気象計
4年にわたって稼働し続けてきたVantageProが故障した。
風向と風速のデータが取得できなくなったのである。
他の気温や気圧や雨量などのデータは正常なので、屋外のデータ収集ユニットの故障を疑った。
屋内のコンソールは屋内環境で使っているわけだし電子機器なので故障の可能性は低いのではないかと思うのだが、風雨や日光にさらされて可動部もある屋外ユニットは故障もあり得るだろう。
そこで最初は補修部品の購入を考えた。
しかし最初に買った当時から色々バージョンアップされているらしい事を知り、そっくり新品にすることにした。
コンソールのファームはバージョンアップ可能なのだが、書き込み用の機器がなければそれが出来ない。
それを買うなら新品を買った方が、みたいな感じだ。
国内価格は今の時点で15万円から17万円くらいなのだが米国から輸入すると$330である。
もっとも普通のショップの表示価格は$498とかになっているのだが、捜せば安い店もある。
安い店もあるがそう言うところは送料が高い。
まるでDellのみたいな商売だなとは思ったが、送料の安い($65くらい)の店で買うより本体が安い(送料は$160くらい)の方がトータルではお得だった。
発注から到着までは約1週間程度、見た目の違いは屋外ユニットの制御板の位置が従来は雨量計の下だったのが横になったとか風向風速計の固定用樹脂が従来の白色から黒色になったとか程度である。
ただし屋外ユニットの中身の基板などは変更されている。
私は有線接続タイプを使っているのだが、これは無線方式の場合は国内携帯電話周波数にかぶるのと出力が小さいためエラーが多いこと、欧州版だと高出力なのだがいずれも厳密に言えば電波法違反であることやバッテリ動作のためにメンテナンスが必要なことを面倒だと感じたからである。
さっそく屋外ユニットを組み立てて交換してみるが…風速と風向は表示されない。
おかしいなぁ。
ではコンソールも交換してみると… バッチリではないか。
どうやらコンソール側が壊れているようなのだが怪しい。
例えば連続動作が4年を超えるとタイマが一回転しておかしくなるとか、いかにもありそうな話である。
オールリセットとかファームのバージョンアップで直る可能性は高いが、まあ新品が来たから良いだろう。
屋外ユニットは掃除をして整備をした後、予備品として保管しておくことにする。
それにしても4年にわたって紫外線にさらされていた割には樹脂の劣化も少なく、確かに汚れは付着してはいるがひびが入ったり脆くなったりはしていない。
過酷な環境にも耐えるような設計になっているのだなと少し感心した次第だ。