自動車用イオン発生機


オートバックスでオイルを買ったらポイントが貯まった。
ポイントで何を買おうかなと物色していると、自動車用のイオン発生機なるものが目にとまった。
通常価格は2千円以上するものらしい(本当か?)が、特価の値札で約千円だった。

燃費グッズにしろ何にしろイオンとか何とかと書かれているものを消費者は好むのだろうか。
能書きによれば130万個/ccだかのマイナスイオンを発生するとある。
まともな中身が入っているなら消臭プラグと同様、マトモでないとすれば抵抗とLEDだけという感じだろう。

店内を探してみると似たような商品がいくつかあって、オゾン発生量の数値が違ったり、細かなところでは消費電流が異なっていたりする。
で、結局その安売りしていたCARMATEブランドの品を買ってきてみた。



シガーライターのプラグに四角いケースが付いていて角度が変えられるようになっている。
IonFeelのFeelの部分が何とな〜く商品性を表しているようだ。
見た目には青色LEDが美しくもあるが…

お約束で中を開けてみる。
果たして回路は入っているのだろうか。



数字の書いてあるものが高電圧発生部だ。
モールドされているので分解不可能だが、一応回路が入っているという事で喜んで良いだろう。
高圧発生部からの線は写真右側に白い部分(LEDとスイッチが付いているだけ)の上で解放されている。
どうやらここにカーボンを使ってあるのがミソらしく、能書きにもそれが書かれている。





残念ながら発生電圧を計測する事は出来なかったが、LEDも含めての消費電流が19mAだった。
LEDには約1mA流してあるので、残り18mAが高圧発生部の消費電流という事になる。
このイオンというかオゾン発生部を耳に近づけると、その距離に応じて放電電流が変化するのかチーッという音が聞こえる。
ちなみに、たとえ放電したとしても感電を感じるほどのパワーはないだろう。

しかし放射線だ何だという燃費グッズよりはちゃんとイオンを発生すると思う。 もちろんこんな量で燃費が変わるはずもなく、何らかの影響が出る程度のイオンなりオゾン量を確保するにはキロワット級の装置が計算上は必要になる。