ライアン氏によるWAXテスト


兵庫県にお住まいのライアン氏のWAXに対するこだわりは、前回のレポートでもお解りいただけたと思う。
今回は車に火を付けるという驚きのレポートを頂いた。


 関東圏内では東京12チャンネルで、深夜にテレコンワールドなるアメリカの怪しげな通販番組が放送されている。
その商品の中で、非常に購買意欲をそそる、それはそれは怪しげなカーワックスがある。
それがこの AURI だ。
 

この商品、水垢は落ちる、塗装表面の保護をする、錆びたバンパーはピカピカになる、それどころか、色あせたグラスファイバー製のボートも新品同様、鏡に塗れば曇り止め、木のテーブルに塗っておけば、塗れたコップを置いても跡がつかない等々至れリ尽くせりなのだ。
液体なので、塗るのも拭き取るのも簡単、これさえ車に塗っておけば何も心配いらない(らしい)。
番組の中では、ン千万のロールスロイスを使って、ボンネットに缶スプレーを吹き付けたり、オイルに
火を着けてハンバーグを焼くといった派手なデモンストレーションをやってくれる(確かJohn とか言う奴が出てくるんじゃなかったかな?)。
何度も番組を何度も見るうちに「買ってみよう」と思ってしまうのだ(これは一種のマインドコントロールでは?)。
そしてとうとう購入してしまった。
しばらくは普通に使っていたのだが、F&F の色々な実験を見るうちに番組でやっているデモが本当かどうか確めてみたくなってしまったのだ。
やるからにはとことんやらねば(半端で終わらせてしまっては過激なレポートに慣れたF&F ファンの方々に申し訳ない)、と言う決意を胸に実験開始。
 まず、今回の実験台を快く?引き受けてくれたのはこいつだ。


ン千万のロールスロイスとはいかないが、数年前までは BMW でフラッグシップカーであった745 i にお願いすることにした。
実験の前に、ボンネットを水垢落としできれいにして、左半分に前回のテストで良好だったリンレイ製のワックスを、右半分に AURI を塗った。
よっしゃ、実験開始だ!実験1:缶スプレー

ボンネットに缶スプレーを吹き付けた(ちょっとビビッているので量が少なかった)ところ。
表面が乾いたところで AURI で拭き取ると、結構落ちる。
しかし、細かく飛び散った部分はなかなか落ちない。
かなり苦労して全部落としたが、テレビのように楽ではなかった。


細かく飛び散った部分に関しては、トラップ粘土でこすったほうが楽だと思う。
普通のワックスの部分についたペイントも落ちている。
この結果から言えることは、AURI でなくてもきちんとワックス掛けされていればペイントは落ちる、と言うこと。
考えてみれば、塗料が完全に定着するのは結構時間がかかるものだ。
模型などにペイントして、表意面が乾いて触れても大丈夫だと思って力を入れたら指紋が付いてしまった、と言うような経験をした方も多いと思う。
表面は乾いていても、最下層まで乾いて、完全に定着する前なら落ちるのではないか。
テレビでも余り時間を置いていないから完全に定着していなくて落ちるのではないだろうか。
塗装ブース内でペイントして温度を上げた後だったら、きっと落ちないに違いない。
実験2:オイルに火を付ける
 AURI を買おうと思ったきっかけが番組内のこのデモンストレーションを見たから。
番組内では「危険ですので、絶対にまねをしないで下さい」とのテロップが流れる、当然だ。
確かに普通なら危険かも知れないが、わが家には消防職員がおり、家の前には消防署がある。
備えあれば憂いなし、万全の体勢だ。
でも、これで車両火災なんかになったりしたら、弟は懲戒免職か。
とりあえず、余り深く考えずにやるのだ。
まずはどこにでもある ZIPPO オイルをボンネットかけた。


早速火を着けてみると、オイルは燃えた。


しかし炎は思っていたより小さく、あっという間に消えてしまった。
燃えたあともわからないくらいだ。
う〜ん、ここで終わらせてしまっては F&F ファンに申し訳ない。
万が一の時のバックアップ体勢は整っている(?)んだから、もっと 燃えているのが判るように少々手荒な実験をすることにしよう。
ティッシュペーパーにオイルを染み込ませて火を着けるのだ。


おおっ、これは正にファイヤー!(でも、ディーラーの人が見たら泣くよな)。
さすがにちょっと不安になってきた。
30秒ほど燃やした後の状態がこれ。


燃えた跡がくっきりと残っている。
早速 AURI で磨いてみると???跡がきちんと消えねー!やばい、数回磨いてようやく判らない程度になった。


かなりの労力と AURI を使った。
他人が見てもほとんど気が付かない程度にはなったが、やった本人には跡が見える。
オイルはかなり揮発性が高く、燃えている時間が短いので塗装表面が焦げるほどは温度が上がらないようだ。
以前 F&F に質問したときに「気化熱によりかなり温度を奪われるので、塗装表面温度が上がらないのではないか」との解答を戴いたが、その通りのようだ。
 今回の実験で判ったこと、AURI はテレビで言うほど凄くない(と思う)。
どこかに本当に凄いワックスはないのか?  

いやあ、凄い..読み応えあるレポートでした。
自動車用WAXにかけての研究心では右に出る者は居ないと言われるライアン氏,「どこかに凄いワックスはないのか」と結ぶあたりに一種気迫のような雰囲気を感じるF&Fなのでした。