ソニーワイド液晶カーTVの中身


カーナビで使用している液晶テレビ,結構なお値段のするソニー製だ。
このテレビには画面の左右にスピーカが付いている。
TV受信などの際にはカーオーディオのスピーカを使用するから良いのだが、ナビの音(音声案内など)はここから聞こえる仕組み。

このスピーカ,オーディオ機器メーカらしくない,と言うか、それ以前の問題であるビビりが発生するのだ。
特定の周波数で内部が共振するらしく、非常に品質が悪い。
そこで早速中を見てみることにした。

ネジを外すと2つに割れる。
TVを取り付けるための金属板も外さないといけない。
接続されている線は左右のスピーカとFL用の線,それに液晶までのインタフェースケーブルだ。
これらの線を外すとこんな感じでパカッと開く。
液晶モニタはシャープ製,そう言えばリブレットもシャープ製だった。

バラしてみたものの、どこが共振するのか分からない。
低周波発振器でビビリの発生する周波数でスピーカを駆動しながら調べればよいのだろうが、それも面倒なので長年の勘と経験を頼りに(え?)..いや、つまり,テキトーに対策することにした。

これがその対策,何のことはない、スピーカの裏側に綿を詰め込んだだけだ。
この綿は吸音効果が優れているという特殊なもので、難燃性の上加工が簡単という特徴がある...ってのは真っ赤なウソで、実は単なる脱脂綿。
これしか家になかったのだ。
いや、正確には天井裏から持ってくれば断熱用グラスウールも手にはいるのだが、アイツは手に刺さって痛いしなあ,って訳で脱脂綿。
左右スピーカの裏側以外にも、厚みを半分にした脱脂綿を液晶裏側の金属板にも張り付けた。
効果の方はバッチリで、不快なビビリ音はキレイに消え去った。
そうそう、モニタの調整はモニタ取り付け用金属板を外すと現れる。

写真で見にくいと思うが、小さな穴が4個開いている。
ここにドライバーを突っ込んで回せば各部のレベル調整が出来るわけだ。
(写真はDigital Mavica使用,画像は半分に縮小)