過去の雑記置き場

VC
楽天はローミング契約延長か?(12/20)
◆ 楽天はKDDIのローミングで運用しているわけだが、その契約は2026年の9月で切れる。しかし楽天は自力でのエリア整備をしていないことから、KDDIへのローミング期間の延長を要請するのだろう。そしてその契約が切れれば又ローミングを要請する。こうしてMVNO的な運用を行えば、効率的に稼げる都市部だけを自前のネットワークで持ち、それ以外はKDDIを使って利益を増やせる。

◆ これに不快感を示したのがソフトバンクだ。ソフトバンクも当初ドコモにローミングをしろと迫ったことがあるのだが、当時はMVNO的な考え方すらなかったので当然実現しなかった。自分たちは断られたのに楽天は良いのか?と言うのがソフトバンクの怒りの根底である。

◆ そのKDDIにしてもStarLinkを使って衛星サービスをしているわけだし、ソフトバンクにしてもStarlink回線を使って2026年には衛星サービスを始めると言っている。こうなると衛星は良いけれど地上はダメなのかみたいな話になってややこしくなる。

◆ 楽天モバイルは値上げはしない宣言をしたが、これもソフトバンクの不快感につながっている。他人のフンドシを使いながら、あたかも自らの努力の結果みたいに言うのは何事かというわけだ。まあ似たもの同士なので好きにやってくれとしか言えないのだが、ソフトバンクは今更綺麗事が言える事業者ではない。

◆ しかし楽天をMNOとして認めるには不公平な点も多く、せっかく割り当てられた700MHz帯も全くと言って良いほど使っていない。今年の6月のデータで基地局数は57だったそうだ。700MHz帯があるからつながりやすいんだよと宣伝出来ればいい話なので、実際に基地局を作ることはない。

◆ 楽天は来年の今頃には衛星リンクのサービスを開始すると言っている。ASTの方は衛星を打ち上げる打ち上げる打ち上げると、確か今年の第T四半期には数基の衛星を打ち上げ、2025年中に40基が運用を待つ状態になると言っていた。2026年には運用衛星数が100基になり、一般利用が可能になると言っていた。最近の情報では2026年中に40基程度を打ち上げるから全部で45基になるよと
◆ ただASTのPostを見ても、どこから投資を引っ張ったとか株価がどうしたとか、もっと投資しろとか、そうした話題に終始している。何となくみんなで大家さんの金集めスタイルを連想してしまうのだが、実際の所どうなのだろうか。

◆ 秋頃には衛星を作ってインドに運んでいるよという話をしていた。それが予定通り明日打ち上げられたところで数基が微妙に増えるに過ぎない。と書いていたところで予定が変更され、打ち上げの予定は26日(ASTのPost)/24日(ISROのPost)になったそうだ。

◆ 今のところ衛星コンスタレーションで成功しているのはStarLinkだけで、他の企業は失敗に終わっている。StarLinkが儲かっているかどうかは分からないが、ある程度の規模になれば収益性が改善するのが通信の世界だ。更に後発事業者がStarLinkに追いつき追い越すことは非常に難しい。ビジネス的に難しいとなるとStarLinkを使ったサービス、回線を借りることになるのでStarLinkの売り上げは安定する。

◆ まあASTが夢のような技術でStarLinkの上を行く(高高度を飛ぶと言う意味ではない)何かがあれば、何かが起きるかも知れない。

脱臭効果の違いは凄い(12/19)
◆ 猫砂の話の続きなのだが、ユニチャーム製品の脱臭効果は結構立派だ。他の製品もいくつか使ってみたのだが、ペットシートにしても猫砂にしてもハッキリ分かるレベルで違う。価格も違いが分かるレベルで差があるので、それなりの付加価値商売をしているわけだ。

◆ 猫砂を洗って使っている話は書いたがシリカゲル/セラミック系の"消臭サンド"はボール状のものに尿などが染みこまないのか?洗うと臭いは消える。ただし軽いものなので飛び散りやすい。そこで"抗菌消臭サンド"を混ぜているのだが、これは多少臭いが残る感じがする。

◆ 洗浄はサンポール(塩酸)によってアンモニアを塩化アンモニウムとして沈殿させ、中和と殺菌をかねて次亜塩素酸ナトリウムに漬けている。このあとで過熱すれば多孔質の物質は臭いを吐き出すのだが、そこまで手間をかけてもなぁという感じ。ただ新品の時は防臭剤は含まれていると書かれているので、洗浄後は徐々にその防臭効果が失われる。

◆ 糞を取るときなどに猫砂もそれなりに減少するので、全て洗浄分でまかなえるわけではない。1ヶ月に25%位は減るので、その分は4リットル入り2袋ほど新品を足す。上のリンクのAmazon価格はやたら高い(量販店での価格は4リットル入り1袋で1,200円前後だったが、今は殆ど売られていない)のだが、これは転売屋によるつり上げである。供給状態が余り良くないと、転売屋が暗躍を始める。ユニチャームのオンラインショップでも、消臭サンドは数量限定販売→終売となっていた。

◆ Amazonmp転売屋から買うならユニチャームのオンラインショップで買った方が安いし、供給量が豊富な時期はペットショップ系のオンラインショップが安かった。それにしても安価な頃に比較すると価格は4倍以上になっている。終売品も増えてきているので、需要の減少があるのかなと思う。

◆ ペットシートは他メーカ商品やPB商品、海外の有名メーカ品を試したがユニチャームが一番だった。ただし吸収力だけを見れば、ユニチャーム以上のものもあった。これも安いときには900円以下で買っていたのだが、今は1.8千円くらいではないかと思う。多少でも安く売られているのを見つけると買い溜めするのだが、安売りされていること自体が少ない。

◆ ペットシートを使わずに配水管工事をしてしまおうかとも考えた。システムトイレのトレイに配水管を付ければ良いので、ちょっと工事をしてホースか何かを引き回せばペットシートが不要になる。定期的に水を流すようにすれば臭いも気にならないはずで、そうした設備を作って猫を飼っている人がいると動物病院の獣医師が言っていた。

◆ ただ猫砂自体の価格上昇が激しいので、前記事で書いたようにシステムトイレ自体が減少傾向、無くなることはないと思うのだが消耗品の価格が上がると結局は使えなくなってしまう。収入が2倍になれば、いや収入が2倍になっても手取りが2倍になるわけではないからダメか。可処分所得が2倍になればペットシートでも猫砂でも値上げ分をカバー出来るのだが、中々厳しいものがある。

◆ 猫砂など中華は安いのかなと思って見てみたら、日本より高かった。もしかしたら安いものがあるのかも知れないが、ペットビジネスは中国では余り流行っていないのかな。全中国人民が猫を飼ったら、ものすごい量の猫砂が必要になって急速に量産効果が出そうな気がするんだけど。

猫砂のトレンド?(12/18)
◆ ウチではシステムトイレを使っている。システムトイレとは固まる猫砂に尿を吸着させるのではなく、猫砂自体は何も吸着しない(正確には多孔質なので若干水分を吸収する)。尿はそのまま下に落ちて、それをペットシートで吸収する。

◆ 一時期はシステムトイレこそ最高だみたいな感じとなり、猫用品でも様々な種類のシステムトイレが販売されるようになった。猫砂が尿を吸収せずに捨てる量が少ないので、交換頻度が低いなど手間がかからない事がメリットとされる。また消臭効果の大きいペットシートを使うと臭いが殆ど気にならない。ただし消臭効果の少ないペットシートでは、それなりに臭いがする。

◆ しかし最近では少し様子が変わってきている。ユニチャームがシステムトイレ用のシリカゲル/セラミック系の猫砂を販売しなくなった(今は限定?販売されている感じ)事や、全体的に値上がりしたこと、ペットシートも従来の2倍近くまで値上げされたことで従来型の猫トイレの方が良いと言う意見が増えた。

◆ 従来型猫トイレの固まる砂は鉱物系のものが殆どで、粉塵による部屋の汚れが無視出来なかった。システムトイレの砂は球状或いは樽形で大きいため、粉塵の飛散が余り無い(ゼロではない)。しかしその固まる猫砂も木材系や紙系など、或いは鉱物系でも粉塵が舞いにくい形状にするなど改良が進んだ。紙系は従来からあったのだが、猫が好まないみたいに言われていたが、その部分も改善が進んだ。

◆ もう一つは自動清掃系トイレの普及かも知れない。猫の糞や尿を自動的に分離して袋に詰めてくれる猫トイレは、基本的に固まる猫砂を使う。自動清掃トイレは未だ高額ではあるが、手間がかからないので使う人が増えているという。固まる猫砂系トイレの最大の欠点である、掃除をさぼると臭いが気になる点も自動清掃トイレがカバーしてくれる。

◆ システムトイレの人気がなくなってくると、ホームセンターなどでシステムトイレ用の猫砂の扱いがなくなってしまう。近所2軒のホームセンターでもシステムトイレ用の猫砂の扱いをやめてしまった。通販でなら欲しいだけ買えるのだが、メーカ数も減ってきた感じがする。

◆ システムトイレは猫砂が長く使えるから経済的だと言われてきたが、その猫砂自体が値上がりした。シリカゲル/セラミック系のもので最安値の1.5倍以上、ペットシーツも2倍近くまで値段が上がっている。固まる猫砂と比較すると同分量(重量ではなく体積)で、システムトイレ用は2倍以上の価格だ。これにペットシーツ代が加わるので価格差は大きい。

◆ ウチでは洗って再利用しているから未だ良いが、毎月買うとなるとかなりの出費になる。固まる猫砂のように捨てる部分が少ないので、長く使えるのは事実でその点で手間はかからない。ただし長く使えば臭いの問題もあり、砂があるうちは交換しなくて良いと言うものではない。逆に固まる猫砂は汚れた部分を都度捨てる(その分補充が必要)ので、掃除の頻度は上がるが鮮度が保たれやすい。

◆ ウチは大型ネコであるメインクーンが2匹いるので大型ネコトイレ(通常サイズの約2倍)を3台、通常サイズを2台おいている。猫砂の必要量は30リットル程度なので、セラミック系を買うと(現在価格だと)1.2万円位かかる。これが固まる系だと4千円くらいで済むのだから価格差が大きい。固まる系も1台のトイレのみではあるが使い始めたので、追って様子は報告出来ると思う。

蓄電施設が増えている(12/17)
◆ 日本でも電力貯蔵用のバッテリー施設は増えてはいるが、米国ではまさに桁違いである。EVの失速でLi-ionバッテリーが安価になった事もあり、電力貯蔵施設が増加している。電力貯蔵容量は2024年末で30GWhと言われており、年間約10GWh分増えた事になる。電力貯蔵用バッテリー施設はEV充電設備などの電力源としても必要で、ピーク電力がすさまじいEVの充電を既存の発電所だけでまかなうのは難しい。

◆ 経産省は水素が大好きで、毎年数百億円の金をドブに捨てている。大きな電力を使って水素を作り、それを水素スタンドに運び、水素は誰にも使われないまま大気中に放出されていく。補助金で潤うのは水素スタンドとトヨタやホンダだ。経産省としても水素が自動車用の燃料になり得ない事は承知なのだろうが、カネを天下り先に流すという事に熱心なのだ。

◆ 米国でも水素や風力発電に将来性はないとなり、投資金額は激減した。一方で蓄電池産業は今後共に需要が増えると見られている。太陽光発電も広大な土地を利用して行われているが、太陽光発電は発電電力と需要電力のバランスが悪いので蓄電施設ありきになる。日本でも蓄電施設に経産省や環境省が補助金を出しているが、こういうものの時には財源論にはならない。

◆ 日本の場合は土地が狭いので蓄電施設を作ると言っても難しい。蓄電施設は事故が起きると規模が大きくなるので、都市部には作りにくい。ものすごいエネルギ密度のものが使われるわけで、短絡事故が起きれば爆発的な破壊が起きる。メガソーラ施設に併設する(メガソーラはエネルギ密度が低いので広い土地を必要とする)方法があるが、バッテリーの設置密度を下げるとコストがかかる。

◆ コストを最小にしたいとすれば、高密度でバッテリーを設置する事になる。こうなると事故の時に爆発的な事態となる。メガソーラーもそうなのだが、電力設備に関しては許認可制にした方が良い。メガソーラに使われるソーラーパネルもインバータも中国製なのだが、インバータや制御装置は全てネットワーク経由でのリモート監視やリモート操作になっている。

◆ こうした施設にバックドアが仕掛けられていたりすれば、日本中を瞬時に大停電にすることすら可能になる。国産の機器を使えばい良いわけだが、もはや技術的にも価格的にも中国には勝てない状況になってしまっている。バッテリーはNAS電池があったが日本ガイシは撤退した。今後は充放電サイクル数が多いLFPが増えてくるのかも知れない。LFPはNMCよりもコストが抑えられる。エネルギ密度は低いのだが、定置型であれば大きさや重さはさほど重要ではない。

◆ メガソーラのソーラーパネルからインバータへの送電電圧は、時代と共に高電圧化している。高電圧にすることで配線の抵抗による損失を小さく出来る。一方で絶縁不良や絶縁破壊による火災は増えている。安全規定などが甘いので自動消火設備もほぼ使われていない。

◆ そんなところに大容量の蓄電設備など作るのは結構危険な気がする。山の中の発電施設など基礎工事すら行わず建造する。この近くに出来る予定のメガソーラーでも、摩擦杭を使ってフレームを作ると言っていた。勿論工法や設計がシッカリしていれば大丈夫なのだろうが、土砂崩れやフレームの流出事故はどこでも起きているので心配はある。

実態はよく分からない(12/16)
◆ 千葉県で違法なメガソーラー建設を行ったとして、非許可部分の原状復帰などが求められたのはAS鴨川ソーラーパワー合同会社で、2017年に設立されている。このAS鴨川ソーラーパワー合同会社の代表社員はCES千葉合同会社となっていて、このCES千葉合同会社は2021年に沖縄で登記されている。CES千葉合同会社の代表社員が誰なのかは不明だ。

◆ 代表社員というのは株式会社における筆頭株主(筆頭社員)の事で、合同会社は株式を発行しないので株主は存在しない。ソーラー発電所の多くが○○合同会社の運営となっているわけだが、会社が作りやすく解散しやすいのがメリットである。また日本で登記すれば日本の法人となるのだが、その社員の多くは韓国企業となっている。

◆ メガソーラー建設には多くの資金が必要になるのだが、これら合同会社は資金も信用もない。そこに数十億円から数百億円を誰が融資するのかというと(少なくとも某社の場合は)韓国の銀行だ。流れとしては合同会社を設立した韓国企業が銀行に口を利き、金を引き出すという事になる。

◆ ソーラーバブルで韓国企業がやって来たわけだが、その大元を作ったのが当時の民主党とソフトバンクなのだから、まあ納得である。こうして多くの合同会社が設立され、乱開発へと向かう事になる。これを後押ししたのが第二次安倍政権辺りだったかな?メガソーラーの建設基準を緩和して、緩い基準の中での工事が許可された。

◆ 最初の頃は未だ場所があったので無理な開発はされなかったが、やがて山の木々を伐採し、山を切り崩し始める。何しろ欧州の電力買い取り単価の2倍ものカネで電力を買い取ってくれるのだから、何をやっても儲かると言われたほどだ。更には建築に関する規定が緩くなったので、雑に作ってもカネになる。10年保てば良いので耐久性などは無視出来る。

◆ 10年後に何が起きるかだが、メガソーラ発電施設をそのまま放置して合同会社が解散するのではないかと言われる。解散してしまえば権利関係は曖昧になり、いわゆる空き家問題同様に自然を壊しながら朽ちていく。これを防止する為に積立金制度があるのだが、現実的には税金で後始末するしか無くなるのではないだろうか。

◆ 何故広大な土地をそのままにして逃げてしまうかだが、そもそも山林など二束三文の土地にソーラーパネルを設置した。ソーラーパネルは古くなればゴミにしかならない。土地代やソーラーパネル代は数年で回収出来ると言われていたので、残骸はそのまま放置してしまっても金銭的に成り立つというか、そもそもそうした事が可能な電力買い取り価格になっている。

◆ 残されたソーラーパネルのゴミは所有者もよく分からない状態になるが、少なくとも自治体や国ものもではない。なのでそれを取り壊すには面倒な手続きが必要になり、そしてその間にも土砂崩れや鉄砲水などの災害リスクが増す。

◆ ソフトバンク自身は名のある企業なので、まだ稼げる発電量とFIT IDの期間が残っている段階で売却してしまった。それでも十分な儲けが出たのは、上に書いたように土地や設備を捨ててしまっても儲かる位の売電量が稼げたからだ。今になって政府は、いや高市政権になったからか、乱開発に歯止めをかけようとしているのだが、もう手遅れかも知れない。

ヤクルト1000はどうなった?(12/15)
◆ 一時期は製造が追いつかないほど売れに売れたというヤクルト1000なのだが、今は落ち着いたと言うよりも売れない方向、ブームは去ったと言えるのだとか。ヤクルト1000はいわゆる機能性表示食品で睡眠の質の向上などを謳った。宣伝にも力を入れ、TV番組(的な宣伝番組)で露出度を上げるなどした結果、年間約10億本を売るという。

◆ 売れるものがあればそれを追うメーカが現れるのは当然の事で、同じく睡眠の質の向上を謳ったものとして日清ヨークのピルクル ミラクルケアが登場する。ヤクルトは増産体制を整えるために新工場を建設するわけだが、シェアは徐々にピルクルに奪われていく。

◆ ピルクルはヤクルト同様の効能を唱えながらもヤクルトより少し安い価格を提示している。実売でヤクルトが80円前後、ピルクルが70円前後(共に65ml)と少し差が出来ている。ヤクルトはもっと高かったのだが、ピルクルの登場で実売価格が下がってきているようだ。ピルクルは大容量パック(195ml)も発売して割安感を出すなどしている。

◆ ヤクルトは中国市場でも多くの商品を販売していて、売り上げの実に半分は中国で稼ぎ出しているそうだ。その中国市場でも売れ行きが悪化したのは値上げの影響が大きかったという。中国市場でヤクルト製品は約1割の値上げを行ったそうだが、これによって販売量が2割減少したという。たった1割の値上げに中国市場は敏感に反応したわけで、日本における消費税増税が如何に市場を圧迫したかがよく分かる。

◆ ネコ餌のキャネットの話は以前にも書いたが、ピークでは2.7kg入りが1.5千円程度まで値上がりした。キャネットにはキャネットの特徴というか良さもあるのだが、価格が上がれば同価格帯の他のキャットフードが競争相手になる。キャネットは低脂肪でお腹に優しいのだが、植物原料が主体であり餌の量に対する糞の量が多い。

◆ ウチでもキャネットの値上がりが激しかった頃は別の餌に変えていて、いったん別の餌に変えるとそれを継続する事になる。猫が餌に慣れるという問題もあるし、与える餌のカロリーによって食事の分量も違ってくるので余り変えたくないからだ。

◆ こうなるとキャネットの売り上げは落ちる事になり、メーカは焦り始める。周りのものが値上げされるからウチも上げちゃおうと価格を改定したら、客離れが一気に起きたというわけだ。ネコ餌に関してはロイヤルカナンも2度の値上げが行われて随分高くなったのだが、実売価格は少し下がってきている。現状で日本の経済は弱く、値上げをすれば販売量が落ちる傾向なのだ。

◆ そんな訳でキャネットは値上げ前の水準に戻りつつある。値上げ前の価格に戻してもすぐには販売量が値上げ前に戻るわけではないので、ペットライン株式会社も値上げを後悔しているのかも。未来は見通せないのでタラレバの世界ではあるが、多くのものが値上げされた時期に値上げを最小限にとどめればシェアを増やせたかも知れない。

◆ ヤクルトが今後どのような商品を開発していくのか分からないし、ヒット商品は簡単に生まれるものでもない。特に一度売れ行きが鈍った商品となると、その売り上げを回復させるには努力と時間が必要だ。一時期ほど売れなくなったと言われる明治のR-1は、仕向け店によってパッケージ(12本入りの箱)が微妙に異なる(価格も異なる)ものを売っている。

◆ 12本での価格は安いところで1,100円位〜高い所だと1,700円と幅があるので、仕入れ量などによってパッケージを変えているのだろうか。

どうなる?リニア新幹線(12/14)
◆ リニア新幹線工事が中々進まない。元静岡県知事の川勝氏はリニア工事に反対しており、手続き上の問題やら河川における水量減少問題などで折り合いが付かなかった、JRは静岡工区の遅延により、予定の開業は出来ないとした。

◆ 現在は水問題は一応の解決は見ているのだが、JR側との約束事や今後の対応などに関しての手続きが中々進まないのだとか。今や静岡県知事は川勝氏ではないのだから、どんどん進めれば良いようにも思うのだけど。

◆ 静岡県外でも色々問題が起きている。地盤沈下あり、井戸枯れありで工事が中断したり住民への説明を行ったりしている。大事になったの岐阜県の瑞浪市で、地下水位の低下を防ぐ手段はない、地盤沈下は今後も起きるとJRは開き直った。地域によっては代替水源を用意するなどしているが、今後も続くと予想される地下水位の低下や地盤沈下に住民の不安は収まらない。

◆ 山梨県でも同様の地下水位の低下や井戸枯れが起きたが、JRは早々に住民を納得させてしまった(金銭を払う代わり、井戸がれや地盤沈下は黙認する)。山梨県内では井戸枯れによって農作物に影響が出ているところもあるが、今更文句は言えなくなっているという事で泣き寝入りだ。

◆ こうした手法は開発業者がよく使う。この近くに出来る予定のメガソーラーでも、河川下流の集落には金を払って許諾を得てしまっている。未だ工事の計画すら出来ていない段階で金を払ってしまうと、後にどのような工事が行われようと文句は言えなくなってしまう。メガソーラー事業者は各地で問題を起こしているブルーキャピタルで、他の裁判で忙しいのか?この近くのメガソーラ計画は(幸いにして)進行していないようだ。

◆ どこかで何かが引っかかると大事になりやすい大規模開発だが、リニア工事に関しては各所で問題が起きている。昨年の11月だったか?品川で地盤沈下が起きたとかと報道されていた。リニア用トンネルは地下80m付近に作られているそうだが、それで地表まで影響があるのだから何が起きるか分からない。

◆ トンネルと言えば外環道の工事による地盤沈下が2020年に調布市で起きた。2023年頃には地盤沈下した辺りの30棟以上の住宅を解体されて町が変貌してしまった。東京近郊にはいくつもの地下トンネルがあるのだが、昭和の時代に掘られたようなトンネルでも問題は起きていたのだろうか?それともシールド工法などによる弊害なのだろうか?
◆ リニア事業は工事コストの上昇によって当初予算をの2倍となる11兆円まで膨らむとした。工事費はそのまま運賃になるのだろうから、東海道新幹線の700円増しなんて夢のような料金は、たぶん当初から夢だったのだろう。国交省の需要予測と同じで、時が経てば数字はずれるとでも言えば何とかなってしまう世界だ。700円増しではなく開業時には7千円増しになっているかも知れない。

◆ 工事が出来たとしても電力問題があり、膨大な電力を使って高速移動の必要があるのかとまで言われる。リニア新幹線が出来る時点の電力事情がどうなっているかは想像も出来ないが、世界一高いと言われる日本の電気代で走らせるリニア鉄道の運賃は、イニシャルコストの増大に上乗せされてくる。現在の予定では開業が2034年頃になるとされているが、今後も各地で環境問題が出てくれば更に開業は遅れそうだ。欧州や中国では速度と引き換えに運賃を下げるなどして、速度競争に終止符を打つ的にも見える。

エネルギ密度より安全性(2)(12/13)
◆ 全固体電池の理論上のメリットはいくつもあるのだが、そこに到達するには時間がかかりそうだ。安全性や高速充放電の可能性、エネルギ密度の更なる上昇はEVやその他バッテリー搭載機器にメリットをもたらす。ただし開発には多くの時間とコストが必要になり、大容量バッテリーの実用化はまだ先だ。

◆ トヨタは2027年頃には全固体電池を搭載したEVを出すと言っている。トヨタの言う事も余りアテには出来ないので、トヨタの言う2027年が一体いつ頃やってくるのかは分からない。実際2028年以降に延期するとか?で、九州に建設する予定のバッテリー工場も2度目の延期宣言だそうだ。

◆ 中国でも固体電池の研究はされていて、2024年頃には実用的なものが出来てはいる。ただしEVに搭載出来るような性能には至っていないそうだ。中国のEV用バッテリーとしてはLFPに移行が進んでいて、2002年頃にはLi-ion系とシェアが逆転している。固体電池がシェアを取るためには、LFPよりも安く安全でなければならないと言われる。

◆ その価格の面で全固体電池は勝ち目がないとStoreDot CEOのDoron Myersdorf氏は語る。量産化技術の確立や材料の供給などを考えると、安定かつ安価になるにはこの先10年程度かかるのではないかと言う。小型電子機器用として使われる可能性はあるものの、EV用として考えると高価格なプレミアムカー用のバッテリーになるのではないかと。

◆ EVにとってのバッテリー容量は、ICEの燃費データに匹敵するセールスポイントだと言い、大容量バッテリー搭載車が安く販売されれば人々はそれに飛びつく。LFPの場合はNMCに比較して車重は重くなってしまうのだが、車重云々よりもバッテリー容量こそがカタログを飾るのが現状だ。

◆ 固体電池の場合はエネルギ密度が上がるので、車重を軽く出来る。車重が軽くなれば電費性能も良くはなるが、それで価格が2倍ですよと言われると魅力は半減するかも知れない。勿論固体電池が登場してみなければ何とも言えないのだが、一時期ほど開発ペースが上がらないのは価格の問題が大きいという事か。

◆ 固体電池にしろNMCにしろ充電時間の短縮に中国や欧米メーカは力を入れている。日本の場合は急速充電非対応のEVがあったりと、開発の遅れが目立つ。急速充電は充電設備にかかる負荷も大きくなる。トヨタの反対によって日本の充電インフラは遅れているわけだし、エネルギコストを考えると充電インフラを作っても儲からないと言われる。

◆ 高速充電を行う為にはメガワット級の充電設備が必要になり、数十台が同時に充電出来る設備を考えると現在の日本の送電設備では容量が不足する。しかもピーク電力が大きく閑散時間帯にはそれが使われないとなると、発電出力の可変が容易な発電設備が必要になる。

◆ それこそNAS電池のようなメガワットクラスの充電施設でもないと、EVの同時充電に耐えられない。そうなると発電電力をバッファにため込んで、それをEVのバッテリーに充電するという回りくどく低効率なシステムになってしまう。それこそ電力で水素を作り、その水素を燃料電池で燃やして電気を作るみたいな、それで何がお得なんですか?みたいな事だ。

◆ いずれEVの時代が来るのかも知れないが、EVにしても自動運転にしても現状で日本の技術が世界に太刀打ち出来るとは思えない。いったん後れを取ると、それを挽回するのには大きなエネルギがいる。

エネルギ密度より安全性(1)(12/12)
◆ Li-ionバッテリーの登場によって、電子機器や電池動作の動力系機器の設計は大きく変わってきた。電動工具やEVなどもそうだが、従来はバッテリーで動作させる事が現実的ではなかったものが、商用電源利用機器よりもハイパワーを発揮するようになった。

◆ これはLEDと従来型の電球との関係にも言える事で、白熱電球では実現出来なかったような明るさ(密度)のものがLEDで実用化されている。電動工具も従来のNi-MHバッテリーを使ったものの数倍のパワーを発揮する訳だし、携帯機器やスマートフォンの動作時間延長や軽量化にも役立っている。

◆ Li-ionバッテリーなくして現代の電子・電気機器は成り立たないと言って良いほどなのだが、発火リスクがある。携帯機器でもEVでも、スマートフォンも発火する。一度燃え始めると正帰還的に火炎が広がるので消火が難しい。

◆ リチウム系バッテリーの商用化はカナダのメーカの技術をSONYが使って行ったのだが、この時にも発火の事故がありリチウム系バッテリーはすぐに姿を消した。その後金属リチウムからリチウムイオン系となり現在に至っているものの、潜在的に発火リスクはある。

◆ 安全性を取るかエネルギ密度を取るかの話でもないのだが、安全性のためならエネルギ密度は我慢する、と言うと聞こえは良いがコストが安いという事もあってLFPがEVにも使われ始めている。LFPも燃えるのだが、正帰還的な燃焼になりにくいので安全性が高いと言われる。

◆ もう一つはナトリウム系電池で、リチウムの代わりにナトリウムを使ったものだ。リチウム系に比較するとエネルギ密度は低いが、量産すれば価格が安く抑えられるという事で開発が進む。

◆ ナトリウム系というと日本ガイシのNAS電池があった。ナトリウム硫黄電池で、従来の鉛バッテリーに変わる大電力貯蔵用として販売されていた。エネルギ密度が鉛バッテリーの3倍程度になる事で、電力バッファとして使用された。ただし常温では動作しないので大規模な設備が必要になり、管理などの手間もかかる。ナトリウムも反応性が高いので、火災事故も起こしている。

◆ 日本ガイシがNAS電池を作り始めたのは1990年頃で、その後大容量化を行っている。2002年には商業化を行い、メガワットクラスの容量の設備を作った。安価な深夜電力を貯蔵して日中に使うなどしたわけだが、太陽光発電の実用化により必ずしも夜間の電力料金が安くはなくなってしまった事、電力貯蔵用としてリチウム系バッテリーの価格が急速に下がった事で事業は終了している。

◆ バッテリーは進化しないものの代表格みたいに言われていたのだが、リチウム系の登場によって大きく変わる事になった。トヨタは2017年に全固体電池を作ると発表し、2020年頃にはEVに搭載するとした。しかしその後全固体電池は出来たがEV用としては問題が残されているので、ハイブリッド車用として使うよと言い換えた。

◆ 2023年には出光興産と一緒に量産するよと言うも、結局の所は投資家対策のアナウンスみたいなものだった。同時期にソフトバンクは重量エネルギ密度が300Wh/kgの全固体電池を試作したと発表した。数回の充放電に耐える性能だった。当時トヨタはハイブリッド車こそ正義だ、EVなど普及しない、充電設備に投資すべきではないと声を張り上げ、これが日本のEV開発を停滞させた。

パイプフェンダー(12/11)
◆ 大型4WD乗りの憧れ?、巨大なタイヤをボディからはみ出させ、申し訳程度のパイプフェンダーを付ける。これは正しく行えば合法になるのだが、合法化して乗っている人はごく少ないのだとか。

◆ 理屈としてボディからタイヤがはみ出してはいけないので、パイプでボディを作ったという解釈になる。ボディをパイプで作ってはいけない規定はないので、塩ビ管などを曲げてパイプフェンダーを作り、構造変更を行って全幅を増大させれば(今のところは)車検に通る。今後構造体の強度などが規定されると駄目になる可能性はあるが、今のところは大丈夫だとのこと。

◆ 細かいことを言えば衝突安全性などが変わるわけだし対人衝突時の状況も全く違ってくる。多くの場合はバンパーを外してしまうので、対人全面衝突の安全性は担保出来なくなる。後方には車両突入防止装置が必要な車高の車もあるが、多くはこれが付けられていない(車検の時だけ付ける)。またサイドウインカーの規定だとかヘッドライトの位置の規定もあるので、これもクリアしなければならない。

◆ 4WD乗りが大径タイヤを装着するのは、殆どの場合はドレスアップである。競技場などに持ち込んで楽しむ人もいるがごく少数なので、まあシャコタンとか鬼キャンの仲間と言えばそういう事だ。見て楽しむというか見せて優越感に浸る的なオッサンが好む、みたいな感じなのかな。若い人はシャコタンと鬼キャンを格好良いと思い、オッサンになるとパイプフェンダーが好きになる?
◆ 競技場に行く人は改造の場所が違うというか、競技場のコースをクリアするための改造がされるので、ドレスアップカーとは少し違う。ドレスアップカーに近い車に乗っている人は、河原を荒らすとか他人の山に入ってしまうなどの迷惑行為が多いが、これは今に始まったことではない。車高を上げてデカいタイヤを付けたら未開の地を走ってみたくなるのだが、そんな場所は中々ない。で、他人の山に入り込んだり田畑を荒らすなどの迷惑行為となる。

◆ 大径タイヤを付ける、タイヤを外に張り出させる為の改造になるのだが、強度計算が曖昧だ。ジムニー用パーツ同様で安価な中華パーツが氾濫しているのと同様で、ハブが壊れるとかタイヤが外れるなどのトラブルも少なくないそうだ。ジムニーのタイヤ脱落で大きな事故が過去に起きているが、駆動系に対する負荷が増えるのでどうしても無理が出る。

◆ たまに通る道にジムニーが置かれている(一時期なくなっていたが最近又置かれたが別の車かな?)が、ホイールスペーサーと呼べないくらいの長さのものでトレッドを拡大している。ハブの部分とホイールの間にアルミ(かな?)の丸棒が見えるので、10cm位の長さなのかな。
ペラペラのオーバフェンダも付いているが、そもそも軽自動車ナンバーなので違法だ。

◆ 渋谷でハイドロ改造アメ車が事故を起こしたが、操縦性や車の特性事態も変化するので運転技術はそれなりに必要だ。しかし多くの場合はドレスアップが目的なので、どこをどう改造すると車の特性がどうなるのかなどは分かっていない。こうした事から事故が起きるが幸いにしてと言うか何というか、河原や田畑を走行中に足回りが壊れるケースが多いので他人を巻き込む事故にはなりにくいのだとか。

急速充電EVがもたらすもの(12/10)
◆ EVが急速に普及する気配はないが、もしもある程度のEVが使われ出すと充電に要する電力の問題が出てくる。現状のEVだとピーク充電電力が50kWとか100kWなのだが、全固体電池を500kW分積んだトラックがそれを30分で充電すると1MW以上の電力が必要になる。

◆ サービスエリアでトラック50台が充電設備を使ったら、ピーク電力が70MWになりましたみたいな事になるとサービスエリア隣接地に発電所を作らないと間に合わない。しかも負荷変動が大きいので原発というわけには行かない。原発でまかなおうとすると、余剰電力をバッファリングするための施設も必要になる。

◆ そうなると火力発電所が有力で、だったら炭化水素燃料を使った自動車の方が良いんじゃないのとなりそうだ。特に高速道路の場合は回生によるエネルギ回収が余り起こらないわけだし、炭化水素燃料エンジンでもそこそこの効率になる。

◆ テスラのsemiでは1km走行辺り2kWh程度の電力を消費するようだ。走行条件や積載量によって変化するので絶対的値ではないが、500kmの連続走行に耐えるためには1MWh程度のバッテリーが必要だ。固体電池の重量エネルギ密度が300Wh/kgだとして、1MW分だと(パッケージを含めて)4tくらいのバッテリー重量になる。

◆ トラック自体の重さが増すと積載量が減ってしまうので、輸送効率が低下する。この1MWのバッテリーを(ドライバーの規定休憩時間である)30分で充電するには2.5MW位の電力が必要だ。東名高速の海老名SAでは150台の大型車が駐車出来るそうで、100台が充電設備を使うと250MWのピーク電力が必要になる。トラックドライバーは4時間ごとに休憩しなければいけないのでその時に充電すれば良いと言っている人もいるが、毎日60万台も走行するトラックが使う電力を考えると恐ろしくなる。

◆ 電力を使うのは数時間かけてだが、それを充電するのは短時間なのだから電力供給が大変だ。しかもトラックの台数によって負荷が激しく変動するので、何らかのバッファが必要になる。サービスエリアに100MWくらいの蓄電設備でも作れば良いのかも知れないが、現状ではコストが多大になる。

◆ 乗用車の場合はトラックほどの大容量のバッテリーは搭載していないが、中華EVだと最大充電電力が1MWに達するものもある。急速充電は使う側にとっては有り難いというか必須なものだと思うのだが、充電設備側を見ると相当大変だ。

◆ EV派はソーラー発電派でもある場合が多いが、夜中に走るトラックの電力はどうするのかという話である。そもそもソーラーパネル面積に対する発電量を考えると、太陽光発電でまかなえる電力量ではない。EVシフトが急速に起きた中国でも電力不足になり、政府が充電制限を行ったというニュースもあった。

◆ 米国ではAIサーバによる電力消費量が問題になっている訳で、自動車はガソリンでも走れるがサーバはガソリンでは動かないから電気を寄こせ、みたいな話すら出ているという。日本ではAI技術もEVも遅れているのだが、民主党政権時代を引きずりながら今も電力不足に陥る危険性がある。

◆ 日本でEVを本格的に使うのであれば、まずは電力価格を国際水準まで下げること、電力の安定供給のために十分な能力の発電施設を作ることが必要だ。現在の電力価格からするとガソリン車の20km/lと同じくらいのエネルギコストになる。しかも電力には消費税しかかかっていないので、ガソリン並みに課税されたら非常に高い燃料になってしまう。

2GFPSは可能なのか?(12/9)
◆ 以前に高速撮影カメラの話を書いたのだが、世の中には凄い人がいるもので、2GFPSで動画を撮影するというものがあった。光の速さは30万km/sなので1nsで進める距離は30cmである。2GFPSということは500psに1枚の画が撮れるので光が15cm進むごとに1枚の画を取り込むことが出来る。これは懐中電灯のスイッチを入れると、徐々に光が広がっていく様子が見られることになる。

◆ ただし2GFPSで高分解能の画像が撮影出来るわけではなく、単一の高速フォトセンサである光電子増倍管の信号を検出しているのだそうだ。サンプリングオシロと同じく1回のサンプリングではどこか1点しか検出出来ない。光電子増倍管の例で言えばどこか1点の輝度が検出出来るだけだ。

◆ そのフォトセンサの位置を少し動かして別の点をサンプリングし、更に少し動かして又別の点をサンプリングし、こうして30万回サンプリングを繰り返すとVGAサイズの画が出来上がる。実際にはフォトセンサを動かすのではなく、X-Y軸にミラーを取り付けてスキャニングしているようだ。

◆ メカニカル的にミラーを動かしながら画を作るので、撮影にはそれなりの時間がかかる。また繰り返し起きる事象でなければいけないし、常に同じ事象が起き続ける必要がある。サンプリングオシロで単発パルスが見えないように、同じ現象の繰り返しを少しずつ記録していく。

◆ 現状の技術でどの程度が可能なのかは分からないが、インラインセンサみたいなものが使えると、一度に取得出来るデータが点から線になる。昔、まだ撮像素子の解像度が低かった時代、高解像度の画を作るためにインラインセンサをメカニカルに動かす仕組みがあった。インラインセンサは高解像度のものがあったので、それを少しずつ移動させて画像を作っていく。FAXなどの読み取りに使うインラインセンサだと思えば良い。

◆ この方式だと繰り返し安定して起きる事象しか捉えることが出来ないので、用途的には限られたものになる。ただ現状では信号伝送速度の問題だとか、メモリの問題もあるので2次元センサは難しいと思う。光電子増倍管にしても非常に高速なパルスを拾わなければいけないので、被写体の明るさが十分でないとS/N比が悪化する。

◆ サンプリング方式は力業ではあるが、例えばオシロスコープに於いてもこれのおかげでタイムドメインでの観測が可能になったのだ。ディジタルオシロはそもそもサンプリングの概念で動いているので、サンプリグオシロ的に波形を見ることも出来る。ディジタルオシロの原理が分かっていない人だと、本当の波形なのか?その1/nに見えている波形なのか、見誤ることがある。

◆ 今は高速のADCが簡単に入手出来るのでリアルタイムサンプリングすればいい話ではあるが、ADCをアンダーサンプリングで使うとか、逆にオーバサンプリングするなどもある。IF周波数から変調信号を取り出すのに、IF周波数でサンプリングする必要はなく信号周波数が分かれば良いので、アンダーサンプリングで問題はない。

◆ 昔の話だが数MspsのADコンバータがあって、内部には256個のコンパレータが入っている構成だった。いわゆるフラッシュ型と呼ばれるもので、ADコンバータはフリスクのケースくらいの大きさがあって、大きなヒートシンクが付いていた。それでも数Mspsだったのだからデバイスの高速化は凄いと思う。

最高速度追求ドローン(12/8)
◆ ドローンの最高速度競争があるそうで、時速500km/h程度が出せるそうだ。モータは4基付けられていて、そのモータの消費電力は15kWにも達するという。現状では固定ピッチのプロペラを使っているのだが、可変ピッチにすれば飛行速度による最適化が出来るのかも知れない。

◆ 15kWもの電力を使うので、モータドライバの発熱も相当なものになる。高速飛行体なのだから空冷で良さそうなものだが、ドローン本体が3Dプリントで出来ているため熱伝導性が悪い。内部に冷却用のエアを取り込むと、空気抵抗が増大して最高速度が落ちるそうだ。そこで水冷方式を使うチームもある。水冷と言っても水を循環させてモータドライバを冷やすのではなく、氷水を入れてそれが溶けるまでは0℃が維持出来る的な仕組みだ。

◆ バッテリー容量と消費電力からして長い時間の飛行は出来ず、ごく短時間だけ冷却出来れば良いと言うことだ。3Dプリントする樹脂もカーボンなどが入った、熱に耐えるものが使われている。従来は強度と耐熱性の関係からドライカーボンを使って作られていたそうだが、近年の3Dプリンタ用フィラメントの発達で、3Dプリントによる機体の製作が可能になったという。

◆ 機体の設計は空力シミュレーションによって形状が決められたり、簡易的な風洞を使って安定度を高めたりしている。高速飛行体なので空力特性一つで機体に振動が出たり、その振動が収まらずに操縦が出来なくなるなどが起きるそうだ。まっすぐ飛ばすだけとはいえ空力安定性は重要になる。

◆ 最高速競争用の機体の設計や製作には100万円単位のお金をかけるとかで、もしかしたらスポンサーが付いている場合もあるかとは思うのだが、情熱だけでは難しい面もありそうだ。電気部分の設計はさほど難しくはないが、空力とか流体は計算や理論が複雑なので多くの知識が要求される。

◆ 実機のプロペラ機ではTu-95が925km/hの最高速をたたき出している。二重反転プロペラを搭載することで反動トルクを打ち消すとなっているが、プロペラが4個付いた機体なので機体レベルで見れば反動トルクは打ち消せる。もしかするとエンジン単位で見たときの反動トルクが問題になる?いずれにしてもプロペラ機でも925km/hは出せるわけだから、いつの日かドローンの最高速度競争でもこれに近い速度が出るのかも。

◆ 実際の航空機と違ってドローンの飛行高度は低く、空気抵抗がかなり大きい。実機よりも機体に対するエンジンパワーが大きいとは言っても、スケール感からすると機体の直径も相当大きい。機体の長さや大きさに制限やレギュレーションがあるのかどうかは不明だが、細長い機体の方が(同じ内部容積を得るものであるなら)空気抵抗的にも飛行安定性的にも良好な気がする。

◆ 機体の安定を図るために尾翼を付ける手法もあるそうだが、安定性と引き換えに空気抵抗が増えてしまい最高速度が下がるそうだ。ドローンにはジャイロが付いているので、周波数の低い機体の振動というかブレはそれが補正しようとする。これも補正に余計なパワーが使われると最高速に影響する。

◆ 振動は最高速の低下だけではなく、機体の破損にもつながる。気流による渦の周波数が機体に共振するとか、そんな感じで振動が起きるのかな。航空機だけではなくポンプのインペラなどでも振動で壊れる事がある。

マルチブランド戦略(12/7)
◆ マルチブランドというと衣料品などがそうだ。メーカ名は表に出さずにブランド名主体で製品をアピールする。ブランドは年齢だとか性別、デザイン思考だとかによって分けられている。

◆ 自動車では元々アメリカでブランド戦略が行われたのだが、車種数が増えた事による覚えにくさの解消みたいな感じだったのだとか。それがそれらの車種の持つイメージとブランド名が結びつく感じになっていく。

◆ 日本ではトヨタが行っていたが、これは販売チャネルという意味合いの延長だった。双子車や三つ子車を作り、それぞれ別の系列店で売らせることによって、あたかも車種数が増えているかのごとくの効果を狙う。双子車や三つ子車は微妙に仕様やデザインを変えることで、ユーザ層にも違いが出てくる。

◆ しかしトヨタは系列店方式を撤廃することになり、今はどのディーラでもほぼ全てのトヨタ車を買うことが出来るようになった。これに伴いエンブレムも販売チャネルのものではなくトヨタのものに置き換えられてきた。

◆ だが今後は又複数販売チャネル方式に戻す、戻すというのは少し違うのかも知れないが、販売方式としては複数チャネルになる。現状ではレクサスブランドが独立して存在していて、従来は高価格車を中心に売っていた。しかしそれだけではレクサス店の経営が成り立たないわけで、安価な車両の販売を始めた。これによってレクサス店の売り上げは伸びるのだが、客層も変わった。

◆ そこで新たな高級店戦略としてセンチュリーブランドを立ち上げるのだとか。レクサスブランドが大衆化してしまったので、更なる高価格車販売チャネルを設けるわけだ。これがそのまま存続するのか、レクサスブランドのように大衆化していくのかは分からないが、少なくともしばらくの間は高価格車を売ることが出来るに違いない。

◆ トヨタの量産方式からすると特定のブランド専用車というのは難しい。量産あってのトヨタなので少量販売車は作りにくい体質だ。例えばこうした部分をスバルが担当するとか、ダイハツが受け持つなどすれば良いのだが、それも中々難しい。結局は共通仕様になり共通部品になってしまい、違うのはエンブレムだけみたいになる。

◆ 付加価値が贅沢さにあるとすれば、部品の共通化によるコストダウンは相反するものだ。馬鹿みたいにお金をかけて一点ものを作りましたみたいな、無駄とも思える高性能とかデザイン性などがスペシャルな感じを生み出す。トヨタも一点豪華主義的なところはあって、エンブレムに金をかけましたとか、それは昔からやっている。一時期はブレーキやトランスミッションにも金をかけていたのだが、レクサスブランド車の販売低迷によって消えてしまった。

◆ そもそもレクサス店で売る車はレクサス店専用車だったのだが、今は随分それが減ってしまった。代表的なのはLS(旧セルシオ)だが、最新モデルが2017年製なので随分古い。少量生産車としては2010年のLFAがあったが、その後は登場していない。ISはアルテッツァ、GSはアリスト、SCはソアラをトヨタから持ってきたので当時はレクサス専用車だったが今はトヨタ版のエンブレム違いになっている。いくらレクサス代を上乗せするとは言っても、ブランド専用車(少量生産車)は難しいんだろうなぁ。なんて言うと日産からは「ウチは(トヨタに比較したら)全車種少量生産車です」なんて言われそうだけど。

迷惑電話商売(12/6)
◆ 以前にもいくつか書いた事があるが、迷惑電話を合成音声で行う商売がある。企業数 としてはそう多くはないが、迷惑度が高いために話題になる。

◆ 一つは2020年頃からある電話による予約システムだ。飲食店のホームページなどから拾った情報を自動掲載し、顧客から要求があった場合は自動音声による予約電話を飲食店にかける。電話でしか予約を受け付けていない店にも手間をかけずに予約が出来ると謳われているが、店側にしてみれば良い迷惑だ。

◆ このAIによる予約代行企業であるオートリザーブに掲載の停止を求めようにも、連絡先が分からない。以前は問い合わせフォームがあったのだが、現在は廃止されている。一々苦情に耳を傾けていたら商売にならないと言うことだろう。

◆ 店舗側はオートリザーブからの電話は一切受けないとホームページに記載したり、電話がかかってきてもすぐに切るなどしているという。オートリザーブに掲載されている飲食店情報が誤っていたり、情報が古いままだったりと、予約する側と店側の現状の違いもあってトラブルも起きているそうだ。

◆ 飲食店でオートリザーブに次ぐ迷惑電話は楽天による出店勧誘、GMOなどによるSEOの勧誘と続く。結局の所カネにならない電話ばかりに時間を取られるという事になる。飲食店によっては店の代表電話を携帯電話番号にして、迷惑電話防止アプリを使うなどせざるを得ない状況だとか。

◆ 迷惑電話のもう一つは一般向けのものだ。AI音声によっての販売や勧誘を行うもの。これは現在でもソーラー発電売り込み企業などが使っている。私のスマートフォンにも太陽光発電屋からは相当な数の営業電話がかかってきているが、全て"電話帳ナビ"アプリがはじいてくれている。迷惑営業電話は自動ブロックされるのでリンガーも鳴らず、迷惑電話の存在には電話帳ナビアプリを見て気づくくらいのものだ。

◆ AIが電話に応答してくれる仕組みがiPhone(iOS26)にあるのだが、音声認識精度なども含めて文字起こしされたものを確認するのが手間だとか、本当に必要な電話を逃す(相手が留守番電話だと思って切ってしまう)など、中々難しい。

◆ iPhoneでも迷惑電話ブロッカーが使えるのだが、有料版でないとブロックが行えない。事前に迷惑電話かどうかが分かるだけでもメリットはあるが、自動ブロックされてこそ意味があるものだと思う。いくつかの迷惑電話ブロッカー全てが、有料版でないと(iOSの場合は)自動ブロックが働かないので、ブロック機能を使おうとするとApple税を取られるのかな?なんて思ったり。電話帳ナビアプリのiPhone版は年額4千円なので、迷惑電話に困っている人には良いかも。Android版も有料版にすると広告がなくなり、設定自由度が少し上がる。広告は邪魔と言えば邪魔なのだが、普通のバナー広告みたいなものなので我慢出来ないほど邪魔なものではない。

◆ 今後迷惑電話商売が増えるかどうかだが、こうしたブロックアプリが普通に使われる現状では、電話商売の効率も上がらないはずだ。その意味からすると個人向けの迷惑電話が急増するとは考えにくく、飲食店や宿泊施設などへの自動予約が残りそうな感じがする。こうなると飲食店や宿泊施設は、電話による予約は受け付けませんとするしかない。現状でも間違い防止のためにサイトから出ないと予約が出来ないとしているところはあるので、方向性としては電話予約の廃止なのかも。

写真が悪い説(12/5)
◆ バイトテロや寿司ペロ事件など、SNSや動画投稿サイトに投稿するために悪事を働く人間が後を絶たない。そこで一部飲食店では店内での撮影禁止に踏み切っている。悪事を働くのは別にかまわない、いや、そうは言っていないのだが、それが公になる事による損失が大きすぎるという事だ。

◆ 誰もいない店内で寿司ペロ事件が起きようが、店員がそれを見ない限り問題にはならない。勿論衛生的な問題はあったにしても、実害がなければ事件にならない。しかし写真や動画が公開されれば、それは多くの人が知ることとなり相当な経済的損失を食らってしまう。

◆ 寿司ペロ事件を抑制出来ない以上、それが公開されない方向で対策をしましょうというのが撮影禁止飲食店だ。では客が写真や動画を撮っているかどうかをどうやって判断するのか?店内の監視カメラなどを使うとも言うのだが、カメラを起動したからと言って写真を撮っているかどうかは分からないし、スマートフォン内の写真を見せろという権利は店側にはない。

◆ 結局の所善良な人が制限を受け、悪人は何食わぬ顔という事態になるのではないのか。今や店内でスマートフォンの操作を禁止にする訳にはいかないし、圏外にしてしまうわけにも行かない。だってスマートフォンからオーダを行わせようとしているのだから。

◆ こうした制限に対して利用者は当たり前に反発する。飲食店専用アプリをダウンロードさせたり、LINEに友達登録させたりするくせに、カメラを起動したら文句を言われるのはどういうことだと。スシローは今もやっているのかな?寿司の写真をSNSに投稿すると何かが貰えるみたいなキャンペーンを。

◆ くら寿司は写真撮影やそれに類することを明確に禁止していて、客がスマートフォンを操作しているところを店員が見つけた場合は、使用中止を呼びかけているのだとか。ただし写真や動画の撮影と迷惑行為は別だと考えているとして、ようするにケースバイケースという事か。ちなみにくら寿司はアプリをリリースしていて、アプリをダウンロードしろと言っている。

◆ 厨房内へのスマートフォンの持ち込み禁止やSNSの利用制限は飲食店以外でもある。特に機密情報を扱う開発セクションなどではスマートフォンの持ち込みが制限されているところもあるし、SNSの利用が制限されているところもある。これは企業や顧客情報の漏洩を防ぐ意味からだが、飲食店の場合はバイトテロ防止(拡散防止)みたいな違いがある。

◆ 個人的には悪事を抑制しなければいけないと思うのだが、結局それが出来ないから写真撮影禁止しかないと言うことか。何か方向が少し違うように感じるが仕方がないのかな。いや、仕方がないで終わらせてしまったら悪事はなくならない。それこそ誰も見ていなければ何をやっても良いのかと、そんな話になる。

◆ 企業のシステムへの攻撃で情報が漏洩する場合があるが、これはシステム全体を強硬にすることで防ぐことが出来る。しかしそれを操作する人間による悪事は防ぐのが難しく、携帯電話ショップではこれまでに様々な形で情報が抜き取られてきている。最終的には人間による情報漏洩となるが、人間を機械的に制御することは難しい。

◆ 例えば顧客情報に関する部分は全て機械が行う、みたいな事が出来ればセキュリティ的には安全だが、実際には曖昧な内容への対応もあるので難しい。これが飯テロとなれば更に厄介で、何しろテロリストが顧客なのだ。そこにいるお客様は神様なのか?悪魔なのか?いったい誰が見分けられるというのだろう?
ソフトバンク対策法(12/4)
◆ 移動体通信業界は比較的綺麗だった。元々は電電公社が始めたわけなので、お役所仕事みたいなものだったわけだ。その後いくつかの事業者が参入するも残ったのはドコモとKDDIだけであり、特別何という事も無く、ただしお役所仕事の考え方の抜けきらないドコモは常に鈍重だった。

◆ そんな業界にソフトバンクが参入して引っかき回し始める。ドコモなら安心、KDDIだから安心だと思っていた顧客には免疫力が無く、ソフトバンクにしてみればそんな客を(騙す)獲得するのは赤子の手をひねる、まあそんなものだったのだ。

◆ 孫さんは総務省に火を付けると言い、行政訴訟を起こしてドコモやKDDIを妨害し、総務省の推進する分離プランをぶっ壊した。その頃にソフトバンクが始めた、利用者の信用情報で金を集める作戦はよく考えられていた。

◆ ソフトバンクに信用はないが顧客は信用がある。だったら顧客に金を借りさせれば良いじゃないかと言うことで、加入者にローンを組ませる。加入者にはソフトバンクが肩代わり金を払って、実質的な支払額を少なくする。こうしてソフトバンクは経営危機を乗り切ったのである。

◆ しかしここでローン踏み倒しの損失が過大となってくる。悪い企業に悪い客が付いただけ、みたいに言われもしたが、ソフトバンクで1円のiPhoneを契約しローンも払わないまま売り飛ばしてしまう。ソフトバンクは支払いをクレジットカードに限定するなどしたが、貸倒損は増加する一方だった。

◆ そこでローンで販売したiPhoneのIMEIを管理し、支払いが滞ったらIMEIロックをかけて使えないようにしてしまった。ドコモやKDDIも割賦販売を開始しており、ソフトバンクのIMEIロック手法は各社共に行うようになった。ここで困るのが中古スマートフォン取扱業者だ。客が売りに来たスマートフォンのローンが完済しているのか否かが分かりにくかったからだが、後にIMEIによるチェックが簡単にできるようになった。ただしドコモ(だけだと思う)は連続的に番号紹介がしにくいサイト構成になっている。

◆ このIMEI問題なのだが、元はと言えばソフトバンクによる加入者の信用情報売りとiPhoneの1円販売から始まった。一方で中古スマートフォンを買った人は、突如IMEIロックがかかって使えなくなるリスクを背負った。何故元々の所有者の支払い遅延の責を中古で買った人が負わなければいけないのか?と言うことが議論されるようになり、中古スマートフォンを買った人の利用権を不当に制限しているとなってきた。

◆ だったらIMEI制限を禁止すれば良いんじゃないの?ローン販売の貸倒損は全ての物に当てはまるわけで、スマートフォンだけ制限するのは(最近では自動車にも、限定的ながらそうした機能はある)おかしいというわけだ。

◆ これは分離プランの値引き制限などを明確にしても、何だかんだと屁理屈を付けて安売り販売をやめないソフトバンクへの間接的制裁とも言える。さらに現在では楽天も参入して、悪の巣窟化が進んでいる。総務省としても早めに手を打っていかないと、第一次分離プランの時のような悪夢が訪れるかも知れない。

◆ 現在では残価設定ローンが一般的となり、単純な割賦販売よりもシステム的に複雑になっている。こうした部分で利用者が騙されるケースも増えているそうで、国民生活センタや総務省へのクレームも多いのだそうだ。

タイヤチェンジャ(2)(12/3)
◆ タイヤチェンジャを運ぶためにはクレーンが必要という話だったっけ。クレーンだとエンジンクレーンがあって、中華ものだと2万円位なのだが強度が怪しい。アストロプロダクツのものだとその2倍くらいの価格かな。油圧シリンダで上下出来るようになっているが、ウチには250kg荷重の電動ホイストがあるので、それと滑車を付ければ電動でワイヤーを巻き上げられる。

◆ クレーンがあれば砂利やセメントを下に降ろすのもぐっと楽になる。単管で門形のフレームを組んで滑車で吊す方法もあるが、これだと移動が難しい。エンジンクレーンだと一応キャスターが付いているので、段差がなければ移動が出来る。

◆ 手動や油圧のフォークリフト的なものも世の中にはあるのだが、それがあったとしても使用頻度は極めて低い。クレーンなら南斜面に資材を運ぶときに活躍してくれるので、土留めを更に拡張したり段々にして平面を作っていくような工事も出来る。土木作業で何が大変かと言ったら資材運びだ。平地であれば台車などを使って運べば良いが、ここは南に行くほど下がっているので台車は使えない。

◆ 砂利にしても生コンにしても単価は安いもので、運搬費用の方が高くなる。そんな砂利を買ったところで下までは自分で運ばなければいけない。ウインチで下ろせたらどんなに楽かと思ったが、ウインチを付けるための丈夫なアームをと考えると、そんなことを考えている間に手で運んでしまえとなった訳だ。

◆ タイヤチェンジャーを運ぶためにはこれが必要だったんだ、と、自分に言い聞かせてエンジンクレーンを買ったらきっと楽になる。まあそんなことを考えていたわけだが、今のところタイヤチェンジャーは買っていない。運ぶことだとか置いておく場所のことを考えると、中々入札ボタンを押せないのだ。

◆ 地下に設置出来れば一番良いのだが、運び込むことが出来ない可能性もある。地下は天井高(というのかな?)が3m位あるので、タンスを置いたときのようにコンクリートで土台を作れば置くことは出来る。ただサポートアーム付きのものは結構横幅が必要なので、設置場所は考える必要がある。

◆ 地下ではなく家の横に置いておくことも出来るのだが、邪魔だよなぁ、デカいし。雨がかからないように小屋的ものが必要にはなるが、家の横に置く方が地下に運ぶよりは現実的である。小型の物だったらカーポートの奥の方にも置けるが、使うときは引っ張り出すような構造にしないと邪魔かな。

◆ だったらカーポートを南側に延長してそこに置いたら良いかなとか、まあ考えれば色々やりようはあるのだが、どれもささっと出来るようなことではない。計画的に色々やっていけば良いが、余り面倒なことを考え始めると実現しないうちに飽きる。やれば何とか出来るかもね、くらいの気持ちで少しずつ出来る事、作りながらどんどん形になっていき、その途中で更に改善の計画を付け加える的に物を作っていかないとダメだ。

◆ 南側に延長するのはそう難しくはなくて鉄柱を立てて鉄の桟を現在のカーポートに渡せば骨組みは出来る。そこに根太的なものを入れて構造用合板を貼れば良い。ここまでは良いのだが、屋根を付けようとなるとちょっと難しい。屋根を付けたり壁を付けるとなると、耐風速なども考えないといけない。ここは台風の通り道になる事もあるので、適当に作ると風で壊れてしまいそうだ。

タイヤチェンジャー(1)(12/2)
◆ スクータのタイヤは組んだことがあるが、ダンロップのタイヤを組もうとしたら固くて挫折、バイク屋に持っていって交換して貰ったことがあった。タイヤ交換工賃は2本で1万円だったかな、車のタイヤの交換工賃が千円くらいの時代なので、法外な価格だったが仕方がない。

◆ ミニのタイヤを交換したときのBlog記事で、タイヤチェンジャーが欲しいみたいな話を書いた。交換工賃という点で見たらタイヤ屋さんでやって貰った方がずっと安い。ここでは山道を走るのでタイヤの寿命は短いのだが、タイヤ4本交換&廃タイヤ処理やエアバルブ交換を入れても1.5万円以下だ。毎年交換したとしても10年で15万円(値上げがないと仮定すれば)である。

◆ 一方でタイヤチェンジャは中華ものの新品でも送料を入れたら15万円を超えるし、国内販売品の中古でもマトモなものは同様の価格だ。これにホイールバランサを買ったりしたら、とてもではないが元は取れない。

◆ なので自分で機械を買って、安くやろうみたいな考え方は成立しない。私の場合は自分でやってみたいとか、中古のタイヤチェンジャーを直して使ってみたいとか、そういう気持ちが強い。

◆ タイヤチェンジャーのメカニカルな部分は簡単なので、摺動部がすり減るとかガタが出るとかはあるにしても、見れば分かる程度の機構である。それなのに何故高いのかというとエアシリンダのコストと剛性を出すための構造がある。エアシリンダは結構高額な物なのだが、シリンダなのでシールの劣化などからエアが漏れたりする。

◆ シールが入手出来れば良いが、補修部品を販売していないメーカの場合はシリンダのオーバホールを依頼するしかなくなり、数万円の費用がかかる。シールの劣化だけならまだしもシリンダ自体の腐食もある。これはエアドライヤが不適切で湿気が入る場合があり、そうするとシリンダ内部が腐食する。

◆ シリンダ内部が腐食すると、そこに擦れてピストンのシールが壊れる。アマチュア的にはシリンダに肉盛り(デブコンなどを使って)してホーニングして直したり出来るが、本来であればシリンダを交換する必要がある。シリンダはサイズや出力によって価格は色々だが、数万円から十数万円だろう。これも部品が出ないメーカの物に関しては修理を依頼するしかない。

◆ そんな訳で壊れたら買い換える企業が多いので、壊れたタイヤチェンジャーの中古が売られる。ジャンク表記の物だと1万円から、整備済みの物だと数十万円で落札されている。ジャンクが安いのは上記の通りで、直すのに金がかかるからだ。

◆ 私としてはそんなジャンクを直してみたいという、ひねくれた楽しみ方に興味があったりする。タイヤなんか何度か交換すれば飽きてしまうに違いないが、壊れた機械を何とか直していくのは面白い…、と思う。直せないことはたぶん無くて、純正部品が入手出来なくても流用部品でなんとかなると思う。エアシリンダのサイズや規格が合わなくても、切った貼ったすれば動かすくらいは出来るだろう。

◆ じゃあ買って直してみれば良いじゃないかと言われそうだが、タイヤチェンジャーは重い。200kgから400kg程あるので、フォークリフトやクレーンがないと移動が出来ない。バラバラにすれば運べないことはないが、アームの部分だけで50kgあるよと言う話を聞くとクレーンが欲しくなる。

キットもの(12/1)
◆ 組み立てキットがある。今時は電子機器での組み立てキットは多くはないが、昔はラジオだとかオーディオアンプだとか、現JVCケンウッドの前身のTRIOはアマチュア無線家用の無線機のキットも販売していた。こうしたラジオだとか無線機の組み立てキットは、作る楽しさよりも組み立て工数分だけコストが安いことが魅力だったのだと思う。昔の雑誌を見ると完成品よりも組み立てキットの方が、販売価格が安い。

◆ プラモデルも組み立てキットなのだが、組み立てたあとは眺めるだけ?色を塗ったりして自分なりに楽しむ方もいると思うのだが、私自身はどうもその、何というか、眺めるだけみたいなものはすぐに飽きてしまう。

◆ ジグソーパズルも組み立てキットなのだが、アレもプラモデル同様に完成品を見て楽しむ感じだ。見て楽しむものだったら最初から出来上がっている方が、すぐにそれを見て楽しめるのに、なんて思ってしまう。まあパズルだから組み立てる楽しさというか苦しさというか、それを楽しむという点ではプラモデルとは少し違うかも。

◆ ゲームにしても何かと戦うとかスコアを上げるとか、あるいはゴールを目指すとか脱出するとか、目標が設定されている。その目標に向かってプレイするわけだが、パズル系のゲームはゴールがないものが多い。この場合は目的というか目標もないまま、その場面というかステージを楽しむ感じかな。

◆ 私はゲームもプレイするがあまり熱中しない。だってゴールが分からないものに対していったい何をしろというのだ、みたいな。私の場合は何かをやろうとするときに、目的というか目標がハッキリしていないと力が入らないみたいなものかも。

◆ 逆に何かを作っているときに、より性能を上げようとか、より安定性を上げようとか、そういう事を考え始めると熱中度は上がる。熱中度は上がるのだが、目標が高すぎると挫折する。まあ自分で目標を決めるわけだから、挫折するほどの高い所は望まないんだけど。

◆ 魚を飼うにしても魚を見て楽しむと言うよりは、手をかけずに魚が買えるシステムを作る方に興味が行く。車関係だと、昔は走ること自体が好きだったので、休みとなればどこかに出かけた。そのうち渋滞が嫌になって余り車に乗らなくなるが、スクータに乗り始めると又色々なところに行き始めた。

◆ でも本質的には走ることよりも、何か?どこか?をいじっている方が好きかも知れない。整備だとか修理を自分でやるのも、それをやってみたいからだ。整備工場に任せた方が余程安く仕上がるみたいなことも多々あるのだが、だってやってみたいんだからしょうがないではないか。

◆ 何かの物体を使った楽しみ方は人それぞれなので、プラモデルが好きな人はそれを組み立てれば良いし、組み立てずに保存してそれを眺めるのが好きは人は箱を眺めれば良い。PCを自分で組み立てる人は以前より減ったのかな。出来合の物を買ってきた方が安くて安定みたいな感じだ。

◆ 自分で作ったり改造したりして性能を上げるのは楽しいのだが、今や必要十分な性能を持っているPCや車が簡単に買えるのだから、自分で何かをしようと思うきっかけが少ないよなぁ。

先月分はこちらです