。


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