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過去の雑記置き場


料金プラン(9/1)
ワン切り(9/2)
減る塩(9/3)
情報(9/4)
IE落ちまくり(9/5)
iVNC(9/6)
病院(9/7)
グッズ宣伝(9/8)
ディジタル通信(9/9)
ガソリン(9/10)
火星(9/11)
ガラクタン(9/12)
電気推進(9/13)
ドコモショップ(9/14)
膨らむ電池(9/15)
N902iXのバグ(9/16)
手品(9/17)
発売日(9/18)
PDC終了の日(9/19)
補完と予測(9/20)
飲酒運転(9/21)
通信速度(9/22)
ソフトバンクの苦悩(9/23)
あと1ヶ月(9/24)
過給器(9/25)
値上げ(9/26)
ガソホール(9/27)
液晶テレビ(9/28)
圧縮音楽(9/29)
よく考えよう(9/30)


よく考えよう(9/30)
◆ vodafoneことソフトバンクが8月から密かに開始し、9月からは正式なプランとなったスーパーボーナス
要するに端末代金を割賦請求しますよと言う料金プランなのだが、割賦請求相当額(に、近い額)をキャッシュバックするから実際には相殺されて今までと余り変わらないというのがvodafoneの言い分だ。その代わり加入時に1万円のキャッシュバックが行われたりするが、もしも27ヶ月以内に解約したり機種変更すると端末代金の残高を割賦請求される(キャッシュバック分がなくなる)という恐ろしいプランで、解約後も請求を続けることから、見かけ上の解約率低減策ではないかとも見られている。
そもそもキャッシュバックするのに何故ローンを組ませるのかと疑問になる。確かに解約後に何らかの請求を立てたい気持ちは解るが、殆どこれは宝石詐欺商法と同じなのだ。

◆ そこでvodafoneことソフトバンクは考えた。キャッシュバックはローンの立て替えではなく、あくまでも基本料金の割引ですよと言い方を変えたのだ。もちろんこれによる弊害?も出てくる。基本料金の安いプランではキャッシュバックの限度額が基本料金代までしか行われないので、ローンの残高が残ってしまうのだ。加入者からしてみればこれまでの金額よりも高価な料金を払わなければならなくなる。話によると来月からはハッピーボーナスが廃止されてスーパーボーナスへの準強制加入らしい。で、今現在は駆け込み機種変者急増中だとか。
既にvodafoneの約款も改正されていて「割賦債権を第三者に譲渡することを目的として、個人情報を債権譲渡先へ提供する場合があります」となっている。これはつまりYBB!モデム証券化と同じ手法で、端末の割賦代金の債権をグループのサラ金にでも売ると言うことではないのか。
端末代をローンで払うのはあながち悪いことでもないとは思う。ただしそれは事業者と切り離されているべきであって、このスーパーボーナスのような解りにくい事を何故ソフトバンクは行うのか。
孫さんは「携帯電話料金はわかりにくすぎる」と言っていたのに、何故なのか。

◆ 有料コンテンツの購入に関しても、ソフトバンクは変更を加えた。これまでは有料コンテンツ購入の際に必要だった暗証番号を撤廃したのだ。つまり、クリックしたらその時点で課金開始である。
ワンクリック詐欺の手法を採り入れたというわけでもないだろうが、不慣れな人や子供などの「誤った購入」による収入増を狙ったのだろうか。端末を紛失して悪用されると結構痛い目に遭う。ドコモやauがセキュリティ機能の充実を目指す中、ここまでしないといけないほどソフトバンクの財政状況は悪化しているのかも知れない。MNPに向けたアンケート調査でもソフトバンクは「会社のイメージが悪い」と思う人が突出していた。

◆ 10月には新料金プランが出てくるという噂もある。
通話定額だとか何だとか。8月には特別ハッピーボーナスの24ヶ月シバリ版と30ヶ月シバリ版で契約を誘い、その後スーパーボーナスの27ヶ月シバリに一本化されたが、特別ハッピーボーナス加入者は一体どうなるのだろうか?密かに値上げを行い、MNP開始直前でお得なイメージを植え付けるかのごとく目玉商品を出すのかも知れないが、迷走甚だしいこの状態、これが素人ソフトバンクの実体なのかも知れない。



圧縮音楽(9/29)
◆ 固体音楽プレーヤや音楽再生機能付き携帯電話によって圧縮された音楽データの売り上げは伸びているという。携帯電話でもいわゆる着うたフルと呼ばれるものだと5Mバイト程度の容量をダウンロードできるので、96Kか128Kでのエンコードが出来る。とは言っても圧縮されていることには変わりなく、CDと同じ音がするとは言えない。
これらの曲の価格は315円とか525円とかであり、決して安いわけではない。これはJASRAC代も関係しているだろうし、そのJASRAC代は音楽の品質には無関係に徴収されるからだ。

◆ ダウンロードして購入した音楽データは、外部メモリに書き出せるものもあるが出来ないものもある。ちなみに外部メモリに書き出しても、書き出した機器と同一のIDを持っていないと書き戻すことが出来ないので他人に譲ることは出来ない。そう考えると、携帯電話でダウンロードした音楽はその携帯電話でしか実質的に聞くことが出来ない訳だ。そう考えると一曲あたりの価格が高いとは言えないだろうか。CDであれば家で聞いて、それを車に持っていって車載CDプレーヤで聞いて、要らなくなったら売ってしまうなんて事も出来る。

◆ 今はかなり下火になった着メロ、最近では低価格でダウンロードし放題のサイトが多くなっている。
JASRAC代はかかるはずなので、取り放題だけでは配信企業は商売にならない。で、お金の取れるコンテンツでその部分をまかなっているのだろう。
この着メロ取り放題は自由競争の中で価格が下がってきた典型だ。音質だとかアレンジだとかの技術面は勿論のこと、最終的には価格競争になったと言うことである。
着メロは歌手にとっては面白くない。何故ならば歌が入っていないために著作権料が入ってこないからだ。それに比較すると着うたはCDを売るのと同じように(同じではない)お金が入ってくる。

◆ しかしやがてはこれら音楽データも売れなくなってくるだろう。一つは価格が割高なことで、もう一つは前述したデータの自由度の低さがあるからだ。ただしパソコンを持っていない層だとCDから音楽データを作ると言うことが難しい。で、松下はCDから簡単に圧縮音楽を作れるミニコンポを出してヒットした。が、元々は固体音楽プレーヤ用なので携帯電話用の音楽も一部機種向けには作れるが着信音に設定できるようなデータは作れない。
結局多くの人は圧縮済みの曲を「買う」しか手がないし、それが高いと思えば買わなくなる。売れなくなると価格競争が起き始めてリーズナブルなプライスになって安定するが、JASRAC代は変わりそうにない。ガソリン代の相当な部分が税金であるように、着うた代に占めるJASRAC代もバカには出来ないはず。
着メロやMIDIのサイトをJASRACは徹底的に取り締まった。着メロだろうがMIDIだろうが、その「音の配列」が既存局であったら金を払いなさいと言うわけだ。で、今はそれを配布しているサイトは少なくなった。逆に増えてきたのはアップロード掲示板である。誰がアップロードしたのか知らないが、そこには最新の曲が圧縮されて公開されている。



液晶テレビ(9/28)
◆ ホテルなどの備品として液晶テレビは増えてきている。価格の関係もあると思うがホテルなどに置いてあるのはLG電子やサムスンのものが多い。なのでサムスンあたりが最もよく売れているのかなと思っていた。ら、実際にはフィリップス製が世界シェアナンバーワンなのだそうだ。次に続くのがサムスンであり日本でトップシェアのシャープは3位に甘んじている。金額ベースで見るとさすがというかSONYが一位になる。これがブランド力というのか。シャープは金額ベースでも苦戦し、サムスンにすら負けているのはちょっと寂しいのではないだろうか。少なくとも日本ではシャープは液晶分野で一流でありサムスンとは格が違うと見られがちだが、実際はサムスンの方がブランド力があるのだ。
日本国内でのシャープのイメージと海外でのそれには大きな隔たりがある。おそらくは日本でも過去にそうであったように、安物3流メーカのイメージが抜けていないのだと思う。

◆ その一方で米国などではSONYに次いで人気の高いのがサムスンだと言うのだから侮れない。以前に書いた松下の話ではないが、ブランドイメージを上げることはそのメーカの全ての商品の売価(利益率)を上げることを意味する。だからといってブランド先行のレクサスが成功しているとは言えない。トヨタ的に言えば「ブランドは作るもの」世間的に言うと「ブランドは作られるもの」、その違いがあるのかも知れない。いずれにしてもブランドイメージはそう簡単には作られない。そこで扱っている商品が余程売れるとか、余程話題性があれば別だがブランドイメージの押し売りはいけないのだよトヨタさん。
店に金を掛け社員を教育したところで、にわか高級店員でしかないと思う。日本のブランドショップがどうなのかはよく解らないが、海外のその手の店に行くと店員の質が違うなぁと思ったりもする。あ、銀座あたりのブランド店でも一応高級そうな店員さんはいるな。

◆ 液晶テレビやプラズマテレビはW杯需要が一段落した今がお買い時なのだそうだ。これから冬のボーナス商戦に向けて新機種が登場するだろうし価格もそれに伴って改正されるだろう。この狭間の時期には在庫商品の安売りなども行われていて、比較的買いやすいお値段になっている。W杯前に大手電気店では「今がフラットパネルテレビの買い時、W杯需要で沢山仕入れたのでお安くなっています。W杯が終わると通常価格ですよ〜」と宣伝していたが、実際にはW杯終了1ヶ月後くらいから更に価格は下がってきた。アナログ放送終了のCMもやっているし、おそらく年末は地デジ需要でまたまた薄型テレビが売れるのかも知れない。

◆ F&Fでも書いたことがあるし雑誌などでも繰り返される、液晶かプラズマかの議論だが、これは画面の大きさで選んでも良いのかなとも思う。40インチ以下なら液晶の方が安いしそれ以上ならばプラズマの方が安い。実質消費電力もさほど差がないし、応答速度は確かにプラズマ有利だが液晶も年々改良されてきている。コントラスト比も、暗い部屋で見るのでなければ液晶で充分だろう。コントラストというか黒問題?とSONYのマジックに関しては又後日。



ガソホール(9/27)
◆ ブラジルではガソリンとアルコールの混合燃料であるガソホールが使われている。ガソリン価格高騰でアルコール需要が高まり、そのアルコールを造るためにサトウキビが使われ、その結果として砂糖になるべきサトウキビが減ってしまって砂糖の価格が上がったのだとか。何ともまあ風が吹いて桶屋が儲かるみたいな話なのだ。もっともガソリン需要の全てをアルコールでまかなうのは無理があるようで、アルコール生産量をどんなに増やしても足りないのだとか。広大な土地でサトウキビを作っても生産量などたかが知れているのだから、やはり石油ってヤツは偉大?なのだなと思ってしまう。

◆ そんな中、我が国でもアルコール混合燃料が出現しそうだ。一時期コストダウンのためにアルコール混合燃料が売られていたことがあったが、車両に対するインパクト問題とか様々な政治的問題もあってアルコール含有量を少なくしたりしていたっけ。これの焼き直しでもないのだろうが、石油業界はバイオエタノール(植物を原料として作ったエタノール)を7%ほど混ぜた燃料を4年後にも販売開始したいとしている。政府にしても建前的には炭酸ガス排出量の減少(バイオエタノールを燃やして出来た炭酸ガスは、それがサイド植物に吸収されると言うことで排出量はゼロと見なされる)

◆ アルコールの理論空燃比ガソリンより濃い訳で、アルコール混合で車を走らせると多くの場合パワーは減少する。パワーが減少するとその分アクセルを多く踏み込むのでポンピング損失が減少して燃費は良くなる方向となる。オクタン価も上がる方向なので、アルコール混合ガソリン用のセッティングがされればパワー減少は最小に抑えることが可能になると思う。だがこのアルコール混合燃料がどの程度安定に供給されるのかとか、価格がどうなのかと言った面で不安はあるだろう。バイオエタノールはブラジルと同じくサトウキビから作るというのだが、農作物だから天候の影響などをモロに受けるはず。今年は天候不順だから燃料価格が去年より上がったとか、豊作だったからずいぶん安くなったとか、そんな事は起こらないのかな。

◆ ちなみに混合燃料は、ガソリンをアルコールにただ混ぜるのではなくETBEとしてガソリンに混合するらしい。この方法は欧州などでも使われていると言うから、欧州も混合燃料なのか。と思って調べてみると欧米では15%を最大としてETBE混合ガソリンが使われているそうだ。ETBEはエタノールそのものよりも毒性は低いがゼロではない。
ETBEのコストは1リットル辺り20円〜30円と試算されている。これは現状のガソリン価格よりは安いが、ガソリンが安かった頃の価格と比べるとさほどメリットはない。
エタノールの理論空燃比は9 1程度だが、ETBEにすると12 1程度となるために現状のガソリンエンジンには使いやすいと言えるだろう。オクタン価もハイオクガソリン以上なのでハイオク用添加物としても使えそうな感じだ。



値上げ(9/26)
◆ 原油高の影響は各業界で出始めている。最初は直接的な燃料費が嵩む業種だけだったが、やがては石油化学製品メーカにもそれは及んだ。一部で値上げが始まると、それまで値上げを我慢していた所も値上げに踏み切る形で物価を押し上げる格好になる。タクシー料金も10年ぶりの値上げ申請だと言われていたがもう値上げされたのだろうか。私は殆どタクシーを使わない(電車で出かけた時などでも歩ける距離なら歩いてしまう)ので解らないし、地方に行ったときなどは道が解らなかったりするのでタクシーを使う場合もあるが精々その程度だ。地方だと東京では見かけない中型?小型?みたいな料金種別があるようだ。

◆ バスやタクシー料金は高いと思う。いや、バスに比較すればタクシーは安いのかも。一括大量輸送ではなく数人の乗員に対して一台の車と一人のドライバーが付くわけだから、確かに絶対料金としては高いのだが原価も高いだろう。バスは同じ距離を走るJRと比較すると高いと思う。地下鉄も高いけれどバスと同じくらい。確かにバスより電車の方が乗務員あたりの乗客数は多いが、電車は線路という土地が必要だからイニシャルコストは高いだろう。輸送人員あたりの消費エネルギ量としては、たぶん電車の方が少ないと思う。その電車が使う電気もやがてはエネルギコスト問題が見えてくるのではないだろうか。

◆ 電気代やガス代が上がると、殆どの物の価格に影響が出る。そのものを作る事自体に、仮に電気を使っていなかったとしても工場内の照明や冷暖房コストは上がるわけだから。日本はエネルギ資源を海外に頼っている割には比較的安定した供給体制になっているのではないかと思う。エネルギコスト自体が高いので信頼性とか備蓄とかにかける予算が大きいのかも知れない。中国などではエネルギ問題が深刻化していて、例のガス田開発も積極的に推進している。
あれだけの人口と、毎年10%近い経済成長を支えなければいけないのだから大変だ。大変だけれどきわめて勝手に何でもやってしまうところが何とも中国らしい。何年か前になると思うが、日本の静止衛星軌道のすぐ近くに中国は衛星を打ち上げて、その結果日本の衛星が(中国衛星の送信波によって)妨害されたなんて事件もあったっけ。

◆ 中国と言えば西の方には石油などの資源が豊富な地域がある。正確には中国領土ではないのだが、陸続きだからパイプラインを引くにも都合が良い。このエリアを狙った日本は開発援助も行っていて、でも中国大陸を横切ってパイプラインを引くのはちょっと… と言うわけで、ベトナム側にパイプラインを伸ばして海上輸送しようと考えているらしい。石油も沢山吸い取ってしまえば枯渇するのだろうが、当初予想されていた埋蔵量の何倍も何十倍もの量が消費されている。石油はそこに溜まっているのではなく、地球深部から湧いてきている説もあるし、従来はコストの関係で採決を諦めていたような油田がどんどん開発されているから供給量が増え続けているのだとも言われている。結局の所金さえ出せばまだまだ掘れるところは沢山あると言うことだろう。



過給器(9/25)
◆ 軽自動車の販売が好調なのは以前に書いた。軽自動車はご存じの通り車両寸法やエンジンの排気量が制限されている。車両寸法は仕方ないとして、様々な装備で重くなったボディーを走らせるのに660ccのエンジンでは少々心許ない。そこで登場するのが過給器である。軽自動車のように排気量が制限されている場合は、その排気量の中でパワーを絞り出す方法を考えればいい。もちろん最高出力も事実上制限されているので、660ccで100馬力なんて言うエンジンはダメ。と言うか、上限がなければ100馬力だって出せると思うんだけど。

◆ コスト制限の厳しい軽自動車なのだが、ターボ付きの車は意外に多い。ターボチャージャにしろスーパーチャージャにしろ結構高額なのだが、やはり限られた排気量内で満足な動力性能を得ようとすれば仕方がないのだろう。過給器付きのエンジンでもキチンと設計を行えばさほど燃費が悪化するものでもない。しかし日本車の場合は過給領域ではガソリンによるエンジン冷却を行う傾向があり、リッチ空燃比で燃やすから燃費が悪くなってしまう。もう一つは64馬力のエンジンではやはり軽自動車を動かすには少々不足気味と言うこともあり、通常走行時でも過給ゾーンにすぐ入ってしまう。これはつまり高負荷運転状態が多いと言うことで燃費にはマイナスだ。

◆ 低速トルクのことを考えるとスーパーチャージャにメリットがあるのだが、コストやメンテナンスや騒音を考えると得ではないのかも知れないし、ピークパワーを余り高く取れないのでカタログを飾る効果が薄いのかも。欧米では好まれるスーパーチャージャなのだが日本車にこれが装備されたのは2車種くらいではないだろうか。一つはマーチのツインチャージャで、もう一つはマツダのミラーサイクルエンジン車。いや、未だあったかな、忘れているのだけれど。対してターボチャージャはよく使われていた。
三菱は一時期全車種をターボ付きにするのだと言っていた。が、排ガス規制その他の問題もあってターボ付き車両は姿を消していく運命をたどる。

◆ ディーゼルエンジンとターボチャージャは相性が良い。スロットルバルブを持たないディーゼルエンジンではターボチャージャに送り込まれる排ガス量が確保しやすいし、エンジンの回転数変化範囲が狭いのでターボの設計も楽になる。そしてトラックなどではエンジン出力に対して有害排出ガスを規定しているので高出力エンジンならば、少々排ガスが汚くてもガス検を通せる。そして小さなエンジン(=軽い)でパワーを出すことによって最大積載量を上げることが出来るのだ。まさにトラックにとっては重要なデバイス、それがターボチャージャなのである。

◆ 今後日本車に過給器付きエンジンが復活するのだろうか。スポーティー車ブームがやってくれば過給器付きエンジンが出てくるかも知れないが、今の流れでそれは無さそうな気がする。むしろモータアシストによって一時的な加速性能を高める、トヨタのパワー指向ハイブリッドの方に向かうのではないだろうか。いや、プリウスなどのミラーサイクルエンジンに相性の良いとされるターボなのだから、ターボプリウス(エンジンの排気量を一回り小さくして、ターボ過給で排ガスのエネルギ回収を行う)なんてのが出てくるかも。



あと1ヶ月(9/24)
◆ MNPまであと1ヶ月となった。事業者が嫌がったMNPなのだがユーザには多くのメリットをもたらしたと言えるのではないだろうか。顧客の囲い込みを目的とした料金プランやサービス、新機種の登場などがそれだ。もちろんその原資は我々が支払う携帯電話料金が元になっているのだが、移動体通信事業者としても利益を削ってサービスに回さざるを得ない面があるのだから多少はお得か。

◆ MNPでユーザがどう動くのかは予測の域を出ない。
MNPは来月だけの話ではなく、これからずっと続くのだからゆっくりとシェアが変動していく或いはどこかの事業者が魅力的なプランや端末を発売したとたんにゴソッと動くのかも知れない。ただ年内は各事業者共に色々なプランを打ち出して来ると思うので動きは激しくなるだろう。MNPによるユーザの移動予測は様々な所で行われていて、blogの方でも紹介して来た。昨年にはauが圧倒的有利だという見方が強かったが、最近の調査ではドコモの巻き返しが予想されている。

◆ vodafoneはサービス面でもエリア展開でも最も不利な事に加え、2Gへの転入が出来ないなど制限が付けられている。ただし、サービスや技術は無いが販売力だけは侮れないソフトバンクのこと、パラソル隊を出動させてでもシェア確保に走るだろう。ソフトバンクは移動体通信事業に関して全くの素人だが強引販売にかけては日本テレコムやYBBで鍛えた腕がある。8,9月には営業部員の大幅採用を行ったとのことで、同社にとって消耗品である営業部員を増やして、YBB!との抱合わせ販売などを進める模様だ。MNPの勝算だが、私の予想としては12月末までに-200万加入〜+100万加入で推移するのではないかと言っておこう。

◆ auは最もMNPに力を入れ、3000万加入に持っていきたいと語っている。つまり+500万と言うことだ。これが年内に叶うかどうかは解らないが、少なくとも純減にはならないだろう。12月末までに+100万〜+300万が確保できればMNP大作戦は成功と言えると思う。
更に12月以降にはRev.A対応移動機やサービスの充実もあり、大移動の第二弾と言われる年度末が次のねらい目になる。この秋冬モデルを12機種も登場させたことで来年春モデルがどうなるのかが少し心配だが、MNPの結果如何では移動機メーカもau向けの端末をどんどん作ってくれるかも知れない。auのメリットの一つに端末価格の安さがある。Q社のチップセットやOSが使えるために開発費を抑えやすいのもメーカにとってはメリットとなる。

◆ ドコモは純減が避けられないと思う。Vodafoneの平均解約率と同程度の1.5%の加入者が流出したとしても、70万人以上の加入者が減る。ここ半年ほどのドコモの解約率は0.6%前後と異常に下がっている。ドコモ側も「MNP待ちと考えないと(解約率が)低すぎる」と言っているとおり、数百万人規模での流出が起こるのではないだろうか。もちろん流入者もいるだろうが流出者はそれを上回り、-100万〜-400万と純減になるだろう。ボーナス商戦に向けた903iシリーズの人気にもよるだろうし、来年の春商戦でどこまで盛り返せるかも気になるところだ。問題は端末価格が高価なこと。インセンティブ額が少ないために端末購入時のユーザ負担は増えてしまう。だからといってソフトバンクのような「割賦販売で26ヶ月拘束」もやりにくいだろう。やるならば自社のクレジットカードブランドであるDCMXに絡めた方法か。



ソフトバンクの苦悩(9/23)
◆ 何度も書いているvodafoneことソフトバンクのお話しである。孫氏公約の基地局増設は未だ進まず、業界筋では「アレは最初から無理だったのだよ」との声も聞かれ始めている。実際に出来るか出来ないかは年度末まで待たなければいけないが、基地局免許情報もエリア情報も大幅更新されていないところを見ると、基地局増設を前倒しにして年内に大部分を完了させるとした発言も嘘っぽく思えてくる。基地局増設が進まない一つの理由としては資金繰りの問題があるだろう。料金プランの変更などで見かけのARPUを上げようという努力は見られるものの、新料金プランはユーザの意見を無視していると反発も食らっている。

◆ 孫氏は、平均的に携帯電話ユーザは2年くらいで端末を買い換えるから2年縛りでも問題はないとしたが、その一方「800MHz帯寄越せ」の時には大部分のユーザは1年から1年半で(端末を)買い換えている。だからバンドプランが変更されてもユーザが新しい端末を買えば済む。と力説していた。
立場が変われば言うことも変わってしまうのがソフトバンクで、「日本の携帯電話料金は高すぎる」と言って移動体通信事業への参入に意欲を見せていたのに「値下げだけが全てではない」と、値下げを否定する発言まで飛び出したのには笑える。ま、孫さんが政治家を目指すのならば二枚舌も良いのではないだろうか。

◆ 孫さんの頭の中がズルく出来ているのかと言えば、半分はYesであり半分はNoだ。値下げをしたくても出来ない事情がそこにはあるからだ。ソフトバンクにとって過大とも言える2兆円超の有利子負債、純利益の少なさを考えると現状維持がやっとだと思う。
来月からはvodafoneのポータルサイトをYahoo!系にするというが、これにも問題がある。孫氏は、iモードやauのような閉じたネットワーク(いわゆる公式サイトの類が入っているところ)だけではダメで、インターネット(一般サイト)へのアクセスを増やしていくことが必要だと言っていた。しかしこれは無料への道筋を太くする事になる。確かにvodafoneは他事業者に比較して公式サイト関係がプアだ。auもドコモに比較すると小規模だったが、最近力を付けてきた同社は以前とは比較にならないほどの公式サイトを準備するに至っている。

◆ 何故公式サイトなのか。それは課金がしやすくセキュリティが守れて手数料が入ってくる美味しさがあるからだ。しかし孫氏はこれを捨てるような発言さえしていた。14億ページビューのYahooMobileへvodafoneユーザを積極的に誘導するのだと。だがYahooMobileは無料でありアクセス者の多くはドコモとauユーザだ。ここにvodafoneユーザをY!ボタンで誘導することは可能だろうが、vodafone専用としてしまうとアクセス数が激減して広告料収入が減る。そう、YahooMobileに掲載されているサラ金や出会い系サイトの下品な広告の広告料が減ってしまうのだ。だからといってvodafone専用にしなければvodafoneユーザへのメリットが作り出せない。vodafone専用に他のポータルを用意したところで、「開かれたインターネットへの誘導」を目指す限り課金自体が苦しくなってくる。
この一つの解決方法?が先日発表された誤課金(誤クリック)誘発システムなのかも知れない。有料情報を買うときにパスワード入力を省略し、ワンクリックで課金開始する事によってケータイ初心者や子供から金を巻き上げることが出来る。



通信速度(9/22)
◆ 私が最初にコンピュータネットワークを見たのはIBMかXEROXかのシステムだったと思う。それは太い同軸ケーブルに何やら箱のようなものが挟まっていて、そこからAUIケーブルでワークステーションに接続されていた。自分でネットワークをいじり始めたのはそれから数年後、DB15のAUIケーブルでワークステーションをつなぎ、トランシーバで同軸に変換してPCとも接続した。当時のネットワーク速度は10MbpsだったがNetWareなどを使うとローカルディスクへのアクセスより速いくらいで感激したものだった。
やがてAUIケーブル(10Base5)などは姿を消し、10Base-Tが一般的になる。10Base5のハブが十数万円もしたのに、10Base-Tのハブなんか数千円で買えるようになった。

◆ そして100Mbpsのネットワークが登場する。最初はものすごく高価だった100Mbps系の機器があっという間に値下がりしたのはマーケットがそれだけ大きくなっていたからだろう。今や100Mbpsは普通であって、ギガビットイーサなども使おうと思えば使える時代だ。インターネット接続にしたって数年前まではダイアルアップやISDNを使っていたわけで、それが今ではブロードバンドが当たり前である。ダイアルアップあるいはISDN接続当時は、64Kbpsあればそこそこ実用的なのかなと思ったものだが、ブロードバンド接続が一般的になった今、ポータルサイトのトップページですら数百キロバイトの容量があるのでナローバンドでは辛い。

◆ 携帯電話、PDCは9.6Kbpsのデータ通信が可能だった。
その後3スロットを束ねて28.8Kbpsに速度が上がるのだが、この時の3倍は大きく感じた。それまでが余りに遅かった為もあるだろうが、データ伝送速度の向上に合わせた携帯電話内部処理速度の向上もあり体感速度まさに3倍という感じだった。
PDCからFOMAになると公称速度は10倍以上の384Kbpsになる。この速度を体感できたのはデータのダウンロード時間の短さだ。それまでもcdma2000などでは高速ダウンロードを体験していて、ダウンロードよりデータをFlashに書く方が遅いんじゃないのと思ったものだったが、FOMAでやっと200Kbps前後の実効速度になったわけだ。

◆ そして今月からHSDPAがスタートした。実効速度を測ってみると1Mbps〜2Mbpsは出る。とは言っても通信条件次第だし無線区間や有線区間が混んでいれば平均速度は落ちてしまう。しかしこれまでのW-CDMAの5倍程度の速度が出るのはなかなか快適だ。auのEV-DOでも公称速度の1/3〜1/4程度の速度が出ており、HSDPAもほぼ同じ割合で速度が出ているものと思われる。対するauはHSUPAにあたるEV-DO Rev.Aを年内にも開始する訳で、移動体通信の高速化も現実のものとなってきている。残るソフトバンクのみはHSDPAを10月から始めたいとだけアナウンスしているが詳細は不明。現時点でもエリアカバレッジで不満があるのにHSDPAでのサービスが出来るのだろうか。移動機に関しても詳細は明かされておらず、一部メディアは最大速度1.8Mbpsからのスタートになると報じている。だがこれではドコモはおろかcdma2000にも仕様で負けてしまう。



飲酒運転(9/21)
◆ 飲酒運転による重大事故の発生が法律を改正させた。罰則強化によって一時期よりは飲酒運転者検挙数が減ったらしいが、それでもゼロにはならない。先月にも飲酒運転による重大事故がニュースになっていたし、その報道がなされた後でも飲酒運転で多くのドライバーが検挙されるという事実を見ると、飲酒運転常習者にとってはそれが普通で法律の方がおかしいんだという感じなのかも知れない。
熊本県に住む知人も飲酒運転は平気である。ビールを何本か飲んだくらいで運転できなくなることはないと豪語する。と言うか、それが普通という感じなのだ。

◆ 私自身は殆ど酒を飲めないので、少しでも飲んだら運転できるような状態ではなくなる。なので、飲んでも平気な人の感覚を理解することは出来ない。米国などでは呼気中のアルコール濃度を運転中に定期的にチェックする装置(飲酒運転前科者には)の取り付けが強制されるという話を聞いたことがある。運転中にランダムに機械が「息を吹きかけろ」サインを出し、それに応じないとエンジンを止めてしまうのだとか。サインが出てからエンジンが止まるまでの時間が短いので代理人に息を吹きかけて貰う程の暇はないらしい。
都市部であれば公共交通機関を使って飲みに行くことは簡単だが、地方部などではどうしても車を使いたくなる。飲み屋にもちゃんと駐車スペースが用意されている訳だし。運転代行屋も多いからマトモな人はこれらを使うだろう。でも全ての人が代行に任せるわけではない。

◆ 夏場はたぶんビールだろう。一仕事終わったとでビールを飲みに行き、そのまま車で帰宅するパターン。冬場になると日本酒とか焼酎を、鍋を囲みながら飲んでみたいな感じかも知れない。冷えた身体を鍋と酒で温めて、気持ちよくなったところで車で帰る。それが普通になってしまった人にとって、もはや飲酒運転の罪悪感も何もない。いつもの通りいつもの酔っぱらい運転をするだけだ。
そう言う人は言う「酒酔い運転なんてもう10年もやっているが一度も事故なんか起こしていない」と。無保険者も同じようなことを言っていたっけ。
オレは事故を起こしたことがないから保険なんかには入らないと。

◆ 先月の飲酒重大事故報道の後、事故を起こしたのが公務員だと言うこともあり公務員の飲酒事件が度々報道された。教師らの乗った車がひき逃げをした(沖縄)とか、大分県職員の女性が逮捕されたとか。この女性、酒酔い運転で中央分離帯の街路灯をぶっ壊し、そのまま逃走したが目撃情報などから捕まったという。公務員の飲酒問題がエロ教師問題と同じくらい頻繁に報道されている中での出来事。やはり自制できない人たちのために飲酒検知器付き自動車を登場させた方が良いのではないだろうか。飲酒検知器自体はさほど難しいものでもなければ高価なものでもない。難しいのはむしろ法整備の方だと思う。



補完と予測(9/20)
◆ ディジタル手ぶれ補正やフォーカス補正、圧縮音楽の音質向上技術などが普通に使われる時代になった。
圧縮音楽の音質補正は、MP3などに圧縮する際に失われた情報を補完や予測によって元に戻そうという試みだ。既に複数メーカのオーディオプレーヤには搭載されている技術で、振幅方向の分解能は補完によって、失われた高音域は予測によって作り出すのだそうだ。あくまでも予測に過ぎないので原音に近づくのかどうかはよく解らないが、技術的には十分可能なものである。ある音の集合体から一つの音を抽出し、それをスペクトラム分析して失われたと思われるデータを計算し、元の音にそれを足せば予測は完了だ。

◆ 東芝やケンウッドに引き続いて日立マクセルが発表した高音質化技術は、CDやMP3の音をDVD-Audio並みに向上させる(日立マクセル)という。もっとも失われた情報が完全に元に戻るわけはなく、それこそいい音に聞こえるような処理を施したと言ってしまえばそれまでだと思う。実際どんな音になるのか私は体験したことがないのだが、ディジタル処理で色々いじくり回すのが果たしてどんなものなのかと言うことだ。AVアンプなどでも○○モードとか、コンサートホール風の残響特性とか、様々な加工が出来るようになっている。確かにそれらのプログラムをイネーブルにすれば音は変わる。音は変わるのだが、それっていい音になると言うのとは違うと思う。

◆ 作られた音、作られた絵、同じ事は自動車のフィーリングにも言えて、ステアリングフィールなどはコントローラのプログラムで変えることが出来る。海外のジャーナリストがトヨタの車に乗ったときに「良く作ってありますね」とステアリングフィールを表現したという。電気仕掛けでなくてもサスペンションのアライメントやステアリングリンケージ、ギアボックスの形式などなどでステアリングフィールは変わるし、それだって作られていることに変わりはない。それをローコストでプログラミングが容易な電気仕掛けにしたのがトヨタ風と言うことだ。音にしたってそういった観点から見れば、スピーカのエンクロージャ設計とかスピーカユニットそのものとかで変わるわけだし、リスニングルーム自体による音の変化だって大きい。

◆ 写真でもフィルムの特性とか印画紙の特性などによって見栄えは変わってくる。ディジタル補正はそんな変化をごく簡単にやるだけではないのか。いや、フォーカス補正や手ぶれ補正は電気仕掛けだからこそ出来る訳か。だからといって電気仕掛けがダメだと言うつもりはない。手ぶれ補正などは焦点距離の長いレンズではデジカメ全盛期以前にも存在していた。人間のエラーというか、例えば手ぶれに関して言えばホールドの不足をカバーするのが手ぶれ補正であって色彩や輪郭強調はその先にある、別のトリミング手法なのではないかと言われれば確かにそうだ。では圧縮音楽の高音質化技術は手ぶれ補正のようなもの?うーん、なんだかよく解らなくなってきた。



PDC終了の日(9/19)
◆ 既にツーカーは6月30日で新規受付を終了しており、auはずっと以前にPDCと手を切った。ドコモは未だサービス継続は不明としているが、一部報道では2007年度中にも新規受付を停止するのではないかと報じられた。vodafoneは8月31日にMNP関連情報のリリースと同時に小さな小さな字でPDCの新規受付を2008年3月末で打ち切ると書いてきた。どうもvodafoneというかソフトバンクは、都合の悪いことは報じない或いは目立たせないために努力するようで、料金プランの変更すら密かに行うなど解りにくい事業者を目指しているかのように思える。PDCはいずれ終了させなければいけないものであり、それはドコモにしたって同じ事なのだから堂々と報じればいいのに。

◆ ただドコモがPDCからFOMAへのシフトが順調なのに対し、vodafoneはまだまだPDCが主体である。同社としては何としてでも3Gへの移行を加速させ、PDC設備を廃さないことには金がかかって仕方がない。
他事業者からvodafoneにMNPを利用して転入する場合もPDCサービスへの加入は出来ない。全て3Gのみの契約となることが公表されているのだが、auはおろかドコモより相当狭いサービスエリアで顧客獲得はうまく行くのだろうか。事業者をvodafoneに変えたら思った以上に使えないエリアが多く、こりゃダメだと思って他事業者に行こうとしてもスーパーボーナスによって縛り付けられていて動けないなんて人が続出しそうな気がする。

◆ vodafoneは他事業者に比較してプリペイドユーザがかなり多い。PDC終了となるとプリペイドはどうなるのだろうか。3G移動機の場合はSIMが使われているので、海外事業者のように移動機とSIMを別々に買うようになるのか。だとするとSIMフリーの移動機を発売するか、或いは既存のSIMフリー移動機を日本語化して持ってくるのだろうか。SIMロック付きの移動機にvodafoneのSIMを入れて売っても良いとは思うが、価格体系がどうなるのか今はよく解らない。今でさえ端末をローンで買わせるvodafoneなので、プリペイド携帯にインセンティブなど出したくはないだろう。
ただ、現在のプリペイドでは番号有効期間が切れてしまうとその端末はゴミになってしまう。でもSIM方式であればSIMさえ差し替えれば使えるわけで無駄なインセンティブを出さなくても良いのかなと思う。

◆ こうなると、多少高額ではあってもSIMフリーな端末とSIMを別々に売って貰った方が良いかも。これならばvodafoneユーザ以外でも海外用日本語端末として使える可能性がある。ま、2007年度末なんてまだ先の話だし、その頃ソフトバンクがどうなっているのかも解らない。もしかしたらソフトバンクから更にどこかに売られて行ってしまうかも知れないし。
ドコモの方はプリペイド携帯をやめてしまっているので問題は少ないだろう。あとはPDCユーザを巻き取るだけだ。これに関しても来年度あたりからFOMAを無料かそれに近い額で配る位のことはしてきそうである。
ドコモはPHSからFOMAへの誘導で失敗している。データ通信用途としてみた場合、FOMAのパケット代はPHSに比較して高額すぎる。で、FOMAのデータ定額の話もあったのだが、これはHSDPA対応のカード型移動機が出てきてからの話になるのか。当初はこの夏にも定額が開始かなどと言われていたが、HSDPAのスタートが遅れた分シフトしたのか或いはPHSユーザなど取り込んでもメリットが少ないと感じたのか、今後の成り行きを見守りたい。



発売日(9/18)
◆ 今はもう余り見られなくなったようだが、ゲームの発売日に販売店に列を作るなんて光景が以前はあった。携帯電話にしてもPDC最盛期?には朝早くからドコモショップの前に行列が出来るなど、今思えば異常とも思える光景が展開されていた。かくいう私がF503iを買ったときも、ドコモショップの前の行列を見て「これは一体何のイベントだろう?」と店の中をのぞき込んだら新機種発売の日で、それまで使用していたモデルの電池の持ちも悪くなったしと言うことで引きずられて買っちゃったみたいな事があった。
最近ではWILLCOMのW-ZERO3や[es]の時に行列が、それも予約券を貰うために列が出来たというのだからすごい。おそらくは発売日や予約開始日を指折り数えながら待ち、前日は興奮して眠れず、朝早くから行列に加わったという感じなのかも知れない。

◆ SO902iなどは発表から発売まで半年もかかったわけで、それを待ち望んでいた人々にとっては長い半年だったのだろうなと思う。発売を待ち望んでいる人がいる事実は、それを作る側にとって嬉しい事に違いない。一方で売れると思って大量に作った商品が不人気で売れ残ってしまう事も多々ある。量産効果を出さなければ価格が下がらず、価格を下げなければ売れ行きが鈍る。各企業共にマーケット調査は行うのだろうが、これが百発百中だったら誰も苦労しない。ヒット商品がヒット商品と言われて目立つのは、ヒット商品がそうたびたび出現しないためだ。

◆ 初代W-ZERO3は10万台以上を売ったそうだ。事業者は(この手の商品は)5万台も売れれば良い方だろうと見ていたそうだが、人気に支えられる感じでどんどん売れていった。W-ZERO3が売れたからこそ[es]が登場したわけで、この[es]もそこそこの売れ行きだという。PDA型携帯電話はドコモ向けに(W-ZERO3と同じく)シャープが以前に発売したが、残念ながら殆ど売れなかった。この時の売れなさ加減を見ているだけにW-ZERO3企画には不安も多かったのではないかと思う。W-SIMを使うことで無線部設計が不要になり、シャープでもこれを開発したのは携帯電話関連部署ではなくPDA関連部署だ。もしかすると携帯電話をPDA化する手法ではなく、PDAに通信機能をビルトインする企画が成功したのかも知れない。

◆ 無線部設計や製造は少々特殊な分野であり、どのメーカにでも気軽に出来るわけではない。生産ラインの測定器にも多くのコストがかかるし、それなりの技術者を配置する必要もある。この点を考えると無線部をモジュール化したW-SIMは良い方法だとは思うのだが、インセンティブモデルのあり方などを考えると難しいところもあるのではないのか。いや、もしかしたらインセンティブモデルからの脱却をスムーズに進めるための施策なのだろうか。
どこかの事業者がインセンティブモデルを壊しはじめ、それに他事業者が続いていくと携帯電話の価格は一気に上昇することになる。その分を通話料値下げに還元してくれれば良いのだが、果たしてそうなるのかは微妙なところもある。先日のvodafoneの端末代金割賦請求システムなどに関しても、決してユーザの得になるプランとは思えないからだ。



手品(9/17)
◆ 我が国で最も有名なマジシャンは誰だろうか。印象に残っているのはミスターマリックではないだろうか。マジシャンはTVに出ることを余り好まない。それは噺家も同じなのだが、TVで一度放送すると数百万人の目に触れることになりネタの鮮度が一気に落ちてしまうからだ。だがマリックはTV露出度でそれまでのマジシャンにはない演出を行い、知名度を確保したのではないかと思う。だがこれはマジシャンとしての寿命を著しく縮める事にもつながり、一旦飽きられてしまったマリックがTVに登場することはめっきり減ってしまった。

◆ 手品にはシカケがあるわけで、そのシカケだってさほど難しいものではないことが多い。それをシカケが解らないように演出してみせるのがマジシャンの腕であり、観客はそれを見て凄いと思う。
インパクトの大きなマジックを行おうとするとシカケは大がかりになり、大がかりなシカケによるマジックは一度見たら次には飽きる。トランプなどを使ったベーシックなものはインパクトこそ小さいが様々なバリエーションを繰り返し見せることが出来る。だがTVで放送するとなるとインパクトが求められるのでマジシャンとしても大変だ。
そしてTVで一度披露してしまうと、そのネタは急速に古びてしまう。よってマジシャンはTVに出ることを嫌がる場合が多い。

◆ 噺家にしても同じ事で、例えそれが古典落語だったとしてもその噺家が話すそのネタは一度見たら(見た人にとって)古いものになる。三遊亭圓楽がTV露出度を上げることによって知名度を上げたのは有名な話なのだが、その後TVに出ることを拒むようになる。本人はTVから離れることで人気自体にかげりが出るのではないかと心配したそうだが、寄席に集まった人々からは毎回大きな拍手で迎えられ噺家の本質みたいなものを知ったのだとか。そうは言っても(今でもあるのかも知れないが)私はAMラジオで古典落語を良く聞いていた時期があった。ラジオの場合は聴取率が低いから良いのか、いや、落語のCD等も売られているらしいのでそれと同じ感覚なのだろうか。もしかしたらマジックなど映像に頼るものと違い、歌や音楽のように聞かせることそのものが落語なのかも知れない。

◆ 古典落語がそもそも好きだったのではなく、たまたまその時間に面白い番組をやっていなかったから聞いていただけなのだが、聞いているうちに面白くなってきた感じだ。ラジオなのでそれに集中しなくても耳に入ってくるし、噺自体が分かり易くできているので聞きやすかった。逆にマジックとなると集中して見ていないと面白くないみたいな所がある。逆にその緊張感がTV向きなのかも知れない。サーカスなどもTVで放送されることがあるが、これも見方によってはマジックと同じなのかなと思う。
インターネット放送にディジタル放送と、ますます映像に頼るメディアが多くなる中、その中身はどうなっていくのだろうか。高解像度な映像がポーズや拡大自由となるとマジシャンはますます嫌がりそうだ。



N902iXのバグ(9/16)
◆ 既にblogの方では報告済みだが、特定のタグの組み合わせられたページをN902iXのiモードブラウザで見るとN902iXの電源は切れてしまう。一応ドコモショップに報告でもしておくかと、もののついでにドコモショップに行った。修理担当を名乗る男性の第一声は「悪意を持ったサイトがあり、それらのサイトを見ようとするとどんな機種でも起こる現象です」という。何故ドコモショップというかドコモってヤツは、まず責任回避に走るのだろうか。どんな機種でも起こるというお答えだったので、N902iやN902iS,P902iで試したけれど電源断は起こりませんでしたよと言うと、それぞれの機種によって問題の起こるページが違うのですと言う。

◆ おそらくそんな事を言われるのではないかと、こちらも昨日報告した電池事件で学習したわけで、電源断の起こるサイトを複数箇所ブックマークしていった。ドコモショップの言うように、それが悪意を持ったサイトなのかどうかは見れば解ることだし、しかも複数箇所となれば言い訳は出来まい。それに悪意があろうが無かろうが、電源が落ちちゃうのはマズいんじゃないですかとも言ってやった。例えば通話中にどこかのページを開いて何かを調べようとした時、たまたまそこに問題のタグが使われていたら通話も終了してしまう事になる。ブラウザがクラッシュするとかエラーを吐き出すくらいならば軽欠陥に分類されようが、電源が落ちてしまうのが「どの機種にもあること」では無いと思う。と言うか、これまでも電源断に関するバグの多くは修正プログラムが出されているではないか。

◆ なんて事をドコモショップに言ったって何も起こらないし、そもそも修理担当がそこまでの知識や知恵があるとも思えない。なので、この件を正確にドコモに報告してくれるように頼んで店を出た。電池事件でもそうなのだが、ドコモショップの修理担当って本当に何も知らない人ばかりである。確かに何も知らなくても解決できるような問題も多くあるとは思う。例えば電池を充電していなくて電源が入らないと騒ぐ人とか、電話番号を間違えてメモリ登録しておいて電話がかからないと言ってくる人たちなど、様々な人が押し寄せるのだとは思うのだ。だからといって無知で良いと言うことではない。先日の電池の時にSONY製電池の問題を話に出したのだが、修理担当を名乗る人間は「SONYの電池がどうかしたんですか?」って感じで、あの電池事件それ自体を知らなかったのだ。

◆ 保険屋みたいに全ての新聞と全ての週刊誌に目を通すなんて修理担当者はいないだろうし必要ないが、IT関連のニュースくらいは見ておいて欲しいなぁと思った次第だ。そんなだからドコモ自体が発表している事すら知らぬ存ぜぬで押し通そうとするし、訳の分からないことを言い始めるのだ。こんな調子ではMNPすら知らないのではないかと思ってしまう。修理以外の一般窓口の対応品質は以前より良くなってきた感じだが、余り表に出ないというか、普通の窓口業務とはひと味違った部門である修理や故障担当の品質は相変わらず悪いと言わざるを得ない。そりゃあ故障もしなければバグもない製品を売っているのならばボケた担当者でも事足りると思うが、そうではないのだから。



膨らむ電池(9/15)
◆ ドコモショップは「お客様はN902iもお持ちですね?その電池を入れたのではないですか」と言う。
確かにN902iも持っているが、その電池をN901iSに入れたらN902iの電池がなくなるはずでしょ?と言っても「そこまでお客様のことは解りません」と言われる始末。そこでN902iを取り出し、この通り電池は入っていますよと電池を見せると、この電池も膨らんでいるではないか。で、こちらの電池もこの通り膨らんでいます。こちらは携帯電話本体と電池のミスマッチはないですよね?と電池を見せると、「少し膨らんでいますがたいしたことはないです」だと。更に電池の保証期間は3ヶ月なので心配なら実費で交換して下さいと言われた。
その先を追求すれば「メーカに…」と逃げられるし、だったらドコモショップは一体何なのかと聞きたくなる。結局テスターで調べます云々と言っていたがそれすらもやっては貰えなかった。まああのテスターは充電制御回路の部分はテストできないから良いんだけど。

◆ 何とも無茶苦茶な対応なので、話を最初に戻して電池が膨らんだと言って私がここに来た時、あなたが「そのような現象の報告はありません」とをつくから話がおかしくなった。最初から善意で対応していただければこんな面倒な話にならなかったはずであることを告げた。店員は全くの無応答で非も認めなければ当然謝ることもしない。何故嘘を言うのか、マニュアルにそう書いてあるからでしょう聞いたところで何も答えない。このドコモショップは亀有店なのだが、他の客にも同じような対応なのだろうな。素人は騙せるかも知れないが電気屋の端くれ、電池の中にコイルが入っている論とか充電すると内部の物質が物理的に移動する(で、移動するから膨らむ)論を飲む事は出来ない。何か聞いて解らなくなると「メーカがそう言っている」とうそぶく訳で、店員の無知さ加減を見せつけられた一件だった。
auが顧客対応に関してかなり積極的に教育を行っているのに対し、ドコモは相変わらずなのかなと思った次第である。

◆ さて、では何故N901iSにN902i用の電池が実装されたのか。この電池を交換して貰った横浜の某店に電話をした。少しして折り返し電話があり「大変申し訳御座いませんでした。N901iS用の電池を用意いたしますので交換させて下さい」と言われた。
実はこの時点で機種変更を考え始めていた(電池交換が2度目になるため)ので、交換に関しては丁重にお断りさせていただいた。2度目の電池は4ヶ月で膨らんでしまったわけで、このまま使い続けるのは電池代が無駄。(ただし無料交換される可能性は高い)本体の保証期間は切れているので修理よりは機種変更の方が安いと見たわけだ。ただ、亀有店では「オマエが悪い」と散々言われたので、その濡れ衣を晴らして欲しい旨を伝えた。
確かにN901iS用とN902i用ではわずかに電池容量が違う(形状は全く同じ)ので、それが元で不具合が起きた可能性は否定できないが、N901iSの電池妊娠(膨らむこと)は周知の事実と言われるほど一般化している?事なので、充電制御回路に不具合があるのだと思う。今やN901iSは古い機種になったが、発売当初は電池と共に本体も交換されたと言うからドコモ側は百も承知だったはず。また別機種では電池妊娠の為の改善措置が執られたものさえある。
あなたの携帯電話の電池、妊娠していませんか?続く…



ドコモショップ(9/14)
◆ 久々にドコモショップで面白い?事があったので報告したいと思う。携帯電話の電池が膨らんだことはもしかしたら以前に書いているかも知れない。
この時はドコモショップに行って新品電池を買って交換して貰った。が、その時に買った電池がまたまた膨らんでしまったのである。そこで都内某所のドコモショップに出かけた。電池が膨らんだ事を担当者に言うと「そのような状態は報告が上がっていません」とマニュアルどおりのお答えだ。
では何故電池が膨らむのかと問うと、使い方によっては膨らむのだと。あれれ、電池が膨らむ現象は報告されていないんじゃなかったのか。ドコモショップの言う事を簡単に書けば「使い方が悪い」と言うことになる。高温や低温雰囲気で充電したとか、規格外の充電器を使ったとかではないのかと言うのだ。

◆ さすがにこう言われると頭に来るわけで、充電は人間が生活できる環境でしか行っていないし、充電器はドコモ純正である旨を伝える。と、今度は「充電しながら通話したり通信をしたんじゃないですか?」と。充電しながら使ってはいけないとマニュアルに書いてあったっけ。と、ここを突いたら担当は「……」になった。話を変えて、何故電池が膨らむのかと聞いてみた。担当は「リチウム電池は膨らむものです」という。そこに別の担当者登場。彼は膨らんだリチウム電池を引き出しから取り出し、ほらこの通りみんな膨らむのですよと言う。

◆ 確か最初は「電池が膨らむ現象は報告されていない」「あなたの使い方の問題ではないですか」と言われたわけで、引き出しの中から膨らんだ電池が出てくるのは話の矛盾が著しい。ま、そんな事を言っても仕方ないので、電池が何故膨らむのかに話を絞った。後から出てきた担当者は「電池内部のコイルが膨らむ」という。この時はさすがに笑いをこらえるのが辛かった。電池の中にコイルが入っているという素っ頓狂な解答にも笑えるが、更にそのコイルが膨らむというのだから凄いではないか。更に追求すると「メーカがそう言っています」とメーカのせいにする。

◆ そこでこの電池の安全性に関しての質問に切り替えた。このまま使用して加熱や爆発、発火などは起きないのかと。ドコモショップは「たぶん大丈夫でしょう」と言う。たぶんでは困る。事故にならないことを保証して貰えなければ使う上で不安ですよね?と念を押すと「大丈夫です」と言い切った。メーカが大丈夫だと言っているのかと聞けば「心配ならメーカに言って下さい」と逃げの体勢。
ここでドコモショップに有利な誤りを店員が見つける。携帯電話はN901iSなのだがそこに実装されている電池がN902i用だというのだ。実はこれは知っていて、同形状で容量が拡大されているのである。

◆ ドコモショップは鬼の首でも取ったごとく「勝手に電池を交換したのだから不具合が出るのは当然だ」と強気に出てきた。この電池はドコモショップで交換して貰ったもので、N902i用の電池を突っ込んだ訳ではない。ドコモ系販売店での購入記録は全てデータとして蓄積されているはずなので、アラジン(端末)で調べてくれと言ったが「記録されていません」の一点張りだ。
続く…



電気推進(9/13)
◆ 先日の火星の話ではないが、宇宙船を遠くまで飛ばそうと思えば効率的なエンジンが必要になる。現時点で使われているのはイオンエンジンによる電気推進だ。要するに開放型真空管のようなもので、電子と共に重い物質を電気加速して噴射するものだ。このエンジンのメリットは比推力が化学エンジンよりずっと大きいことで、少ない推進剤で大きな推力を得ることが出来る。ここで言う推進剤に「電子」は含まれていないのかも知れないがよく解らない。
行方不明になりかけていた「はやぶさ」にもイオンエンジンが搭載されている。推進剤としてはキセノンが搭載されているようだ。はやぶさのエンジンは口径10cmのものが3機付いていて、推力は20mNである。これはラジコン用ジェットエンジンの1/5000程度の推力でしかなく、はやぶさの加速度は1日辺り秒速4m増えたのだとか。

◆ 秒速十数Kmで飛んでいるものに対しては微々たる加速度でしかないが、連続してエンジンを稼働させることが出来るのでやがては高速飛行が出来る。エネルギ源としては推進剤の他に電力が必要で、太陽光の届く範囲ならば太陽電池パネルからそれは得られるだろう。イオンエンジンは推力は小さいが到達速度は上げられる。電子の噴射速度が速い(秒速40Km程度だそうだ)からで、この点でも高速飛行体の加速には有利だ。でははやぶさのエンジンと同じもので実用的な加速を得るには、それを何個くらい搭載すれば良いのだろう。化学エンジン並みとは言えなくても加速度を感じる程度、0.2G程度を得ながら500t級の宇宙船を加速させるには口径10cmのイオンエンジンが100万個位要るかな。ま、宇宙では宇宙船の形状はどうでもいいのでエンジンだらけで太陽電池パネルだらけでも良いのだが。

◆ 消費電力量はどうだろうか。はやぶさのエンジンはフルパワー時に1.5KW程度の電力を消費するのだそうだ。これが100万個… とても実用的とは思えない。全長1Km,直径10m位の大型加速器で粒子を放出しても良いかも。超伝導だって使えるだろうから、100万個のイオンエンジンより効率的かも。それより化学エンジンで一気に加速して定速運転で航行した方がお得な感じか。月に行くくらいならば数日の話なので良いが、火星とかより遠くに行こうとすると高速航行で早く到着した方が(酸素や食料の点で)得なのか、ゆっくり行った方が燃料の点で得なのかよく解らない。でもまあ国際宇宙ステーションにだって長期滞在している人間が居るのだから、1年くらいの航行に人間は耐えるのかも。でもずっと加速していてくれればその間は重力が発生するので人間にとっても楽ではないかとも思う。

◆ 比推力の大きなエンジンとして原子力や核融合(!)を使ったアイディアもあるが、原子力エンジンは(普通は)使ってはいけない条約か何かがあったような気もする。あ、でも地球軌道上を回る軍事衛星か何かが落下してきたときに、放射能云々って話があったな。いや、あれは電力源として原子力電池を積んでいただけだから良いのか。いずれにしても比推力の大きなエンジンがないと有人惑星探査は難しそうだ。難しそうではあるが、有人火星探査なんて夢があって良いではないか。



ガラクタン(9/12)
◆ ガラクタじゃなくてガラクタン、健康ブームで見直されているネバネバ系の成分の一つだ。昔からネバネバ系のものは身体に良いとか言われているが、これら成分が栄養素の吸収を助けるのだとか。世の中から寒天が消えるほどブームになったその寒天の成分もガラクタンだ。ガラクタンは超高分子の食物繊維で強い保水力があるのだとか。今あの寒天ブームはどうなったのだろう。ダイエット云々でなくてもネバネバ系は結構美味しいと私は思う。寒天が美味しいかどうかは別として、山芋とかオクラとかは好きな部類だ。里芋も好きだな。里芋にもガラクタンが含まれているに違いない。この手の成分が脚光を浴びると、有ること無いこと何でもありみたいな感じで報じられるから何が何だか解らなくなる。

◆ 食物繊維で便秘解消、タンパク質の吸収を助けて夏ばて解消位なら良いが、脳細胞を活性化させてボケ防止に役立つとか言われると、実際な少々その効果があったとしても特筆すべき効果なのかなと思ってしまう。他にも胃潰瘍に良いとか何とか書いてあるが、これは食物繊維一般に言えることかも知れない。
だったらネバネバ系ばかり食っていたら病気にならないのかと言われればそんな事はないわけで、まあ魚のDHAとかEPAで頭が良くなるみたいなものだろう。
私などサバも好きだしマグロも好きなので、この理論から行けば相当頭が良くても良いはずなのだが全く当てはまらない。

◆ 豆腐とか大豆健康法みたいなものもあったな。確かに大豆はコレステロールを下げるとか様々な効果はあるのだろうが、人は大豆だけでは生きていけないと思う。血液をサラサラにする効果はグレープフルーツだ。なのでこの手の薬を飲んでいる人はグレープフルーツは食べない方が良いのだとか。血液は適度な粘性が必要なわけで、サラサラすぎてもダメだ。
これなどエンジンオイルにも言えることで、省燃費云々でサラサラ系のオイルを使うと油膜が切れやすくなったりする。また粘度が低いのでシールからの漏れも多くなる。何事も適度な粘度が必要なのだ。

◆ 以前に書いたが血圧を下げるのにカリウムを塩の代わりに使うのが米国で流行ったというのも一つのブームだったのかも知れない。高血圧の人は塩分を控えめにしなければいけないが、みそ汁は塩分が多い割に身体に悪くなく、それはカリウムが多いからだと聞いたことがあるが本当かどうかはよく解らない。
この辺りになってくると燃費改善グッズと余り変わらないような気がする。自分でそれを調べて理解しているものに関しては知識もあるので偽物を見分けられるのだが、専門外の分野だと騙されやすい。ま、健康食品屋などはそこを狙って売るわけで、これも燃費グッズ屋と同じだ。全然有機栽培ではないものを有機栽培だと言って綺麗に包装したら高値で売れちゃったみたいなもの。

◆ と言うわけでネバネバ系は身体に良さそうだけれど、それを期待して食べると言うよりは、それが好きだから食べるのが私の場合だ。ガラクタンが含まれているかどうかは知らないが、とろろ昆布とか(右の方に広告も出している)がごめこんぶなんか、結構好きなのである。



火星(9/11)
◆ 米国は火星に有人宇宙船を送るのだとか。地球に近く既に何機かの探査衛星が火星付近或いは火星に着陸し探査が進んでいる。火星は地球の外側に軌道があるが、逆に内側の金星はどうなのだろうか。金星は大きさも重さも地球と余り変わらず、何となく地球的な感じがしないでもない。でもSFの世界でも火星人は登場するが金星人はあまり見かけないような気もする。おそらくそれは金星の大気や地表温度に影響されてのことなのだろう。金星の大気の殆どは二酸化炭素であり、地球大気の90倍もの圧力になっている。この厚い大気の為に温室効果が出て金星の表面温度は200℃を超えると見られている。更に上空には硫化物が水に溶けた、いわゆる硫酸の雲がある。
ここに宇宙船を着陸させるのは相当大変だろう。

◆ 一方の火星は地球より小さな星で、大気は7ヘクトパスカル程度と非常に薄い。元々は濃い二酸化炭素の大気があったと想像されるそうだが、これが極地で固まった(極の温度は-100℃以下)のと炭酸化合物として固体化してしまったゆえに大気圧が減少してのではないかと言われている。しかしわずかではあるが大気もあるし、ごくわずかながら酸素や水分もある。従って火星大気から酸素を濃縮生成することが全く不可能とは言えないと思う。水分にしても大気中から取り出せるかも知れないし、場所によっては水が氷となって存在しているらしい。SF的になってしまうが極地のドライアイスを溶かせば大気濃度が上昇して温室効果を発揮し、住みやすい?星になるなんて説もある。

◆ 火星の気温は夏場の日中で30℃弱、ただし楕円軌道なので冬の夜は相当寒そうだ。だが金星の灼熱地獄よりはマシに違いない。200℃の雰囲気中に居るより-50℃の中の方が人間や人間が作った機械にとっては良いと思う。ちなみに火星の1日は約25時間であり地球とあまり変わらない。金星の方は自転周期が240日を超えるのでかなり違う。火星探査を考えた場合、その重力の小ささ(火星の質量は地球の1割程度)もメリットとなる。例えば火星探査機を一旦火星地表に着陸させ、再度離陸させる場合の脱出速度は地球の1/3で良い。

◆ 有人火星探査船の可能性だが、最も問題になるのが渡航時間?ではないだろうか。通常の宇宙船の速度だと片道1年くらいかかってしまう。その間の生命維持に必要な物資の質量、火星滞在時に必要な物資、帰還に必要な物資や燃料を地球から運ぶのは大変なことだ。予め無人の宇宙船で物資を運んでおくとか、超大型の輸送船などを用意して物資や燃料や火星基地?用の資材を運んでおく必要があるのかも知れない。人間が火星に行くときに、もしも片道分の燃料だけを積んでいけばいいのであれば、大型ロケットにたっぷり燃料を積んで高速で飛べるかも。ただ減速にも同じだけのエネルギが要るので、火星近くになったら軽量な小型ロケットに乗り換えて大型ロケットは捨ててしまった方が燃料節約になるかも。いや、地球の軌道と火星の軌道上を通る楕円軌道の高速宇宙船を飛ばしておいてそれに乗り移る方が良いかな。



ガソリン(9/10)
◆ ガソリン価格は高値安定なのだろうか。都内ではレギュラーガソリンが150円台に突入する中、安売り店では130円台で販売されているところもある。もっとも安売りスタンドに行くためにガソリンを使ったのでは何が何だかよく解らなくなる。いずれにしても燃料費の高騰は困ったものだ。
以前今よりガソリンが高かったことがあった。調べてみると昭和57年には都内で180円程度まで上がったそうだ。当時私は何をしていただろう。何せ昭和のことなので随分昔という感じ。当時は今より物価も安かったわけで、その中で1リットル180円のガソリンを買っていたのだから今思っても凄い。先輩などは200円まで上がったら車はやめるとか言っていたな。

◆ 燃費グッズは当時からあって、知人の家に行ったら押し入れの中に山と積まれていた。それはアルコールと水の混合物を吸気管負圧によってエンジンに吸わせるようなシロモノだった。売るためのマニュアルもあって、それは今の燃費グッズと同じく笑ってしまうほどテキトーな言葉が並んでいた。もっともイオンだとか何だとかは当時は出てこなかった。燃焼効率だとか得体の知れないパワーみたいな記述はあったかな。仕入れ値と売値の差もすさまじかったのだが、その方はどうやらそれを売ることが出来なかったようだ。たぶんネズミ講的な商売体系になっていたのではないかと思う。で、それを、つまり売れ残りの怪しげ商品を私の車にも付けないかと言われたのだが、それは丁重にお断りした。

◆ 昭和57年というと排ガス規制は一段落していただろうか。排ガス規制は昭和51年頃から厳しくなって、マツダはサーマルリアクタでロータリエンジンのエミッションを下げ、日産はいち早く触媒を導入した。ホンダは言わずと知れたCVCCエンジンで規制をクリアしたがトヨタは遅れていた。ホンダの技術を使って作ってみたトヨタ版CVCCはうまく動作せず、触媒車にしても充分に走るだけのパワーとレスポンスを得られなかった。これらのいわゆる低公害車が一段落したのが昭和57年頃かなぁ。当時も燃費は気にしていたが、今のように低燃費が売り文句になるほどではなかったと思う。自動車自体の性能、快適性や運動性能も今の車とは全くと言っていいほど違うレベルで、当時のガイシャがそこそこ走ったのに対して日本車はまさに発展途上だったのだと思う。

◆ 原油価格が上がったと言うことは、当時も燃料用灯油や電気代も上がったのだろう。今年も冬場の需要期には更に石油の価格が上がるかも知れない。原油高が一時的なものならばいいが、中国などの需要によって値上がりしている説を信じれば以前のような価格に戻ることは考えにくい。円高が進めば燃料調達費は安くなるだろうが、経済全体に及ぼす影響もあるだけに一概に円高が良いとは言い切れないと思う。まあ原発推進派にとっては燃料高騰は喜ぶべき事なのかも知れないし、現実問題として考えても原発で作った電力で水素でも作って車を走らせなければならない時代になってしまうのかも。



ディジタル通信(9/9)
◆ ディジタルによる音声通信は警察無線が比較的早かったと思う。PDCやPHSが規格化されるずっと前だったし、エリクソンが試験的にディジタル音声の家庭用コードレスなんかをやるのより早かったと思う。当時DSPはあったが今のもののような性能はない。音声符号化に対する研究も、誤り訂正技術も進んではいなかった。
当時アナログ携帯電話に使用されていたのはBCHの1ビット誤り訂正と誤り検出、その後のパーソナル無線ではハーゲルバーガが使用された。NTTの衛星を利用したポケベルではビタビが使われたが、これが登場するのは警察無線のディジタル化の後だったと思う。

◆ 音声符号化は、某怪しげな雑誌ではADPCMだとされていた。もしかすると最近はADPCMなのかも知れないが、開発段階はAPCABだった。今時その方式を聞くこともなくなった圧縮方式だが、音声を複数の帯域に分けて別々に圧縮するようなものだったと思う。(記憶に頼っているので違っているかも知れない)変調方式はPSKでやっていたが、その後GMSKが登場して両方でテストは行っていた。当時の無線機としてはGMSKの方が作りやすかったと思うのだが、PSK方式で試作を何台か作ってフィールドテストもやっていた頃だったので、そのまま(Q)PSKを使ったかも知れない。

◆ 音声を圧縮すると伝送エラーが起きたときのノイズが可聴域に入ってくることがある。当時それがかなり問題になっていた。通信が安定しているときにはよいのだが、電界が下がってエラーが増えてくるとピーとかギャーとか音が混じってしまう。かといってエラー時にミュートしてしまうと音声が途切れてしまって使い物にならない。圧縮方式はエラーが起きたときの状態も考慮して設計されている必要があるわけだ。
警察用ディジタル無線機の開発は突貫作業で行われたようで、担当者は徹夜に次ぐ徹夜という感じだった。
そしてその無線機を納入して暗号コードを決める際には小部屋に監禁?されて作業をさせられたという。ちなみに担当者は住所や氏名は勿論、家族構成や家族の所在まで公安に調べられたのだとか。結局の所暗号化コードが解れば傍受が可能なだけに、その秘匿には厳重な体制が執られたと言うことなのだろう。ちなみに当時のディジタル無線機がユーザによってコード変更できたかどうかはよく知らない。

◆ ディジタル無線機は通信の秘匿性を上げるためだけに研究されたようなものであって、周波数利用効率は二の次だった。これを改善するためにシステムの入れ替えなどが行われたと聞くが、その頃にはその仕事と近い関係ではなかったのでよく知らない。しばらくするとラジオライフなどの怪しげ系雑誌で警察無線を傍受するなんて言う企画が起こされ、傍受装置の回路図が掲載されたりしたが、素人さんを騙すにはあの程度の回路図で良いのかななんて思ったものだった。と言うか、あの程度でディジタル無線機が出来るならとても簡単で宜しい。
今の解析技術を持ってすれば警察無線を聞くことはそう難しくはないだろう。ただし聞こうと強く思う連中にその技術はなく、技術のある人間の多くは聞きたいとも思わないと言うか、そんな手間を掛けてまで聞きたい通信ではないと考えているに違いない。



グッズ宣伝(9/8)
◆ F&F掲示板には様々な宣伝書き込みがトライされる。
その殆どは自動排除されるのだが、最近は燃費改善グッズの宣伝が非常に多くなった。ガソリン高を背景に売り上げを伸ばそうという事なのだろう。そこで、それらのグッズ書き込みを紹介してみようかと思う。

◆ Name カーアップ・EX【新発売】Host softbank220058099018.bbtec.netTitle RE ワールドビジネスサテライト カーアップEX-車燃費アップ,トルクパワーアップ,排ガス削減,マイナスイオンを含んだ水がエンジンルームに回ると燃焼効率が上がる、自動車燃料消費量を10%以上削減できる!

◆ Name (株) 飛翔Host i220-109-116-147.s05.a043.ap.plala.or.jpTitle 究極の省エネグッズ登場! バイオテクノロジーによるMT波で燃焼効率が向上!ポイントは、”完全燃焼”です。 エンジン内で燃料が完全燃焼するように考えたのがインテークマジックです。 エアクリーナーからの空気を吸気する際に、MT波により小さな空気の渦をつくり、エンジンのシリンダー内の気化した燃料を均等にすることにより完全燃焼を実現します。燃料が完全燃焼することにより、パワーアップ・排ガスの有害物の除去・燃費の向上が 出来る優れもののアイテムです。実験で、ガソリン車・ディーゼル車・LPガス車の97%で、燃費が9%〜38%向上。 インテークマジックは、アメリカ合衆国の学会で報告され確認レポートも発行された製品です。フェラーリ・ロータス等の高級スポーツカーに装着していますが、クレームはありません。 また利用者からの声は、コーナーのたちあがりが早くなった! 加速が良くなった! 等など…中でも一番多いのが、「燃費が良くなった!」です。燃料高騰の救世主「インテーク・マジック」 一度、貴方の目で確かめてみて下さい。

◆ だそうだ。完全燃焼がポイントらしいが、現在の低公害車は完全燃焼に近い状態に制御されているので、おそらくこのグッズは効果を現さない。
インテークマジックは以前テストしたもののように、エアクリーナやパイプ類に貼るのだそうだ。貼っただけで完全燃焼させてくれるのだから、間違っても可燃物に貼ってはいけない。炭焼き小屋などに貼ろうものなら、炭が出来ずに灰ができる事になるだろう。こうして考えると効果がないことは分かりそうなものなのに、それでも藁にすがる思いで買い求めていく人たちが居る。

◆ 売る側はどうなのだろうか。本当に効果があると信じているのだろうか。まさかね。常識的に考えたって効果のある筈のないものを売っているのだから、いわゆる詐欺だろうな。燃費グッズを開発すると言うよりは、いかにして多くの人を騙せるグッズを開発するか日夜頭を悩ませているに違いない。
件のコンデンサ、シガーライターソケットに付けるものが人気らしい。売価は1万円ほど。シガーライタープラグに数百マイクロファラッドのコンデンサを入れただけで1万円である。オイシイ商売だ。そこそこコンデンサなどECUやらオーディオ機器やらに入っているわけで、そこに数百μFを加えたからと言って何も起こらない。



病院(9/7)
◆ 韓国整形ツアーは以前から人気だ。日本より治療費が安く、競争が激しいために腕の良い医者が多いのだとか。整形後少しの期間国外で過ごすことで、知った人に会わなくて済むというメリットもある。シワ取りや豊胸、総合的な整形まで女性を中心に人気だ。一方一般の?病気治療で人気なのがタイランドだそうだ。当然ながら日本の健康保険は適用されないが、高水準の医療が比較的安価で受けられるとあって特に日本人に好まれている。それらの病院には専属の通訳を配するなどタイ政府はアジアの医療センタを目指すべく力を入れている。

◆ これらの病院は現地の人にとってみれば高級病院であり、治療費も高いために利用できない場合が多い。
あくまでも外国人患者専用と見た方が良さそうだ。何しろタイ政府は「医療ツアー」も計画していると言うし、病院内には両替所や査証カウンタまで設けている。中東や日本人などが医療費として外貨を落としていってくれるのはタイにとって有益に違いない。
タイだったかどうか良く覚えていないのだが、日本政府の老人輸出計画によって老人の輸出先になった国は老人維持コストの高さに喘いでいるという。生産的行為をあまり行わない人間がどんどん輸出されてきて、それらの人々にかかるコストが無視できなくなってきたと言うことだろう。

◆ こうして国外に病気治療に行くのならば健康保険など不要になってしまいそうだ。タイ政府が日本人向けに健康保険制度などを作り、掛け金とサービスの比が日本の保険よりずっと良くなったらどうなるだろうか。
日本の医療費は世界的に見てそう高くはない。これは医者に対する技術料相当分が安いからだという話だ。日本の医療制度は医者の技術に関係なく価格が決められている。確かに民間病院では技術によって給料の差も出るだろうが、所詮サラリーマンだ。日本は技術など目に見えないものに対する価値を低く見積もり続けてきた。小児科や産科医が不足する現状にしても、医療事故などに対するリスクを医療費に換算するようなシステムが取れれば話は違ってきたのではないのか。

◆ 医者の技術レベルにしても、より高い技術や信頼性が金額に換算できるようになれば向上心も違ってくると思うのだが如何だろうか。そしてこれらのコストを吸収するためのものが保険制度だったりする訳だが、悲しいかな日本の保険は箱物事業や保養施設など関係のないところにどんどん金を出してしまうので国民にとっても医者にとってもメリットが少ない。これらは政治家が悪いという面もあるが、官僚社会そのものを破壊しなければ永久に変わらないと思う。奴らはダメと解っていても、そこに明確なダメ規定がない限りは理由をこじつけてカネを垂れ流してしまうからだ。これは医療費ばかりではなく、雇用保険だってそうだし年金だって同じだし、教育関連費用だって似たようなもの。就業人口の明確な減少が起き始める2007年以降、日本はますます住みにくい国になって行くのだろうか。改革とは政治家が好きな言葉らしいが、たぶんその意味を彼等は知らないのではないかな。



iVNC(9/6)
◆ 携帯電話でPCをコントロールするiアプリの走りとも言えるiVNCのサイトがいつの間にか消えていた。F&FでもiVNCのレポートを書いているが、NEC製やPMC製の携帯電話では満足な動作をしなかった。通常のアプリだとメモリ上に仮想画面を展開するのだが、iVNCは画面用メモリをそのまま使用するようで、機種依存性が高かったのだ。これがマイナーな機種で使えないとか使いにくいのならばまだしも、NECとPMC製で動作しないのでは魅力は半減だっただろう。アプリの改善やバージョンアップも行われなくなり、やがて有料化のアナウンスが流れる。確かに配りきりのアプリなら良いのだが、中継サーバやネットワーク回線費用を負担しなければならないこの手のアプリは、余程シッカリしたビジネスモデルがないと無料配布が難しい。

◆ 有料化のためには安定なアプリと安定な中継サーバが必須になるが、javaで書かれているという中継サーバの方もたびたび落ちていた。これを作った人たちはたぶんアマチュアかセミプロなのではないかと思う。有料化にあたって法人化の話なども出ていたようだが、結局うまく行かなかったようだ。有用なソフトを作る腕を持ちながら商才に恵まれなかったために消滅してしまうのは何とも残念だと思う。
結局このiVNCをきっかけに登場した後発ソフトにシェアを奪われる格好になったのだと思うが、PCを携帯電話からリモート制御するのは法人需要比率が高いのではないかとも思う。日立の作ったBREW版にしても、当初は法人向けとして配布されていた。
iVNC関連グループは無料ホームページや無料掲示板や無料blogを使って運営されていた。その無料掲示板を見ると5月末頃から怪しくなって6月にはDLが不可能になり、「原因は分かっているが忙しいので直せない」書き込みがあった後8月中頃に関係ホームページの全てが消されたようだ。(昨日復活?)

◆ 現在はPCGate(無料)とmobile2pc(有料)があり、mobile2pcはDNSを使ったトリックによって中継サーバを実質不要にしている。通常のiアプリはそのアプリをダウンロードしたマシンとしか通信が出来ない。従ってF&Fで配布しているPmailもダウンロードサーバ兼中継サーバになっている。だがmobile2pcは、あたかもコントロールされるPCからダウンロードしたように見せかけることによって中継サーバを介さず携帯電話とPCを直接通信させている。ドコモの携帯電話ではWord文書やExcelファイルを直接開くことは難しい(シャープ製は開ける)。なのでビジネスメールにそれが添付されていて、どうしても出先でそれを見たいとなるとノートPCを持参するかインターネットカフェにでも立ち寄るか、或いは自宅のPCをリモートコントロールするかだ。私も出張の際にはノートPCを持ち歩くことが多いが、ちょっとした外出や打ち合わせの時にメールを確認したくなったとき、mobile2pcなりPCGateは大変重宝する。

◆ アプリの動作速度と通信速度の関係で、au機で動作するμVNCの方が実用的なのかも知れない。VNC系はWindowsでもunixでも動作するので、その点でもメリットがある。携帯電話でも大容量アプリが利用できるようになり、動作速度も通信速度も向上している現状を考えるとこれらの分野は更に開発されて良いと思う。もっともメインはビジネス用途になるだろうから販売数量が伸びないのが難しいところではある。



IE落ちまくり(9/5)
◆ Windowsが不調である。何故かIEが異常終了してしまう。以前はこんなこと無かったのに、それは突然やってきた。他の部分で全く不具合がないかと言えばそうでもなくて、ディスクアクセスがやたらに遅いというかデスクトップのアイコンがフラッシュされる度に20秒くらい待たされるというか、でもこれは以前からこうだった。アイコン用のキャッシュを一旦削除する&キャッシュサイズを変更すれば直るみたいな情報もあって削除したりレジストリによってキャッシュサイズを調整してみたが余り変化した様子がない。ま、そのうちXPを再インストールだと思いながら、それは結構大変な作業なので我慢して使っている。IE問題に関しては、恐る恐るIE7を入れた。もしもこれでXPがクラッシュしたら、素直に再インストールしようと思った。が、期待に反して?β3は意外に安定している。
IEクラッシュ問題がMS06-042パッチに起因するという話があるのだが、必ずしもそれだけが原因ではないようだった。と言うのも他のPCではMS06-042パッチを当てていても大丈夫だったからである。

◆ Windowsも95や98の頃に比較するとずいぶん安定にはなったが、「だんだん傷んでくる」のはそのまま。レジストリはどんどん大きくなるし、それに伴ってメモリ使用量も増大する。XPなどWindowsを動かすだけで256MB位は平気で食ってしまうのだから凄い。Windows95の頃だったら64Mバイトのシステムメモリでアプリケーションまで動いたのに。なんて言っていたら、CP/Mの頃の8ビットCPUなんかメモリフル実装しても64K(メガではなくキロ)バイトだったなんて言われそう。組込型のCPUにしても当時は内部メモリが512バイト(キロでもメガでもない)も搭載されていたら結構使い出があった。ハードに合わせてソフトが大きくなってくるのか、ソフトが大きくなるからハードも大きくするのか。

◆ Windowsのシステム入れ替えが簡単にできれば問題はないわけで、その為に最低必要なソフトをインストールした時点のWindowsを保存しておくなんてのもあったっけ。ただ、その当時は必要でも今は必要がないとか、当時は存在しなかったが今は必須なソフトだってある。なのでクリーンインストールすればさっぱり綺麗に余計なゴミは取り除かれて良いのだが、面倒だ。クリーンインストールと言えば、ProgramFilesディレクトリの中のMSN Gaming Zoneってヤツは普通には消せない事が解った。一見消えた風なそぶりは見せるがゾンビのように復活してくる。Safeモードとかを使えば消せるのかも知れないが、そこまではやっていない。Windowsの動作に必要なものならば別のディレクトリに入っていても良さそうだし、MSNのディレクトリなんだからMSN関係のものだろう。でも消せない。消えないのは不思議というか何というかMSNらしいというか、気持ち悪い。

◆ OEM版Windowsだともっと色々突っ込まれる。これが又「プログラムの追加と削除」では消えないようになっていたりしてズルいのだ。でもそのディレクトリを手動で葬ってしまえば消えるけど。システムファイルを消えないようにしたり触れないようにすることは必要なのかも知れないが、そもそもWindowsは誰のものなのかと言いたくなるようなオンラインサインアップ系ソフトが多すぎる。Windows95/98の頃などはAOL関連ソフトが悪だった。
これをセットアップしてしまうと一般のダイアルアップ接続が出来なくなってAOL専用マシンになってしまう。当時のAOLはオンラインサインアップのCDを勝手に他人の家のポストに突っ込んでいくという営業もしていたっけ。で、それを何の気無しにインストールすると、それまで使えていたダイアルアップ接続が出来なくなる。そしてそれはAOL関係ファイルを削除しないと(うまく)解決しなかった。



情報(9/4)
◆ 台風の被害や列車の不通状況、大規模交通事故による高速道路や幹線道路の通行規制、先月のような大規模停電などの時、情報が素早く得られるのはインターネットなのかななどと思ったりした。例えば先月の停電の時など、TVが一報を伝えたのは事故発生から20分以上経ってからではなかっただろうか。携帯電話で受けている時事通信の号外速報はそれより後だった。が、この時既にインターネットの掲示板ではクレーンが送電線に触れたらしいなどと書き込まれていた。真偽の程は定かではないが、送電線にクレーンが触れてデカい音がしたと具体的に書いている人もあったし、電車が動いているとかいないとか停電しているとか復旧したとかの書き込みも相次いだ。

◆ 家にいる人はTVで状況をある程度把握できただろうし、もしかしたら車中でTVを観ている人やラジオを聞いている人も居たかも知れない。が、電車に乗っていて突然停電して電車が止まってしまった場合はどうだろうか。TVでは「ワンセグなら観られるはず」とか言っていたが、ワンセグTV受信機能内蔵携帯電話の普及率は精々3%程度ではないだろうか。ま、ドコモはこの秋にもワンセグ受信可能な携帯電話を数機種発売するので、ニュースも見られるようにはなると思う。が、問題はそれが受信できる場所かどうか。地下鉄だとほぼ無理だし国道16号線の外側(関東地方の場合)だとロケーションを選ぶようになる。
この点ラジオであればずっと受信可能なエリアは広くなるがAMラジオ搭載携帯電話は限られている。

◆ だったらインターネット経由で何とかならないかと思うわけだが、例えば日テレの携帯向けニュース動画配信サイトでもリアルタイムに報道しているとはとても言えずTV向けニュースの焼き直しだから情報は遅い。以前に書いたように自宅のPCでワンセグなり地デジなどを受信して、それをmobile2pc経由で見る事は可能ではあるが自宅付近が停電していたらダメだ。インターネット上の情報も、それらが拡散しているのでどこを見たらいいのかよく解らなかったりする。

◆ 携帯電話自体も、バックアップを持っていない小型基地局は停電によってその機能を停止した。それ以外の基地局は稼働していたようなのでサービスエリアが狭くなった程度のことだったのかも知れないが不具合が起きたことに間違いはない。これが台風や大雨の被害となると局地的に全く圏外になってしまう事もあり得る。公衆電話は年々減少しているので電話すら出来ない。

◆ 防災の日が過ぎて防災グッズの安売りは始まっただろうか。毎年のことながら、防災グッズは売れ残りを買うのが一番お得だ。防災グッズでもないが乾電池式の携帯電話充電器を一つ持っていると安心だと思う。そこに自己放電の少なく軽いリチウム一次電池を入れ、電極の所にプラスチックの板でも挟んでおけば無駄な放電もしないから数年間は非常用充電器として機能するはず。



減る塩(9/3)
◆ 「水で焼く」シャープのヘルシオに次ぐ過熱水蒸気加熱型オーブンは各社から登場している。が、元祖シャープが多くの特許を持っているために、ヘルシオに匹敵する性能を得るのは大変らしい。
過熱水蒸気の温度をヘルシオより上げてみたり、様々な工夫が見られるのだが過熱水蒸気の密度はヘルシオと他メーカ品では倍くらい違う(シャープ)とか。このためもあって減塩性能はヘルシオ(減る塩)が最も高い実験結果になっていた。また油分の酸化などを抑えるテストでもヘルシオが優秀だった。
ステーキなどの肉類も過熱水蒸気で加熱することによって内部の油が溶け出すためにヘルシーに調理できるし、水分があるのでパサパサ感が余り無いのだそうだ。

◆ 過熱水蒸気は空気に対して比熱が大きく、最大で温風の8倍の熱量を食品に与えられると言うことだ。これによって短時間で食品を温めたり、表面を焦がしたり出来る。減塩の原理は過熱水蒸気が凝固して食品の周りに付着し、浸透圧の差で食品の塩分が抜けるらしい。減塩とカロリーオフ(肉や天ぷらで1割程度カロリーが低くなる)効果で、健康志向の人たちに人気だとの事だ。今発売されているのは3代目ヘルシオであって、初代や二代目に見られた不便な点はかなり改善されているという。普通のオーブンレンジに比較すると本体サイズの割に庫内サイズが小さい(スチームゼネレータなどが場所を食う)とか、設置に条件があるなど普通でない部分もあるが、指名買いも多いというヘルシオは今年も売れるのだろうか。

◆ 私はヘルシオはおろか過熱水蒸気加熱型レンジは使ったことがない。従って使い勝手も解らないのだが、庫内の掃除の手間とか補水の手間とか、いわゆる手間の部分が少なければ良いのではないかと思う。これは電気式オーブンとガスオーブンの違いのようなもので、ガスオーブンならば余熱なんてほんの少ない時間で終了するが電気オーブンだとそうは行かない。電気オーブンに慣れていればそれは普通のことなのだろうが、一旦ガスオーブンを使ったら電気オーブンは時間がかかって使いづらいと思うはずだ。

◆ 流行語?みたいに言われるメタボリックシンドローム対策には過熱水蒸気型ですよと言わんばかりにシャープは宣伝に力を入れる。確かにフライパンで調理する代わりに過熱水蒸気レンジでこれを行えば減塩と低脂肪が同時に得られるのかも知れない。でもそれって結構面倒なことではないのかな。電気などで温めるより火で加熱した方がずっと早いような気がする。なのだが唐揚げ(唐揚げ風?)は油を使わずに出来るそうで、レンジの中に唐揚げ粉を付けた肉を入れて唐揚げボタンを押せばその肉の脂によって唐揚げになるそうだ。
なので油が飛び散る心配もなく油を捨てる手間もなく唐揚げが出来る。が、その掃除の手間はレンジの方に降りかかってくる。凝固水を捨てるなどの手間がかかるのだ。しかもそれは調理後余り時間を置かずに行う必要があるとのこと。



ワン切り(9/2)
◆ 一時期は電話システムをダウンさせ、それを取り締まるため規約改正まで行われたワン切り。その後これらは下火になった。関西などで大規模なワン切りを行っていた業者は、その後目立たない地方都市に移ってワン切りを続けていたようだが、それも今はほとんど無くなった。ワン切り全盛期以降には移動体通信事業者もこれの対策として着呼してもすぐには呼び出し音を鳴らさない(着信履歴も残さない)設定や、登録した電話番号からの着信には有償で(つまり、ワン切り業者に課金する)応答するようなサービスも始めた。これらが功を奏したのか、取り締まりが厳しくなったからなのかワン切り業者はケータイから加入電話にターゲットを移した時期もあった。

◆ そんなワン切り全盛時代に、未知の電話番号からの着信がワン切り業者のものなのか否かを調べられるホームページがあった。F&Fでもそこの情報を元にワン切り番号を携帯電話に登録するためのページを作っていた。が、FOMAでは簡単に登録ができない為にPDC用としてのみ運用していた。
が、ワン切りが少なくなったためなのかそのページは閉鎖されたようだ。そのページにはワン切りデータベースのみではなく掲示板も設けられていてワン切りや架空請求に対する対処法などが書き込まれていた。が、ここもその後宣伝書き込みなどに荒らされる道をたどっていった。そのホームページ以外でもワン切り電話番号のデータベースを持っている所はあるが、F&Fのワン切り電話番号登録用ページも先日閉鎖した。FOMA人口が既にドコモ契約者の半数以上に達し、ワン切りも皆無になったことから不要と判断したためだ。

◆ 不要と言えば、F&Fの携帯電話向けデータ変換cgiではQVGA以下の解像度の携帯電話にも適合するように小さな画像も用意している。が、もはや多くの携帯電話がQVGA以上の解像度になったわけだし、FOMAに関しては画像サイズ制限も緩くなってきているので小さな画像は要らないのかなと思うこともある。画面解像度自体はどうでも良くて、ようするにドコモのPDCでは10(20)Kバイトまでの画像しか読み込めないのが一番の難点なのだ。ホームページの1ページ辺りのサイズ制限も同様で、これはFOMAで改善された。だがプアなメールシステムは改善されず、相変わらず添付を許さない(画像は添付されているように見えるだけ)メールシステムはauに大きく後れを取っている。

◆ フルブラウザが一般化すれば、もはや携帯電話用のページなど作る必要が無くなると思う。もちろん不要なタグを取り除いて携帯電話の小さな画面で見やすくすることは大切だとは思うが、読み込みや画像サイズの制限が大幅に改善されてテーブルやCSSの解釈も正確になれば、もはや携帯電話用と称するページは不要になるだろう。こうなると困るのは有料サイト運営者だろうか。PCで見れば無料の情報でも、携帯電話から見るためには金を払わなければいけないサイト。そんなサイトもフルブラウザ付き携帯電話ならPCで見るかのごとく無料の方を閲覧できる。ただしIP制限がされていなければの話だが。



料金プラン(9/1)
◆ blogの方でも何度か書いたが、vodafoneの特別ハッピーボーナスと巷で呼ばれているものがある。8月から始まったこのプランを、当初vodafoneは認めていなかった。だが都市圏の販売店では8月からこのプランへの勧誘が行われていた。プランの詳細は販売店によっても異なるようだが、大まかには24〜30ヶ月以内に解約しようとしても電話は使えなくなるが解約は出来ずに毎月請求が来ると言うもの。解約しなければ通常通りの料金で使い続けることが出来るが、通常のハッピーボーナスのような1年ごとに2ヶ月の無料期間は設定されない。その代わり、加入時には2〜3ヶ月の無料期間があるとのことで、販売店によって細部は違っていた。
横浜のヨドバシカメラでも「特別ハッピーボーナス」の立て看板があり、そこには「頭金1円」で905SHが購入できますよと書いてあった(先月末の時点で)。
店員に聞いてみると、端末代金約4.8万円を分割払いしてもらうシステムだが、契約期間内に解約しない限り割賦代金はvodafoneが負担するので実質1円で端末が買えますよという事だ。この特別ハッピーボーナスに加入するとパケット定額代が最大2ヶ月(日割り)無料になる(基本料金は無料にならない)のでその分もお得だという。で、このプランの規約を見せてくれと言ったら「正式なサービスではないので資料はありません」と言われた。何故正式なサービスではないのか。いつまで続くサービスなのかも解らなければ加入できないではないかと聞いてみたのだが、店員からは明確な回答が得られなかった。

◆ 解約しても請求が来るとはどういう事なのか。ヨドバシカメラによれば、これは電話の料金ではなくあくまでも端末代の分割払いであるとのこと。つまり電話機をローンで買ったと言うことだ。だが契約を続けていればそのローン分はvodafoneが肩代わりしてくれるという。ネズミ講みたいな宝石売りか何かでもこんなのがあったな。会員を紹介するとバックマージンが入ってローン支払いに回せるから支払いを気にすることなく数年後には高価な宝石があなたのものです!みたいなヤツが。でも正式サービスではないからvodafoneがローンの肩代わりをずっと続けてくれる保証もなく、そうすると2.2千円×契約残月数分の請求が来ることになる。しかも9月のカタログには(従来の)ハッピーボーナス割引プランや年割は載っていない。また特別ハッピーボーナス契約期間中は機種変更も出来ない(ローン中だから)訳で、もしも携帯電話を紛失したり壊してしまったりしたら保険制度(2万円ほどで同じ端末が買える)に頼るか、ダブルにローンを組んで他機種を買うしかない。つまり、どう転んでもvodafoneに損害はないわけだ。

◆ もう一つ特別ハッピーボーナスのvodafoneにとってのメリット、それは解約率の見かけ上の低下ではないのだろうか。26ヶ月目までは何が何でも解約させない事で解約率の増加を先延ばしに出来る。これはプリペイドケータイの有効期間延長と同様の効果がある。vodafoneの台所事情の厳しさを物語っているようなこのプランなのだが、売り方はソフトバンクそのものという感じだ。
そして昨日辺りから一部メディアがこのプランに関して報道した。正式名称は「スーパーボーナス」と称するらしく、「最大1万円キャッシュバック、基本料金とパケット定額料が最大2ヶ月無料で、27ヶ月後には2000ポイントが付与」される特典が付く。支払いの方は、端末代として毎月最大2,280円の課金がされるが、この分を特別にvodafoneが値引きするので実際にはこのお金はかからない。ただしこれまでのハッピーボーナスのような2ヶ月無料にはならないので損になるケースもある。おそらく本日中にも正式な発表がvodafoneからあるのではないか。

◆ 問題は解約や機種変更に関してだ。スーパーハッピーボーナスでは契約から27ヶ月以内の解約や機種変更が実質的には出来ない。例えば27ヶ月以内に解約を行ったとしても、電話は使えなくなるが割賦代金は請求され続けてくる。vodafoneの肩代わりもなくなるので毎月最大2.2千円を払い続けなければいけない。機種変更しようとすると、ローンを二重に組むことになるのでその分が請求されるだろう。この、端末をローンで売るという方法は台所事情の厳しいソフトバンクにとっては良い方法なのだ。
移動機を売る度に発生するインセンティブを「客に貸し付ける」システムとすれば、それは負債を先延ばしに出来るばかりではなくローン債権という資産も生み出してくれる。これをYBB的モデムの証券化のごとくグループのサラ金などに売りつければ見かけの財務状況改善に役立つ。



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