VC

過去の雑記置き場


新サービス(7/1)
iPhone(7/2)
裏金問題(7/3)
燃費グッズ(7/4)
値上げ(7/5)
補助金(7/6)
マルチビーム(7/7)
税金(7/8)
LTE(7/9)
LTE Advance(7/10)
電車で行く(7/11)
タクシー(7/12)
保有台数(7/13)
夏のFX(7/14)
規制の行方(7/15)
小型車(7/16)
WAX(7/17)
復活の日(1)(7/18)
復活の日(2)(7/19)
大型車売れず(7/20)
落書き(7/21)
メール送信(7/22)
コンビニ(7/23)
カーステレオ(7/24)
社保庁(7/25)
値上げ(7/26)
キレる大人(7/27)
携帯向けメール(7/28)
議員は無駄か?(7/29)
車離れ(7/30)
電磁波公害(7/31)


電磁波公害(7/31)
◆ 携帯電話基地局などを巡るトラブルは多い。地方部などでこれが多いのかと思ったら意外に近郊でも気にされている方はいる。そもそも都市部では各携帯電話会社をはじめ無線利用企業のアンテナが乱立だし東京タワーからはウルトラ強力な放送波も出ている訳なので、それを気にするなら引っ越した方がマシと言うことになってしまう。このページは以前blogの方でも紹介させていただいたのだがPHSからアマチュア無線まで全部危険だという感じだ。最近は学校でも無線LANを使うところが増えてきているのだが、この方はどうするのだろうか。医療機関でも無線インタフェースの医療機器は多く使われているし、バスにだってロケータが付いているし、タクシー無線も警察も消防無線もある。
今の世の中、高周波から逃れて生活することなど出来ない訳だ。

◆ 携帯電話基地局のアンテナを露出させずに屋内設置やレドーム的モノで囲ってしまうと反対運動が起きない等とも言われているとおり、その凶悪な?外観が反対運動の引き金になっているのかも知れない。
ドコモだったか?立木に偽装したアンテナを開発していたが、実は環境にとけ込む云々ではなく付近住民の目に優しい事が開発の目的だったりして。そもそも電磁波測定器ってどんなものなのだろう。広帯域アンプに検波器が付いたようなモノなのかな。何となく怪しげな感じがする。怪しげといえば電磁波遮断器?を使っているのに電磁波が検出されたじゃないかというクレームに対するお答えが面白いので紹介しておこう。有害な電磁波を無害な電磁波にコンバートする?機器に作用するのではなく人間に作用する?なんか燃費グッズみたいな話になってくるな。

◆ 鎌倉のホームページのwebmasterは結構不便な生活を強いられているのではないのだろうか。携帯電話やコードレス電話、無線LANは勿論使っていないだろうし、電子レンジやIH式の炊飯器や加熱器もダメだ。PCも壮大なノイズを出している訳なのだが、何故blogをやっているのだろう。もしも接続がADSLだったのならばこれも電磁波輻射源になっている。イグニッションノイズが出るから車も単車もダメで、でもディーゼル車なら多少は良いかも知れない。今やインバータ制御が当たり前となったエアコンも、位相制御の電気毛布もダメだろう。もちろん電車になんか乗ったら大変なことになるし、送電線の下どころか電柱の近くにも寄れないかも知れない。

◆ もっとも、携帯電話会社や総務省が言うように全く無害化と言われると何とも言えないところはある。それこそ一日中ケータイをいじくり回している中高生にとって安全性が確保されているのかと言われると何とも。
もっとも現在ではそんな電磁波よりも、電磁波を通して得られる情報の方が危険だとの認識が高まりつつある。ハイパワー違法CBを搭載したトラックドライバはマイクを握りながらよだれが止まらなくなるなんて話もある位なので、電磁波が無害だとは言い切れない。
送電線近くで人間は大丈夫かとか、この手の話はその電磁波なり何なりのレベルを無視して語られることが多いのが常であり、ようするに理論的によく解っていない人が危険を訴える傾向にあるのかも知れない。実際電磁波云々にしても放射線と同じように、人体内に吸収されるのか?通過するのか?反射するのかによっても影響は異なるはず。



車離れ(7/30)
◆ 日本での新車販売台数は低迷し、自動車保有台数自体も減少に転じているが、自動車王国アメリカでも事情は同じなのだとか。その理由としてはガソリン価格の上昇で、日本よりはずっと安い1リットル辺り120円以下でも彼等広大な土地に住む人にとっては大問題なのだ。それまでの価格が安かったので値上げ率とその早さに驚いた面もあるのだろうが、景気減速なども合わさって自動車から公共交通機関へのシフトが起きているという。日経によると米国ではガソリン価格より軽油価格の方が高いらしい。日本でもガソリン並み課税を軽油に行うと価格はさほど変わらなくなってくるかも知れない。

◆ 米国人はガソリン価格には敏感?だが電気は豊富に使う。蛍光灯なんて使っていられるかと言わんばかりに白熱電球大好きだ。電気代は、高額だと言われるカリフォルニアあたりでも日本の半額程度ではないだろうか。地域によってはもっと安い。消費税値上げ論の時には先進諸国並みの課税をしたいといったり、孫さん辺りは日本のケータイ料金は高いと言いながら実はSBMも標準的使い方だとちっとも安くなくてなんだか誤魔化された風になっていたり、とにかく自分の都合の良いことばかりで呆れるが、じゃあ電気代も海外並にしてよと言いたくなる。勿論信頼性は日本品質で、だ。海外並の料金を海外並の品質でだったら意味がない。

◆ プリウスが日本専用車的だったのは、米国ではガソリンが安く中〜長距離運転が多いのでハイブリッドの燃費効率が出せないばかりか車両本体価格が受け入れられないからだと言われていた。しかし米国人ですら車を手放そうかと言うほどの燃料価格になると、それこそ米国の安い電気をバッテリに詰め込んで、みたいな考え方が起きるのは当然だと言える。
実際プリウスを購入してバッテリを増設したり、バッテリエンプティの検出電圧を変更して極限まで電気で走れるように改造したりするマニアも現れている。日本の家庭用電気で充電するには価格メリットが余りないが米国の電力価格で考えればお得なのだろう。

◆ 以前にも書いたが中国ではガソリン価格と公害のために電気スクータが推奨されている。一部地域ではエンジン付きスクータが禁止されるという話もあったようだがどうなのだろうか。いずれにしてもでっかいバッテリボックスをステップ辺りに取り付けた電動スクータが音もなく走り回っている。この調子でいけば電気自動車の普及も中国から、或いは米国からになるかも知れない。日本では電気代が高いので家庭充電型の電気自動車普及にはハードルがあるだろう。ガソリン価格が300円とか500円になれば相対的に電気のお得感も漂っては来るだろうが、所がどっこい電気代も値上げされちゃうわけで、いつまで経っても電気のお得さ加減が実感できないかも。

◆ タクシードライバーが言っていたがLPG価格も上昇傾向らしい。ガス代も上がるとなると家庭用燃料電池の売れ行きにも影響してきそうだ。関東以南では太陽光発電も現実味を帯びては来るが、イニシャルコストはフトコロ直撃、狭小住宅では満足な面積の太陽電池板を付けられないなど問題もある。



議員は無駄か?(7/29)
◆ 各省庁をはじめとする役人連中の無駄遣いというか不正支出というかは今後ますます増えるに違いない。
例のしごと館問題にしたって、雇用保険料から数百億円を抜き取って作ったは良いが赤字続きで廃館予定。さっさと廃館にすればいいのに、今度は民間委託で様子を見るとか何とかと無駄遣い推進派は言い出した。一部議員はこれら無駄遣い廃止に向けて意欲を燃やしているものの、じゃあ同じような費用をかけた議員宿舎はどうなるのかとも言いたくなる。
議員が無駄使いしているのだから役人だって同じで良いじゃないかとは役人の言い分で、そもそも役人は短期で姿を消したりポジションが変わってしまう議員の存在価値を認めていない。議員より役人の方がずっと上であるというのが彼らの考えの根底だからだ。

◆ そもそも議員宿舎って誰が作ろうと言い出したんだろうか。デラックスで一等地にありながら格安家賃というのは公務員宿舎にも通じるところがある。まあ議員だから特別扱いもある程度は許すとしよう。
余りケチくさいことを言うとケチくさい人間しか議員にならなくなる。しかし家賃を激安にするのは宜しくない。家賃は家賃として民間並みの月額50万円程度を請求し、それを議員報酬から払わせる。というようにするとたぶん誰も住まなくなるだろうな。
その分報酬額をアップしても良いと思う。が、それにしてもアップ分は家賃になど使わないだろう。こうして家賃負担の大きさを認識していただくのは良いことだ。怪しげな非課税経費も全廃して、こちらも課税議員報酬に上乗せが良い。そうすれば税金の高さが分かろうと言うものだ。

◆ 議員や役人を乗せる公用車やハイヤーは東京都の条例に違反してアイドリングを続ける。理由は、議員や役人は車内温度が適正でないと怒るからだそうだ。
炭酸ガス排出抑制のために国民に負担を強いる的な議論も出ている中、自分たちは知らん顔というこれまでどおりの方針では納得できない。いや、100歩譲って議員は現状どおり優遇された立場を維持する代わりに腐った公務員の一掃を約束させても良いか。
議員とは本来そう言うものだろう。自民党議員は口利きが仕事だと言っていたが、そんな考えの議員は当選していただかなくて結構だ。国会議員としての身分も、それに見合った報酬も、遊説だって国会議員だから良いですよ、ファーストクラスで。その代わりおかしな役人を退治してくれれば、その方がおそらく国にとってのメリットは大きいと思う。

◆ 公務員と戦っている橋下さんは反撃を食らって大変らしい。公務員の理論は独特だし、権利は徹底的に主張し知事の言うことにも反撃するという特殊な性格の持ち主だから並大抵のことでは負けてしまう。
何をしてもクビにはならない安心感、知事は選挙で落選すれば終わりだが公務員は一生モノ。交通事故を起こした市バス運転手でさえ解雇しようとすると裁判を起こされる(横浜の例)し、組合が一致団結して処分反対を訴える。



携帯向けメール(7/28)
◆ F&F情報配信メールがauやドコモ宛に送れなくなった事件?は先週も書いたとおり今月初めに収束した。状況としてはau宛はメールサーバにコネクトも出来ない状態になって全くメールを受け付けて貰えなくなった。ドコモ宛は毎分数通ならば送れたように見える(実際に送れたかどうかは不明)がそれ以上の速度で送ろうとしてもメールサーバから切断されてしまう状態だった。両事業者共に問い合わせ窓口が公開されていないのでauにはメールで、ドコモにはメールと電話で問い合わせた。

◆ auは翌日返事が貰えたが、メールは電波状況によっては届かないこともあるとか、一旦電源を切って入れ直すとメールが届くことがありますみたいなトンチンカンな定型のお返事だった。で、再問い合わせを行ったら別のセクションから返事があり「メールサーバ側に異常はありません」とのお返事だった。
なのでメール送信を行ってみたら、スルッと送れちゃった。対外的には異常なしと言っておいて、実はコソッと迷惑メール排除リストからF&Fを消してくれたのかなと思う。
ドコモは担当部署に行き着くまでに少々苦労した。
151ではそれなりに話は通じたものの、151では担当部署は分からないという。そこで一般問い合わせ宛にメールを出して聞いてみてくれと言われたのでその通りにすると、今度はそのような部署自体が存在しないという。仕方ないので151に再問い合わせすると折り返し電話がかかってきたものの、そこで知らされた電話番号は全く関係のないサービスの部署だった。が、その部署の方がうまく取り次いでくれたおかげで担当部署に行き着くことが出来た。そこでメールアドレスを聞きログなどを添付して問い合わせたところ1週間ほどして「異常なし」の返事を貰い、その直後からメール送信が可能になったのはauの場合と同一だ。

◆ 両社共に担当部署の方は親切に対応してくれ、問題は早期解決となった。同じような問題を抱えている方は問い合わせてみるのがよいとは思うが、一般公開されている窓口はないそうなので私に聞かれても答えられない。現在は正常にメール送信できているが、一日の配信通数が膨大になると、又問題を引き起こしてしまうかも知れない。
リターンメールは適切に処理を行わないと配信停止を食らってしまうので、これは自動的にデータベースから削除するようにしている。が、auユーザで転送を使っていて、転送先でエラーが出た場合が困る。
どこ宛の配信なのか分からない為に処理が出来ない。
auでメール転送を仕掛けている方はご注意いただきたいというか、そもそも注意している人ならエラーは起きない訳なので書いても無駄か。もう一つエラー処理が厄介なのはSBMだ。SBMだったりvodafoneだったり宛先不明フォーマットがいくつもあったりして判定が複雑化している。PC宛だとso-net.ne.jp宛の遅延が目立つ。また一部プロバイダ宛はspam扱いされて届かないという報告を何件か受けている。こちらの送信logでは正常送信になっているが、受信者の手元には届かないようだ。



キレる大人(7/27)
◆ 鉄道職員に対する暴行だとか、そう言えば市役所に車で突撃しちゃったオッサンもいた。何故オトナはキレるのか。と、考えるより前に彼等は荒い世代だからというのが正しいのかも知れない。F&Fでも何度か書いているが、定年を迎える頃の人たちは安保闘争だとか学園紛争のまっただ中で青春を過ごした人々ではないのだろうか。そしてそれらの人々がある程度出世して社内では部下を持つようになる。すると一部固執した考えは更に固定されて、まるで自分が王様か?みたいな錯覚に陥る。これは教員でも同じだといわれていて、学生は原則全て自分の言うことを聞く訳だから自分が偉いのだと勘違いしてしまう。その勘違い状態のまま一般社会に出て行くわけだが、ちょっと気に入らないことがあると「何故俺の言うことが聞けない!」となる。言わば職業病のようなもので、自分が気づかない間に徐々に進行するという恐ろしい病だ。

◆ 自分たちはきわめて普通だと思っているのに、何故か教員だと言うだけで飲み屋の予約を断られ、宴会を拒否される。で、仕方ないから架空の民間企業を名乗って予約するというセンセーもいたっけ。そんな調子だから勘違い野郎が世に氾濫しても不思議ではないのだが、凶暴性を発揮するのは頂けない。件の市役所突っ込み事件にしても、確かに市役所の連中はろくでもないとは思う。多少はマトモな人もいるはずだが、奴らは市民のためなど全く考えてはいない。それは中央省庁の連中の小型版だからであり、公務員組織全体が腐りきっているから仕方はない。奴らは弱いものイジメが得意で、強いものにはしっぽを巻く。生活保護が必要な人間からそれを奪って殺してしまう一方で、ヤクザまがいな連中には数千万円もの不正受給を許すというのが奴らの実態だ。だから血の気の多いオッサンが頭に来るのは無理もないのだが、物理的破壊はダメだ。

◆ そんな事をしたって奴らは痛くも痒くもないばかりか、もしかしたら自動車突っ込み手当なんてヤツが新設されちゃうかも知れないではないか。川崎の学校解体事件ではないが、奴らは気に入らなければ市民をも(川崎の件では全く関係のない人までも)訴えるという手段に出てくる。住民を訴えるにはカネがかかるが、所詮税金なのだから気にしない。住民が自治体に異議を申し立てるのはそう珍しくはないし国や自治体が責任を問われた事件がいくつもあるが、自治体が反対運動をしている住民達を片っ端から訴えるというのも何だかなぁという感じ。勿論それぞれの言い分がありそれが交わらないからケンカになるわけだが、でもまあ車で突っ込むよりは良いか。

◆ 今後そんな過激な連中がどんどん定年を迎え、暇を持て余した血の気の多いオッサンやオバサンが街に溢れると思うと余り気分の良いものではない。それこそ年金問題や後期高齢者問題などに対して実力行使も辞さないみたいな動きになったりして。それでもまぁデモだったらいいか。届け出さえすれば違法行為にはならないと思うから。



値上げ(7/26)
◆ エネルギ価格上昇は各所に影響を及ぼしている。ダイレクトに石油製品価格が上がるのみならず、殆ど全ての物価に影響しているのだから生活に対するインパクトは大きくなる。そうした物価上昇の流れに便乗するというか、便乗しなくても値上げしちゃうみたいなSBM商法も顕在である。YBB商法と同じく、見かけは安くして客を集めておいて、実は色々加算すると結局は安くないというアレだ。それでも客が集まるのだから商売は上手である。ボロボロだったvodafoneを建て直した手腕を評価しない者はいないだろう。ただし見かけだけだしARPUは急降下してしまった。iPhoneによるカンフル剤効果がどの程度になるのかはもう少し時間が経てば分かるだろうが、「携帯電話はPCに代わるものになる」と力説する孫さんと、SBMの主要顧客であるライトユーザ層には乖離があると思うのだけど。

◆ vodafone時代に評価の低かったエリアカバレッジもSBMは見直すと言ってドコモ以上の基地局数をぶち上げた。これも言葉だけで充分、話題性だけで充分その目的は達成されたのだと思う。実際のエリアが広がろうが何だろうが気にしない。後は数合わせだけであり、基地局免許の数が3万しかなくてもSBMが4.6万だと宣言すればそれで良い。これが宣伝というヤツなのだと思う。端末代の相次ぐ値上げや特別割引額の減少だって、こっそりやれば気づかれない。24時間以内に追従するという他社真似プランも、発表時には大々的に、しかしやがてひっそりと無かったことにしたって(一部新聞には書かれたが)やがて人々は忘れてくれる。これまで安かったメール送受信料の実質値上げにしても「他社並にした」と逃げるのはドコモのiモード代値上げも同じだ。こうして他社並にすると言いながら高額な方に合わせていく風潮は危険だ。競争が起きないばかりかその逆の路線を行くことになるからである。

◆ ドコモなどはiメニューをはじめとして各種設定や料金確認のページ、料金アプリの通信料などにパケット代はかからない。が、SBMからY!ボタンを押して表示されるYahooのページは有料化されるとか延期だとか。
そう言えばY!ワンプッシュ課金もあったっけ。その後これもひっそりと取り消されたようだが、有料サイトへの契約に暗証番号が不要だという危険仕様はそのままかな。こうした細かな値上げで広く浅く金を取るのは税金システムと似ている。文句の出ないところ、気づきにくいところから搾取するという手法は言わば基本的なものかも知れない。ただ大企業がそれを行うと社会問題に発展したり、特にドコモなどはドミナントと言うことで目立ちすぎるる。(でもチョコチョコやるけど)しかしソフトバンクがこれをやっても目立たないというか目立たないようにやる技を持っているところが凄いと思う。ホワイトプランの陰に隠れた数々の値上げ、その一発目は請求書の有料化だったと思う。新規契約者はS!の有料化なんてのもあったっけ。これも迷走に次ぐ迷走で訳が分からない状態を作っておいて、いつの間にかSBM同士のメール送受信もS!ベーシック契約が必要ですみたいな話になった。これが明示的に契約しなければいけないのか、SBM同士でもメールを送ったとたん自動契約になるのか?は分からないが、S!契約を促しておいてY!ボタン押下でパケット代100円みたいな、とにかくその仕掛けられた罠の数と、回線障害と、クレーム率と、純増者数はナンバーワンなのである。



社保庁(7/25)
◆ 社保庁解体議論が活性化してきている。解体といったって要するに名前を変えるだけだ。リンゴ箱の中のリンゴが腐ってしまったから、その入れ物を新しいものにしてみましょうという感じだ。一応新しいリンゴも混ぜてみましたみたいな所なのだろうが、その新鮮なリンゴも腐ったリンゴと一緒にされたのではやがて腐敗するだろう。何しろ腐りきって有害物質を発するまでになったリンゴですら期間限定で箱に押し込めるというのだから恐ろしい。もはや公務員には政治家ですら歯が立たないわけだが、この名前を変えて中身そのまま作戦も度々続けるとボロばかりが見えてくると思う。

◆ ではどうしたらいいのか。現社保庁には責任を取って貰わなくては困る。名前を変えたりすれば奴らのことだから不祥事が発覚しても「それは旧社保庁のやったことで私は関係ありません」などと言うに違いない。その発言者が例え社保庁時代の責任者であったとしても、奴らは悪びれもせずにそう言うのだ。
なので年金問題の解決を行うのを主業務とした社保庁と、新たな年金制度や現年金システムの不正な部分のない所を取り扱う年金聞こうに分けるのが良いのではないだろうか。旧社保庁には年金問題全解決まで責任を持って働いていただこう。どこかの大臣は1年だか2年程度で相当数が解決するとか何とか言っていた訳なので、そう長い期間はかからないでしょ、社保庁さん。

◆ この年金問題解決のための予算は多少でも関わり合いのある全ての公務員の負担で出来そうな気がする。
社保庁職員は勿論のこと、各自治体の窓口だって大なり小なり関わり合いや不正があったわけだから俺はシラねぇなどとは言って欲しくない。そもそも民間の金融機関なり保険会社が同様なことをやったらどんな罪に問われるのか。それはもう大変な事件に発展する訳で、公務員が起こしたからと言って甘く見て貰っては法の平等にも反すると思う。もっとも例の居酒屋タクシー事件では税務署員も金品を貰っていたと言うことで、奴らは申告したんだろうな?多い人だと年間数百万円規模の金品を受け取ったとされるから雑所得では済まないだろう。国民には厳しく身内に優しい奴らをいかに排除するかは、大げさに言えば国の未来に係わることであると思う。そして新たにもっと金を使うという照合作業、金を使いたくてウズウズしているのだが、世間の目が厳しいからマッサージ椅子も増やせない。そこで照合作業に金が要ると言えば税源は無限だと奴らは考えた。
これにしても、社保庁職員が毎月5万円強を1年間払い続ければそのコストは捻出できる。自分たちのミスなのでから自分たちで責任を取っていただきたいし、毎月5万円給料から引いたとしても民間の平均給与より高いのだから文句はあるまい。なんて言うと、試算が間違っていて本当は10億円しかかかりませんでしたなんて言うのが奴らの特性なのだが。そうそう、年金機構では外注をかなり使うらしい。今から天下り団体容認への道筋を造るという風にしか思えないこの発表に文句を言う政治家はいないのいかと言いたい。腐りきって有毒ガスを発してクビになった社保庁職員は、すぐ天下り団体に吸収されて金を稼ぎはじめるという寸法か。



カーステレオ(7/24)
◆ 沢山のスピーカと大出力アンプを付け、ボディーを揺らすような大音響を趣味とする人たちの数は一時期ほどでもないという。若者の車離れもこんなところに影響を与えているのか。と思ったら、そんなオーディオ機器満載のクルマを中古で買ったのか?或いは自らセレクトして仕立て上げたのか?何やらデカい音を発してノロノロ走っている車がいるではないか。いや、その音のうるささといったらステレオ付き大型スクータに勝るとも劣らないほどの凄さなのだ。で、流れているのが演歌と来たら、ドライバーの爺さんは耳が遠いのかな?とか考えてしまう。

◆ 耳が遠いも何も、アレだけの音響下にいたら悪くない耳だって悪くなるだろうと思う。ステレオ付き単車は(本人は)ヘルメットがあるので耳への負担は大きくなく、むしろ周りの人に迷惑をかけているという点では高公害ディーゼルと同じようなもの。だがあの音量で演歌を流しっぱなしで走る老人カーは、その高公害ディーゼルの排気ガスを吸い続けているようなものではないのか。大音量単車も相当に迷惑だが、乗っている本人だって恥ずかしいのかそこそこの速度で走り去る。(単に普通の速度で走っているだけ?)老人カーはゆっくりと住宅街を走り回り、まるで宣伝カーか何かのように音響を振りまいているのだから呆れる。
呆れるけれど本人はフツーの顔をして住宅街ドライブを行っているのだから、他人の迷惑など関係ないというわけだ。

◆ こう考えると若者の車離れで売れ行きが鈍ったカーステレオなどは老人をそのターゲットとして売れるのではないだろうかと言うこと。昭和ビジネスの一環として、若い頃はカーステレオを付けたかったけれど精々8トラが良いところだったよねと言う世代のロングドライブ需要か何かで、ちょっぴり高級感が醸し出されたカーステレオなんて好まれたりして。そう言えばパナソニックかどこかが真空管を使ったカーステレオを出していたな。
その真空管をわざわざ見えるようにレイアウトしたと言うことは、結局の所真空管でも半導体でも音は変わらないって事なのだろう。まあそれでも真空管のヒータが点るのが何とも素敵なのだと思う層は多いわけで、だったらアンプもトランクに積まないで車室内に積んじゃおう、みたいな。

◆ この点ワンボックスだったら車室内もトランクもないので見える場所にアンプを設置できて、しかも大型スピーカだって何だって積むことが出来る。
車を止めたら後部座席にゆったり座り、何なら液晶テレビだって置けちゃうのだけれど、あの年代からするとワンボックス=ハイエース=荷物車でしかないのだろうな。でもクラウンには大型液晶テレビはやっぱり無理で、ナビは純正装備されているしそれも取り替えるのは色々面倒だし、でもオーディオはあこがれのメーカのを揃えたいななんて思う人が増えるかも。爺さん世代のあこがれのメーカってどこだろうか。山水とか?現ケンウッドとか?



コンビニ(7/23)
◆ 1980年代に続々と数を増やしたコンビニ。それまでにはなかった夜間営業や他品種名品物の取り扱いが話題になり、サンドイッチやおにぎりなどをいつでも買えることなど便利な面が多く若者達を中心に利用者が増えた。確かにそれまではパンなどを買うにしてもパン屋さんかスーパというのが定番であり、そこが店を閉めてしまうと買うことが出来ない。パンやお弁当のみではなく日用品なども揃っていて、価格的には必ずしも安いとは言えないがその時に欲しいものがすぐ手に入るというメリットは大きいと思う。最近ではATMが設置されたり、チケット予約だとか荷物の発送だとかも代行してくれたりして市民の生活に欠かせないというのは多少オーバかも知れないが、無くてはならないお店となっている。

◆ 当初は夜間までの営業だったコンビニも、生活スタイルに合わせる形で深夜営業或いは24時間営業店舗が増えてきた。同時にスーパーなどでも深夜営業を行うところが増えてきて、さすがに24時間営業は少ないものの閉店時間を21時あたり或いは午前2時〜3時までとした大型店もある。こうした夜間営業店舗が増えたことで昼間は仕事などでなかなか時間を割くことが出来ない人々の生活は便利になった。しかしここに来てコンビニの深夜営業は炭酸ガス排出量を拡大するとの話も自治体から出てきている。しかも規制?対象が深夜スーパではなくコンビニだと言うことで同業界は反発の色を強めている格好だ。

◆ 電力会社にしても余っている夜間電力を買ってくれる店が減るのは困るのではないかと思うのだが、炭酸ガス排出量抑制とあっては表だって反対は出来ない。コンビニの深夜営業が抑制されると客はどうするのだろうか。近所に深夜営業のスーパがあればそこに流れ、もしかしたらガソリンスタンド内のコンビニ的売店に流れるのかも。コンビニにしてもスーパにしてもガソリンスタンドにしても、深夜営業を行うことで売り上げ増があるからこれを行っている訳で、それが禁止されれば当然売上高は減少する。一部業種のみではなく夜間外出禁止令のようなスタイルでならば公平性?は確保できるのかも知れないが、深夜営業抑制はそう簡単には出来そうにない感じがする。

◆ 深夜にどうしてもそれが欲しいと言うことは私の場合は希ではあるが、ある時こんな事件?があった。家のドアの施錠を解除しようとしたら、鍵は開いたもののセキュリティロック(ドアチェーンのようなもの)が外れない。家には誰もいないはずなのに何故これガかかってしまったのか?とにかくロックを外さなければ家には入れないのだが、そう簡単に外れるものではない。で、コンビニに行ってビニール紐などを調達。ドアの隙間からロックに紐をかけて外したことがある。コンビニがなかったら、24時間営業の鍵開け屋さんがなかったら朝まで家には入れなかっただろう。(ロックをかけたのはネコの仕業だった)



メール送信(7/22)
◆ 先月F&Fの情報メール送信関係がトラブルを起こした。
携帯電話事業者宛に多数のメールを配信していることから、spam業者認定された模様なのである。特にauに対しては全くメールが送出できなくなり、ドコモは遅延を伴って配信される状況となった。その後事業者に問い合わせる等を行ったがauは早期に回復した。KDDI側によるとspam認定されたのではなくau側のメールサーバ負荷が高まったために優先順位の低いメールは受けなくなったのではないかとのこと。真相は不明ながらも回復したのである。正常に送信できるようになればドコモもauも毎秒50通程度は受け取って貰える。遅いのはSBMでその1/10以下でしかレスポンスしてこない。従って他事業者宛の配信が遅延しないようにSBM宛はまとめて最後に送っている。

◆ 遅延を気にするのは情報の即時性を高めたいからだ。現在は情報の取得に平均30秒かかり、その情報が更新されるまでに40秒ほどを要しているようなので70秒のタイムラグはある。ここをもっと詰められないかと考え、だったら緊急地しん速報かなと思った。ところがコイツは受信するにもカネがかかる。地域的問題もあったりするので通常の受信では面白くない。そこでラジオ放送に目を付けた。ラジオの全国放送では緊急地しん速報がチャイムと共に放送される。それを検出できないものかと検索したら、既に製品があった。このチャイムを検出すると事象発生からのタイムラグを相当軽減することが出来るはずだが、事象の詳細までは分からない。

◆ 今ではauでもドコモでも緊急メールに対応しているわけだし、対応していないSBMの場合はメール配信速度が遅いから結局どうにもならないではないかと言われてしまえばそれまでなのだが、どうしたら事象発生を速やかに伝えられるのかと考えたらこういう事も出来るのかなと思った次第だ。メール送信にしても送信サーバを複数台用意してやれば、少なくともドコモとauへのメール送信速度は上がる。無限に上げられるわけではないが、たぶん毎秒数百通程度は事業者側は処理してくれるだろう。とすると10秒のタイムラグまで許すとすれば数千人まで配信できる。まあ有料でサービスを行っている所などは遅延を減らす為のあらゆる努力を惜しまないのではないかと思うが、一アマチュアのチカラではどうにも。

◆ 情報自体も気象協会など、気象庁の外郭天下り団体にカネを払えば速報を売ってくれる。元ネタは税金なのに何で有料で買わなきゃいけないのか。オマケに有料版と無料版には明らかな時間差があるというのだからたまらない。結局放送各局もこの有料情報を買うわけで、外郭団体と天下りは笑いが止まらないと言う寸法だ。やっぱり公務員の給料は(この情報量の分も)下げないといけないな。天気予報なんて多くの国民が見ているわけで、その元ネタ料を取られたのでは凄く損な感じ。緊急地しん速報にしたって、現在は一定のルートに一定の価格でしか提供されていない。悪名高き国交省の管轄とはいえ利権構造の出来上がっている気象関係のデータはなかなか一般人が無料では使えないのである。



落書き(7/21)
◆ 都内でも大阪でも、他人の家や商店の壁やシャッタに落書きする事件が後を絶たない。落書きは日本国内だけではなく世界遺産にまで及び、岐阜市の市立女子短大生6人はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に「ちい・まな・ゆい・あやな・りか・みき・岐女短」と落書きを行った。常識はずれは岐女短生徒のみではなく京都産業大の男子学生3人も同様に落書きをした。生徒は軽い気持ちでやったとか記念にやった、他にも落書きがあったのでやったなどと言っているそうだ。良いことと悪いことの区別がこの歳になって付かないのは、説明や言い聞かせでは不十分だと思う。軽犯罪の時にこそ十分な反省を促さなければ将来の重大犯罪につながるかも知れず、従って安易な許しは本人のためにならないと思う。

◆ 子供がやった事だからとか、将来のある身だから等と言う人もいるのだが、将来があるからこそ軽犯罪時にも十分な反省を促す必要があるのではないのか。
街の落書きにしても同じで、奴らはそれをアートだと言い落書きされた人も喜んでくれているはずだとのたまう。じゃあ自分の家に落書きされて喜ぶのかと聞かれると奴らは黙ってしまう。たかが落書きではあるのだが、それを消すにはコストがかかるし現行法では捕まえにくいことなどもあって落書き犯はそれこそ気軽にスプレーを壁に向ける。世界遺産への落書きもおそらくはこれの延長に違いなく、落書き犯は差も当然のことをするかのごとく壁面を汚し、捕まったら「何でアタシたちだけ捕まるわけ〜」と言うのだろう。

◆ 実はこうした常識を持たない人たちがそのまま大人になったのがモンスターペアレンツ化したり救急車をタクシー代わりにしたり(最近は救急車の予約を取ろうとする人間まで居るらしい)、或いは給食費未払いなどを何とも思わない層なのだと言う人もいる。中卒や高卒で社会に出た人とは違い、ある程度の年齢まで教育を受けていると社会常識を身につける事が出来ないのだと解説する人もいるがそれは違うかも知れない。ただ、例えば高級官僚を目指して良い小学校→良い中学→良い高校→東大みたいな流れで、官僚になって天下ることのみを小さい頃から人生の目標としてきたような連中の思考は明らかに歪んでいるとは言える。ただそう言う良い子は自分の将来を汚すような落書きなど馬鹿なことは決してしないだろう。

◆ 日本の教育は、ある意味思想教育みたいな所があると思う。1960年代の学園闘争などおそらく団塊の世代とかその後の世代の人たちが活躍?したような闘争劇をくり返させないために、おとなしい人間を育てようとはしていないのか。そのおかげか、政治不信にもガソリン税にも、公務員不祥事にも国民は寛大になった。外国人が「何故日本人はクーデターを起こさないのか?」と不思議がるほど腐った部分があるのに、日本人はじっとそれに耐えている。その結果道徳心が失われたとは言えないのだが、その年代に教育を受けて大人になった私立常磐大高の須田野球部元監督もイタリア落書き事件に関与しているというか、自分と奥さんの名前を書いてクビになったという輝かしい功績を残してくれた。



大型車売れず(7/20)
◆ 一般的に大排気量車が多いBMWやBENZが売れなくなってきている。順調だったBMWも昨年比数パーセントのダウン、BENZも同様だ。中古市場になると更に厳しいようで価格低下も見られる。これは新車を買う層は(車両本体がそこそこの価格なので)ガソリン価格などは余り気にしないからで、中古だとそうはいかないと分析する向きもある。しかし落ち込みが数パーセントで済んでいるガイシャはまだ良くて、レクサスなどは1割をゆうに超える下落となった。市場調査によればレクサスは高級車のブランドではなく、トヨタそのものであるとの見方が多いようだ。確かにトヨタには違いが無く、レクサスのテールパイプデザインもトヨタのそれも共通である。

◆ プレミアムデザインとは専用である必要があり、流用ではダメなのだ。買う側にしてもトヨタ車そのものであれば、なにも余計な金は払いたくない。確かにエンジンその他には特別に手が入れられている部分もあるのだが、しかしトヨタの精神はそのまま残っているのだと思う。セルシオはトヨタの中での特別なクルマだった。しかしレクサスLSは特別なトヨタではなくトヨタの別部門の普通のクルマだと見られているのかも知れない。LS発売開始当初は法人需要が販売量を下支えたとも言われる。銀座あたりに行けば緑ナンバーのレクサスは沢山走っている。そしてその数は緑ナンバーのベンツよりもずっと多い。

◆ 欧州では小型軽量小排気量車に乗るのが流行始めている。大型車に乗って炭酸ガスを排出しまくるのはアホだと言わんばかりだ。日本でもこの傾向は伝染しているようで大型車(排気量そのものではなくでかいクルマ)に乗っていると白い目で見られる(某商店主の話)と言うが、それは少し大げさかも。ただ、この流れが拡大するのは当然のことだと思う。
炭酸ガス排出量云々よりガソリン価格の方が効いているのかも知れないが。

◆ 以前に書いた、いつかはクラウン世代は健在なようでクラウンはそこそこ売れるのだとか。先日国道を走っていたら後方から猛スピードでクラウン接近。
こりゃ危ないと思って車線変更すると、そのクラウンは何事もなかったように横をすり抜け、何事もなかったように赤信号を突っ切っていった。一体何者が乗っているんだ?と思ったら次の交差点で追いついた。その車も私も右折レーンにいたのだが、ソイツはなかなか右折できない。やっと右折してフル加速、そのまま首都高速に入った後を私は付いていくことになった。首都高速でも加減速を繰り返して安定な運転をしないその車を追い越しながらドライバを見てみると、推定70歳くらいだと思われるおじいちゃんだった。

◆ 一旦追い越したものの、そのクラウンはまるで私を煽りまくるかのような加速で接近してくる。なので十分すぎるくらい避けて先に行かせた。ら、丁度覆面パトが居たようで(危なかった〜)クラウンを追跡開始。ほどなく赤灯が回るクラウンが逃げる逃げる。いや、逃げているのか気づいていないのか分からないが全く止まる気配もなく視界から消えていった。



復活の日(2)(7/19)
◆ 前日の続きである。
Perlのモジュールなども追加しなければいけないのだが、一体何が必要だったかなと考えたりエラーを見たりしながら追加していくので時間がかかる。それでもそのまま動作してくれればいいのだが、Blogのメール投稿用プログラムは結局動作しなかった。仕方がないのでpopサーバへのアクセス部分を書き換えて動作させたのだが、他人様の作ったプログラムのデバッグは容易ではない。もっともタダで使わせていただいているのだから文句を言う筋合いでもなく、むしろ感謝しなければいけないとは思う。

◆ こうして徐々に復活していき、細かな部分では元通りとは行かないまでも何とか使えるようになってきた。
そこで次なる作業はディスクのミラー化だ。もしかしてディスクが壊れる前に今度は本体じゃないの?みたいに思わないでもないのだが、一応ミラー化しておくことにした。が、実はこのサーバにはHDD以外はフロッピィもCDも付いていないわけで、しかしミラー化のためにはディスク以外から起動しなければならない(HDDで起動してしまうとそいつ自体をミラー化設定出来ない)などでまたまたサーバを止める話になってしまった。

◆ サーバは何とか復活したが、実はこのサーバが置かれていたISPが事業終了だそうで置き場所が無くなってしまう。普通の安いレンタルサーバが使えるほど簡単単純な構成ではないし、かといってサーバ丸ごと借りるのは大変だ。残るは自宅サーバ作戦なのだが、そうすると情報配信メールを送るのが大変だ。固定IPを契約して、しかも逆引きまで適切に設定して貰えるISPはそう多くはない。メール配信部分をレンタルサーバにもっていく手はあるがメールアドレスを他人様の共有サーバに入れておくのはセキュリティ的に問題があるだろう。それにMTAなどのチューニングだって最適化は出来ない。現状で毎分3〜4千通のメール送信が可能なのだが、これを何も考えずにsendmailで行えば数十分以上はかかってしまう。情報配信メールはスピードが命だと思っているわけで、即時性が確保できないのなら配信の意味がないのではないかとも思っている。

◆ レンタルサーバにしてもインターリンクやロリポップなどの管理されていないユーザが多くいるところからのメールはspam扱いされる確率が高くなるわけなので避けなければならないだろう。専用サーバやホスティングとなると初期費用が数十万円+月額数万円から十数万円が必要だ。情報配信メールを有料化すればやっていけないことは無いと思うが、そもそもお金を頂くほどの付加価値はないだろう。というか、もしも私だったら金を払ってまで情報を得ようと思わないかも知れない。PCで見ることが出来る情報も携帯向けとなると有料化なんて所はいくらでもある。だからといってそれに対して金を払おうとする人は多くないのではないかな。そもそも地しん情報配信なんて気象庁がやってくれよと言いたい。が、実際には天気予報にしても何にしても気象協会が金を取ってやっている。
F&Fサーバは存続できるのか?情報配信メールはどうなるのか。ISPのサービス停止は9月の予定だそうだ。



復活の日(1)(7/18)
◆ ちょうど一ヶ月くらい前になるが、F&Fのサーバが壊れた。まだまだ不完全ではあるのだが、徐々に元に戻りつつあるので本件に関して報告したい。異常の始まりは春先だった。なぜか不定期に、勝手にサーバがリブートを繰り返す症状が現れた。サーバは横浜ではなく東京に設置されているので気軽に確認することも出来ず、ログにも特に異常は記録されていなかった。が、サーバ本体かあるいはHDDに異常が起きているのだろうなとは思うわけで、新たなサーバを調達して再インストールしておかないと面倒なことになるだろうと思っていたのだ。しかしその後謎の再起動は姿を消してしまった。最後の再起動から1ヶ月以上も正常に稼働していたのである。

◆ 5月中旬、最初のサーバ停止が起こった。それはサーバの設定を変更してリブートしたら立ち上がらなくなったものだった。本来はすぐさまサーバ設置場所に行きたいところではあったのだが都合が許さず、打ち合わせの時についでに様子を見て来るという日程となった。このときはデータ不良によってディスクがマウントできずに起動に失敗していた訳だが、実は少々思い当たる部分があったのでそこを改善してマルチユーザモードで起動した。少しサーバのそばで待機したが異常はなかったので帰宅した。この時情報配信メール関係のデバッグなども行っており、MTAを入れ替えるなどの実験をしていた。テストメール(実際には送信しないが相手のSMTPサーバとお話はする)送信などを行っているときに負荷急上昇。そのままTelnet接続すら出来ない状態に陥ってしまった。これは自分でやったことなのでハードディスクの異常などとは関係ないというか、そもそもハードディスクが危機的状況に陥っているとは夢にも思わなかったのである。

◆ この時も忙しくてすぐには対応が出来ず、ついでを見計らってサーバ設置場所でリブートを行った。ら、見ているところで勝手にリブート。その時にディスクデバイスに対するDMAに失敗したようなメッセージが表示された。といったってすぐさまここでどうにか出来るものでもなし、その時はそのままにして帰ってきた次第だ。翌日も何とかサーバは動作していて、ネットワーク系を管理している人間にその件を話したりしている時にサーバが止まった。もう自力では再起動が出来ないようだし、サーバルームでディスク交換云々など出来るものでもないので横浜にもって帰ってきた。ここでDNSのIPアドレス情報を書き換えて貰い横浜で作業が可能な環境を作ってもらった。OSは従来からFreeBSDなのだが最新版はバージョンが7になり、色々新しくなった。PerlもPHPもpopperも全部バージョンが変わった。

◆ OSのインストールは何と言うことはないしApacheを動かすのも大変なことではない。データは週に1度バックアップを自動的に取っていたものを移した上で、最新ファイルに入れ替えるべきものかつ入れ替えられるものを入れ替えた。OSのバージョンが変わったのでバイナリ系実行プログラムは全滅、コンパイルし直そうにもソースが古いものはワーニングが出てコンパイルは出来たが実行は出来なかった。
続く…



WAX(7/17)
◆ 久々にクルマの掃除をした。イオンコートは艶は良くないが耐久性はあるので半年程度は撥水効果が十分続く。従ってイオンコートを塗り直すのも半年か10ヶ月に一度程度と手抜きをしている。今回はコンパウンドで下地をならしてみた。コンパウンドはワックス落としなどに使う、ウイルソンの鏡面コンパウンドを使った。本当は鉄粉落としもしたかったのだがタワーパーキングを使わなくなった為か鉄粉付着はさほど多くなかったので省略。ディーゼル規制以来水あかもめっきり付きにくくなっているので汚れ落としもさほどの苦労はないが、それでもコンパウンドを拭き取るタオルにはディーゼルスモークと思われるススが付いてくる。

◆ 洗車は予め行っておいた。直前に洗車するとドアの下とかトランクリッドの隙間などの水分がなかなか落ちずに面倒だからだ。目立って砂などが付いていればぞうきんで拭き取れば良いと思うが、洗車して次の週にワックスがけと言うことでもないので大丈夫。本格的?にキレイにするなら突起物などを外して磨きたいところだが、最近のクルマはこうした突起物も少なくなって掃除しやすくなったなと感じる。
コンパウンドで擦って、乾いた部分から拭き取っていく。このコンパウンドは水性のようなので面倒なら水洗いしてしまっても良いかも知れない。(過去にはこうして洗い流したこともある)一部のポリマーを塗布する場合などは脱脂の意味もあるのかアルコール系のクリーナを使う場合もある。ここまで行えば完璧?かとも思うが今回は行っていない。ちなみに太陽ポリマーには専用のクリーナが付属していて良い感じだ。

◆ 実は流行のガラス系コート剤も試してみたかったのだが、現状では耐久性はイオンコートの方が良さそうなのと濃色車ではないので艶と言ってもたいした違いはないのかなと思って見送った。が、同じ色のクルマでもガラス系コート剤(施工を頼むタイプ)を塗ったクルマは深い艶があったので淡色車と言えども見た目で分かる程度の艶の違いがあるのかも知れない。イオンコートが減らないので次のものを買いたいという気分にならないのだが、そのうち試してみたい。ガラス系コート剤は反応促進剤などと合わせて使う使い切りタイプが多く、一度しか使えないので割高ではあるが同タイプの檄艶クリアーは見て分かる程度の艶の差が出た。もっとも極限?を求めるならザイモールの方が良いかも知れない。ただし艶を維持したかったら洗車の度にワックスがけしたくなるだろう。ガラス系と言われているものはウイルソンだとグラスガードがある。その他のメーカでは価格も様々で多種売られているのだが能書きはどれもウルトラ素晴らしいことを書き連ねてあるので判断に困る。
最近ではプロのコーティング屋さんでも大手メーカの市販コート剤を使うところもある。品質の安定などがその理由らしいが開発力という点では大手にかなわない部分が多いのかも知れない。



小型車(7/16)
◆ 炭酸ガス排出抑制や環境保護に比較的敏感な欧州では小型車の売れ行きが良いらしい。モデルによっては納車待ちの列が長くなるほどの人気で、これも一つのブームかも知れないがガソリン価格高騰からも小型低燃費車の需要は高まっていくのだろう。トヨタのiQもそんな購買層を狙った車で、小さいからといって決して安くはないという所がトヨタらしくないといってしまえばトヨタらしくはない。自家用車の多くは乗車定員の半分以下の乗車人員であり、更に一人で乗っているケースも多い。なのに無駄に大きなボディーを移動させるのは理にかなっていないと言うところから小型車人気は高まっている。

◆ 小型だから低価格でなければいけないという話も分からないではないが絶対でもない。トヨタの車だから割安感がなければならないとの見方を変えたのはセルシオで、当時トヨタはプレスに対して、マジメに車を作るとこのような価格になるのですと言った。そうか、他の車はマジメに作っていなかったのか。いや、多分そうだとは思ったんだけど。小型車低燃費車をイニシャルコストとランニングコスト低減のために選択する層には安価でお得なパッケージの車が売れるに違いない。最近でも中型ワンボックスカーなどは価格は安いが室内は広いと便利がられている面は否定できない訳だし、スタイリングだ運動性能だというより自分の目的とするだけの人員や荷物を運ぶためのトランスポータとしての機能を求める合理的な層が増えたのかも知れない。

◆ トヨタの超小型車は価格面でのメリットは大きくはないという。確かに低燃費でランニングコストは安くなるがイニシャルコストはそうでもなく、これは低燃費を売りにするが車両価格は高いプリウスがよく売れていることからの割り切りなのだろう。小型車であって燃費が良いというのは勿論のこと、だからといって徹底的なコストダウンを行うような車ではなく付加価値を付けてその分価格に乗せましたみたいなモデルが日本に定着すると、それは今まで日本の自動車メーカが最も苦手としていた付加価値に価格を付ける事への道筋になると思う。実はこの点ではBENZですらAクラスが大成功とは言えないというか、初代Aクラスなど明らかに安っぽかった。それで価格がトヨタ車並ならばまだしも、そこそこの価格だったのだから面白味は少ない。
1円単位で価格をケチるより、モノとして魅力的な車にしても良いと思う。というと日本のメーカはエレクトリカル装備満載でメータパネルを有機ELにしてみましたとかやりそうだが、もっと本質的な部分で魅力をアピールできたらいいのに。

◆ 軽量化や効率化でハイブリッドに頼らず燃費を向上させるのはイニシャルコスト低減に役立つ訳で、もしもハイブリッド車並の燃費がコンベンショナルなシステムで実現できるとすれば、その分のコストを他にかけて魅力をアップを狙っても良いのではないか。カーボンで車体を造れとは言わないけれど。



規制の行方(7/15)
◆ インターネット悪質サイトに関する規制、携帯電話の販売に関する規制など、新たな決まりも出来てきている。悪質サイト規制に関しては何度か書いているのだが、規制すれば済むと言うものではないはずだ。一方で携帯電話販売規制は、従来甘い本人確認でも法に触れなかったSIMカード単体契約などが規制対象となった。しかし規制したところで飛ばしと言われる他人名義携帯は氾濫しているわけだし、同じように他人名義通帳の売買だって相変わらず行われている。規制したからそれで良い、規則を作ったからそれで良いという態度が見え見えな感じがする。

◆ 他人名義携帯などは振り込み詐欺などに利用されるケースが多いわけだが、その犯罪者検挙率は低迷している。金銭の受け渡しが発生するのだから捕まえようと思えば高確率で捕まえられるはずなのに、詐欺事件などは立証や公判維持が面倒とあって警察はなかなか捕まえようとしない。犯人を捕まえるも捕まえぬも警察の自由という感じなので、犯罪者を放置したことに対する罰則規定でも設けたらいいのかも知れない。悪く言えば振り込め詐欺犯を捕まえないのは警察も共犯だと言えるかも知れない。盛んに注意を呼びかけてポーズを取っているが、そんなことより検挙率を上げろと言いたくもなる。

◆ アキバ事件は掲示板も悪である的な方向へと議論を進めた。容疑者は1,000回も掲示板に書き込みを行ったとか、春先からの書き込み数が何千回だったとかと報道されていた。確かに掲示板に一日中張り付いている感覚を理解するのは難しいのだが、それを以て異常とは言い切れないと思う。確かに正常かといわれると首もかしげたくはなるが異常と決めつける程のことなのだろうか。このページで何度か書いている特定携帯電話事業者が好きな人も、この人はいつ寝ているのだろうか?と思うほどアクティブに各掲示板などで活躍している。
某掲示板の書き込み回数一覧を見るとゆうに千回を超えているから、マスコミに言わせれば彼は異常者だ。何が彼にそこまでさせるのかは分からない。普通なら情熱はやがて冷めるもので、いつになっても無くならないのは欲望だけだ。同じくblogの方で紹介したことのある特定自動車メーカに傾倒した人も恐ろしいものがある。宗教戦争ではないのだが、もはや理屈としてはそれに近いものがあると思う。いや、理屈というか理屈すら理屈になっていないというか何というか。

◆ こうしたマスコミ基準での異常者がいるから掲示板は悪だとでも言うのだろうか。SNSが問題になればSNSはダメだと言われ、携帯電話はダメだと言われ、インターネットには悪質サイトが氾濫しているからダメだと。そうすると、族議員満載の国会だって駄目なんじゃないの?悪質公務員がたむろしている霞ヶ関になど子供を近づけない方が良いんじゃないのと言いたくなる。つまり、必要な規制はすべきではあるが何故規制が必要なのかを万人が理解することも又重要だということなのだ。



夏のFX(7/14)
◆ 昨年末から下落をはじめたUSDは3月17日に95.5円まで急降下した。この時には多くのアナリストや自称アナリストを名乗る人たちが、ドルは90円では済まず70円だ、いや60円だと言った。こうした話が出てくるのが相場の終わり(下落の終焉)であると冷静に判断していた投資家もあったようだが、その通り5月には最安値から10円も上がった105円台にまで値を切り上げた。私のデモ口座はこの3月17日に自動ロスカットされて100万円からはじめ150万円近くになっていた証拠金が10万円台にまで減ってしまったことは以前に書いたとおりである。何故自主的?に損切りしなかったかと言えば、その後またすぐに持ち直すだろうと考えていたからなのだがそこまで耐えられなかった。

◆ 自動ロスカット後はすぐにUSDやCAD,EURやZARを買い込み、5月時点で約60万円にまで復活した。これもデモ口座だから出来た話かも知れず、本物のお金がかかっていたらなかなか大胆な買いは出来なかったかも知れない。株と違って為替は同じような価格レンジで上がったり下がったりする。USD100円になって、二度とこんな円高にはならないのではないかと誰もが思ったとしても、やがて又100円時代が来るように、だ。だから理屈からすれば損切りしなければ損はしないし含み損もそのうち消える。まあUSDを80円で売っているとか150円で買ったというような例だと難しいとは思うのだが、ただし買いであればスワップ金利の恩恵もあるので待っていさえすれば損失は減ってくる。その意味からもレバレッジを充分に考えて買いから入れば逆に動いたときのショックにも耐えられるのではないかと思うのだが如何だろうか。

◆ アナリストやアナリストを気取る人たちは山ほどいるわけだしプロの方々もいる。そうした人たちが何故アナリストをやっているのか考えたことがあるだろうか。もしも自分の相場観が素晴らしく良く当たるものであったとしたらアナリストをやっているより自分で相場に参加した方が遥かに儲けは大きくなる。例えは良くないが情報商材屋と言っていることは大きく変わらない。奴らは○○を使えばこれだけ稼げますよ、限定販売ですよと情報商材を売る。そんなに儲かるのだったら他人にそれを公開しないで自分で儲ければいいのに。

◆ アナリストの言い分を参考にするケースもあるとは思うのだが、その人の癖も理解しておかなければいけない。ある人は「〜の状態はかなり危険ですね」とか「思った以上に危うい状態です」などと口にするのだが、この方の「危ない」状態とは相場が通常の動きをすることを指しているようで急騰や急落を言っているのではない。またある方は自分の予想を補強しようと必至になる傾向がある。「この異常な買い方はもはや相場とは言えない」とか「○○系からの執拗な売りで本来の相場ではなくなっている」など、状況よりも自分の相場観を優先するようなスタイルが見受けられる。
アマチュアアナリスト?だと当てた相場観の自慢に終始するとか、まあ良くある話ではあるが他人の言うことを信じて損しても知らないよという感じ。



保有台数(7/13)
◆ 自動車保有台数がマイナスに転じたことがニュースになったが、調べてみると数年前から自動車保有台数の増加は減少していて、2004年には対前年比の増加率が0.6%にまで低下していた。
人口普及率でもないが、総人口が減少していて労働者人口も減少しているのだから自動車保有台数が減るのは当然といえば当然かも知れない。
自動車保有台数を支えているのは乗用車であるが、個人が自動車を保有するのは高額な税金を覚悟しなければいけないので大変だ。これが事業用となると各税金とも安くなるのだからおかしな話である。というのも、自家用乗用車の年間平均走行距離が10,575km(国交省のデータ)なのに対して事業用乗用車のそれは63,113kmもある。しかし例えば重量税は事業用の方が自家用より安く半額以下だ。重量税とは自動車の重さによって道路が傷むからその分負担してねみたいな税金だと思うのだが、走行距離の多い車の方が安いというのは納得しかねる。

◆ 自動車保有台数の頭打ちは保有年数の長さにも表れていると言える。乗用車の平均車齢が1999年には平均4.8年だったものが2004年には6.6年に伸びている。自動車自体の耐久性が向上したと言うこともあるだろうし、市場が飽和して新車販売量が減少したことも理由になるだろう。これは乗用車も貨物などでも同じ傾向にあるのだが、元々買い換えが少ない貨物車は平均車齢8年辺りで頭打ちになった。乗用車の方は未だ頭打ちにはなっておらず上昇中である。今後新車販売台数が減ってくればこの数値は上昇することになるのは当然だ。自動車保有台数が増えないのは自動車の密度自体が過大だという点にもあるだろう。可住地面積あたりの自動車保有台数で日本は600台近くになっており、これは国土の広い米国の17倍にもなるし、イギリスとの比較でも4倍なのだ。ようするに狭いところに沢山の家が並んで沢山の自動車が氾濫していて、これ以上自動車保有台数が増えられない所に来ているのかも知れない。

◆ 景気悪化と人口減少は地価の低下を招き、安価になった都市周辺部へと人口を移動させた。すると都市周辺部では地価下落が緩やかになり高層集合住宅が増えてくる。集合住宅には駐車場が設備されるが最大でも各戸に1台であり郊外住宅地のような1人1台ではない。例えば通勤時間2時間級の郊外から通勤時間30分以内の場所に引っ越してきた人が居るとすると、通勤時間の短縮や公共交通機関の利用割合が増えることや駐車場コストや自動車保有コストを検討して2台あった自家用車を1台にするか或いは自動車を手放すことも充分考えられる。するとここでも自家用車保有台数は減ることになるし、そもそも渋滞の中に引っ越してくれば車を出そうと思わなくなる可能性も大きい。月に何度も乗らない車を新車に買い換えるのも気が進まないとなれば新車販売台数は減って平均車齢は上がる。



タクシー(7/12)
◆ 駅周辺にはタクシーが沢山並んでいる。それこそ一般車の通行に支障が出るほどの列でタクシー渋滞が出来るばかりか、路地などにもタクシーが入り込んで客待ちをするため厄介だ。燃料費の高騰はタクシー行列も解消してくれるのか?それともLPG価格は比較的安定しているらしいので変わらないのか。客待ちタクシーのアイドリングが無くなれば炭酸ガス排出量も削減できると思うのだがそんなタクシーを霞ヶ関の連中をはじめとして都庁でも県庁でも待たせているのだからなんだかなぁである。議員送迎車も多くの時間エンジンをかけっぱなしでご主人様を待っている。東京都の無用アイドル防止条例などお構いなしだ。民間のバスがアイドルストップを行うので冷房が切れますがご了承下さいと言っているのとは大違い。この各省庁などが使う公用車は天下り企業が独占的に行っているのだとか。まあ当然だろう。書類一つ運ぶにもタクシーを使うという連中なのだから、公用車の使い道はそれより更にエグいはずだ。だいたい書類を運ぶのにタクシーを使い、帰り道もタクシーだというのだから民間では考えられないことだ。

◆ しかしタクシー利用を禁じるのは相当難しいと思う。奴らは何だかんだと理由を付けてタクシーに乗るだろうし、例えば500m以内は歩いて行けと言ったところで遠回りをして無理矢理510mの距離にしてでもタクシーを使うだろう。それに文句を行ったって「規定は守っている」「法に反していない」というのがオチだ。旧道路公団には年間数百キロしか走らない車がゴロゴロしていたそうだ。カネが余るので車を買うが、使う人が居ないので走行距離が伸びない。そもそも車で移動する仕事や危険度の高い業務は全部下請けな訳で、お偉いさんは運転手付きの専用車があるから車があったところで出番がないのは当然だろう。これなど宿舎に空きがあったとしても民間には開放しないというか、民間に開放しろと議論が出たとたんに空き部屋を無くしてしまう。空き室があってもどんどん宿舎を作る、建て直す。保養施設も作っちゃったり○○展示館なんてのも大好きだ。

◆ 高速道路のパーキングでは大型トラックがガラガラと大音響を響かせながらアイドリングしている。
ドライバーによるとあのガラガラ音が子守歌代わりになるらしい。関東周辺では排ガス規制が進んだので煙幕を出している車両は少ないが、地方などでは相変わらずだろう。季節によっては冷暖房のためエンジンを切れない事情はあると思うのだが、高速道路を造るより仮眠施設を作った方が良いのではないかと思う。SAにも仮眠施設やシャワールームを備えた所もあるがまだまだ少数といわざるを得ない。高額な通行料金を取っているのだから施設の充実(ここでも又金を取られるのは仕方がないことかも知れない)にも力を入れていただきたいが、そう言えば施設協会とか何とか言う天下り団体があったっけ。(まだあるのかな)ここが高速道路の通行料金収入を持っていっちゃう訳で、ウマイ具合にファミリー企業に流す仕組みが出来ているわけだ。



電車で行く(7/11)
◆ ガソリン価格の値上げなどによって、同じ距離を移動するのにクルマより電車などの方が安くなる場合も増えてきたと思う。例えば横浜から八王子まで横浜線を使うと片道690円だ。距離は44.4kmだそうで国道16号線を走った場合とさほど差はない。クルマだとCLSの場合はこのルートで7.5km/l程度(平均速度は20km/h前後)なので約6リットルのガソリンを消費する。つまりガソリン価格が115円以上になると電車の方がお得。もっとも駅からバスを使うとかになると話は別だし、クルマのガソリン以外の費用はどうするのだと言われればそれも確かになのだが。
ちなみに所要時間は駅から駅までだと当然電車の方が早いが、駅に用事があるわけでもなければ駅に住んでいる訳でもないので実際は同じくらいの時間がかかる。

◆ 都内に出るとなると車には乗りにくい。首都高速は横浜から使えば定価で1,300円もかかってしまうし駐車場代もバカには出来ない。荷物などが多いとか理由があれば仕方がないが、電車で行ける時間であれば電車の方がお得だ。便利さなどとお得さ加減を秤にかけて、ガソリンが安ければ(実際の価格より精神的に安いと感じれば、かな)クルマを利用する率が高くなると思うが、ガソリンの急な値上げなどがあると割高感を強く感じてしまうのである。

◆ 最近湘南新宿ラインに乗ることがあるのだが、あの電車は速い。横浜→大崎→渋谷→新宿(特別快速の場合)と停車駅も少なければ最高速度も高いので28分で着いてしまう。ちなみにこの間の距離は32.6kmなのだそうだ。従来横浜から新宿方向へは行きにくかったというか、東急線で一旦渋谷に出る経路になる訳で、渋谷ならまだしも新宿以北に行くとなると面倒だった。逆に東京駅側であれば東海道線があるので楽(東京駅まで25分/28.8km)だった。で、湘南新宿ラインが出来て新宿って意外と近いんだなと思ったりして、実は新宿は横浜からだと車でも行きにくい(混んだ首都高速環状線をぐるっと回らないといけない)所で、どうしても銀座とかその辺りで用事を済ませたくなるものだった。なのでこの路線は便利だと思う。もう一つ不便なのは、道路も同じなのだが南北に走る電車が少ないこと。例えば横浜から(東京都武蔵野市の)吉祥寺まで行こうと思うと一旦新宿まで出なければいけない。或いは八王子まで行って戻ってくるか。各自治体は地下鉄作りが大好きみたいなので、横浜−調布(東京都)−新座(埼玉県)を結ぶ長〜い地下鉄でも造ったら乗る人はいるかも。

◆ 地下鉄といえば横浜の地下鉄はリニアモータ方式のものがある。車両と線路に電磁石があって謳い文句は車両の高さを低くできるのでトンネルが小さくできてコストメリットがあるのだとか。でもモータは車輪より小さいわけだしリニアモータだからといって架線やパンタグラフが不要になるわけでもないし、本当にコストメリットがあるのかどうか疑わしかったりして。



LTE Advance(7/10)
◆ LTE AdvanceとはIMTAdvanceの別名、すなわち4Gを示す。何やらややこしいのだがW-CDMAとLTEは物理規格は全く別のものであり、LTEと4Gは同じものであるところからこう呼ばれる。規格会議においてはLTE端末は4G環境でも使用でき、4G端末もLTE環境で使用できるようにすることが盛り込まれた。ドコモではLTEから4Gへのシームレスな移行を以前からアナウンスしていたわけだが、規格上でもそれを後押しした感じだ。ではLTEとIMT Advanceは何が違うのか。
LTEもMIMOで100Mbps超を実現するが、IMT Advanceでは1Gbpsが視野に入っている。

◆ 周波数帯は先月までの国際調整によりアジア地域では450-470MHzの20MHz幅や698-863MHzの108MHz幅、2.2-2.4GHz、3.4-3.6GHzがWRCで確保された。当初はこれ以外にも790-862MHzや4.4-4.99GHz帯なども考慮するとされた。周波数割り当ては各国の事情なども考慮する必要があるので非常に長い議論になる。800MHz帯よこせの時に孫さんは独自のバンドプランを出してきていたが、まさに無知のなせるワザなのだ。
多くの国の多くの企業が協力して規格制定を行うべく伝搬特性等々の検討を行っている中で、その全てを握りつぶそうとする態度は嫌われて当然だ。

◆ 嫌われついでにクアルコムの方も。途中で失速した802.20は未だに標準規格がまとまらず、おそらく今秋以降になるだろう。cdma2000関係団体である3GPP2の方も参加メンバーが半分近くに減るなどしており議事内容も多方式への移行をいかにスムーズに行うかに焦点が当てられているように思う。W-CDMA関連でもクアルコムはHSPA+を推進したいようだが、現時点において積極的にこれを考慮しているのは(我が国では)SBMで、理由はローコストだからだ。しかしセルエッジ問題ではLTEの方が上であり、エリアカバレッジに悩むSBMとしては直近のコストを取るのか将来性を取るかの判断に迫られるのかも知れない。

◆ 昨年の今頃はLTEの規格もなかなか決まらずに将来が危ぶまれていたのだが、その危機をもようやく脱した感じでLTEは規格段階からプロダクトの方へと移った。WiMAXやXGPに関してもこれは同様で、昨年同期には標準規格制定に向けての作業が続いていたのである。これも現在はプロダクトの方に主軸は移っており次世代に向けての動きは着々と進んでいると言える。そして技術の進歩に合わせてセクタスループットなどにも厳しい基準が盛り込まれるなど、まあ自動車でいうところの燃費規制のようなもので、それをクリアするために各社共に頭を悩ますということだ。

◆ SBMはホームアンテナを大量に配りまくったわけだが、これによる弊害も当然起きる。従来はこれら小電力型中継器に関する国際基準は無かったのだが、余りメチャクチャやられても困るということなのか新しいリリースにはこれら中継器やフェムトセルなども盛り込まれる。法や規格の隙を付くようなSBMのやりかたは、一歩間違うと国際整合性を無視することにもなりかねない。



LTE(7/9)
◆ LTEのその後の話である。クアルコムはCDMA特許を手放したくないがために(とは言い切れないかも知れないが)LTEよりHSPA+の方が良いですよと言っている。実際EMやSBMはLTEより金のかからないHSPA+に興味を示している。HSPA+はLTE同様に64QAMを使い現在のHSDPAの1.5倍の伝送速度が得られる。一応MIMOも使えるとは言っているのだが日本の混雑環境でこれがうまく行くのかどうかは怪しい。一方のドコモはHSPA+ではなくLTEでのサービスを行いたい考えだ。
HSDPAからHSPA+にしてもたいしたパフォーマンス向上は得られず、だったらよりインパクトのあるLTEへ一気にシフトしたい考えだ。とはいっても問題もある。一つはLTEをどの帯域で実現するかだ。ドコモは割り当てられた周波数帯域をほぼいっぱいに使っておりLTEに割り当てるにはW-CDMAの帯域を削らなければいけない。しかしそうすると現在よりももっと収容効率を上げなければいけなくなる。

◆ ドコモ基地局は以前にも書いたが送信ダイバシティに対応している。同じ方式をとるSBMの送信はダイバシティではなく、MIMOを行おうとすると新たな投資が必須となる。しかしドコモはFOMAの品質改善のために使い始めた送信ダイバシティで2MIMOは簡単に実現が出来ることから、LTEサービス開始時にはMIMO対応で行くのではないかと見られている。こうなるとHSPA+との速度差は歴然となり、ドコモは優位に立てる。新しい通信方式は様々な課題もあるが少なくとも古い方式より進化している。おそらく電力消費量その他の面でW-CDMAよりも当初は不利にはなると思うのだがやがて解決できるだろう。これは丁度cdmaOneとW-CDMAのような違いであり、広帯域拡散を使用するW-CDMAは大電力を消費し、非同期拡散符号を使うことは復調にも大きな電力を要した。しかしデバイスの進化などによって広帯域動作がスタンダードとなると狭帯域なcdmaOne(cdma2000)のデメリットが目立つようになる。

◆ CDMA方式とは同じ部屋の中(サービスエリア内)でみんなで話をしているようなものだ。自分の聞きたい相手の声を選択的に聞くのをコード多重に例えればいいか。ただし部屋の中でみんなで話すのだからルールは守らなければいけない。相手に聞こえる最低限の大きさの声で話すことが大切で、これはCDMA方式のキモであるパワー制御だ。この制御の綿密性もW-CDMAの方が上(チップレートが速いことも関係している)であり、要するに進化しているわけだ。
最近いわれるauのバリ3圏外、非着信問題などの一つの理由は部屋の中に人が増えすぎてみんなの話し声が大きくなり、更にそれぞれの人は相手に声を届かせようとして大声になり、結果として自分を呼んでいる人の声が聞こえなくなるというような現象もある。通常このあたりは基地局側で統制を取っているのだが限界を超えた人数になるとこれが難しい。
W-CDMAにしてもセクタスループットの確保や収容効率のアップには限界があるしLTEとてこれは同じだ。
もう一つは世の中の流れみたいなものもあり、CDMA全盛期にはCDMAが全てで、それ以前は移動体通信にCDMAなど使えないといわれていた時期さえあった。
今はOFDMが流行っていて、地デジもWiMAXもXGPもLTEも、みんなOFDMになっちゃった。



税金(7/8)
◆ 取りやすいところから取る。文句を言わない奴らから取るのが税の基本だ。先月辺りだったか、タバコを千円にするなんて話がわき上がった。私は現在はタバコを吸わないのでどうでも良いのだが、値上げすると禁煙者が増えて税収は思ったほど増えないとの見方もあれば健康被害が減少するので医療費の節約になるのではないかと見る向きもある。一方で酒と同じく嗜好品を取り上げるには反対だとか、一旦これを許せば贅沢品にかけられていた物品税の復活にもつながるものだとの反対意見もある。酒にしてもビールなどの課税を逃れるために発泡酒を作ったらそれも課税対象になり、さらにそこから逃れようとしても新税を作って課税したい風味満点でイタチごっこになっていた。

◆ 消費税を上げるという話も出てきていて、税率アップの前に役人連中の処分が先だろうと毎回言われるが何も起こらない。構造改革だの何だのと言われてはいるが何も起こらない。やりますやりますと言っておいて何もしないのが現状の政府だろう。各省庁の無駄遣い度合いも徐々に暴かれてはいるが、叩けばまだまだ出るだろうなぁ。それはもう無限と言っていいくらいの不正支出が出てくるに違いなく、それを開き直って言い訳する役人の姿も目に浮かぶ。で、結局の所公務員給与の一律値下げという持論?に行き着くわけで、それがイヤなら自浄作用を少しでも働かせてみましょうねと言いたくもなる。隠そうと仲間意識が強まるのは悪いとは言わないが、少なくともベクトルの向きは正しくない。もしかして公務員連中って税金は自分たちが稼いでいるとでも思っているのだろうか。いや、霞ヶ関の連中は意外にそう思っているのかも知れない。何せ政治家より偉いらしいから。

◆ タバコ課税強化の話しに戻すが、これは難しいと思う。酒と同じで好きな人は好きだろうし、以前に書いたように累進課税みたいにした方が丸く収まるかも。酒カードとタバコカードがあって、毎月の購入額が一定を超えると課税強化される仕組みだ。システム的には凄く面倒なのだが不満は一番少ないかも。或いは一律課税強化しておいて確定申告で還付を受けてもいい。ま、いずれにしてもこんなことを政府にやらせたら仕事が忙しくなった分だけ余計に税金をよこせという事になって何が何だか分からなくなるな、きっと。海外並み課税というのも政府がよく使うのだが、だったら電気代にしても高速道路代にしても海外並みにしてよという話になる。結局この手の話、日本の携帯電話料金が高いだなんだといったって地価も高ければ電気代も高いのだから仕方ない部分があると思う。結局は自分の都合の良いように、都合の良い比較をしているだけだ。確かに海外と比較を行うことは大切だと思うのだが、一部分だけ抜き出して云々いうことはない。日本だって諸外国に比較すれば優れている政策が少しはあるわけだし人種的違いだってあるのだから。



マルチビーム(7/7)
◆ 七夕だから宇宙の話を書こう。というわけではないのだが以前にちょっと尻切れになっていた、衛星を使った携帯電話システムに関して。衛星携帯というとドコモのシステムやイリジウムが有名だろうか。
イリジウムは低軌道衛星を使う事により移動機のアンテナを大げさにすることなく、しかも伝送遅延を最小にしながら使えると言うものだ。イリジウムケータイ同士の通話は衛星中継をくり返すことで地上系を必要とせずに通話コストも抑えられるとしたのだが残念ながら一旦は破綻している。衛星携帯電話はサービスエリアが広く災害に強い。地上局が破壊されたらダメになってしまうが、地上系基地局を持つ移動体通信システムよりは災害に強い。

◆ ドコモのN-Starは静止衛星を使った移動体電話システムだが、遠いところにある衛星まで電波を飛ばす必要があるのでそれなりの移動機とアンテナが必要になる。利用料金も高額だが、これは一般には使って欲しくない価格なのだからから仕方がない。このような大セル方式のシステムに何十万人も加入されたら輻輳ですぐに支障が出てしまう。イリジウムの場合は低軌道衛星それ自体が比較的小さなセルを形成するためにある程度の容量は確保できるのだが、それでも日本における都市部などでみんなが使うような容量が確保できているとは思えない。

◆ では衛星システムで十分な容量を確保するにはどうしたら良いのか。無線帯域を広く使うのは最も簡単だが最も効率が悪い。そこで日本(の場合)を全国数十のエリアに分割し、衛星にはマルチビームアンテナを搭載してマクロセル化を行うというアイディアがあった。これも米国のような人口密度の低い所を対象とする場合には何とかなりそうなのだが、日本の都市部を狙うには数平方キロにも及ぶ巨大なアンテナ(狭いビームを実現するため)が必要となり、更にそのアンテナを制御する必要性があることから実現は不可能であるとみられている。もっとも今後更に技術が発達し、小さなアンテナでビーム角が正確に制御でき、更にそのビームを位相器などで制御できるようになってくると実現の可能性は少し増えてくるかなとは思う。

◆ 開発費は分からないが、この手の超大型衛星は衛星価格を含んだ打ち上げコストが千億円程度ではないだろうか。携帯電話基地局が数千万円だとして果たして衛星は得なのかどうか。N-Starやモバホが2.5GHz帯を使っているので現在の2GHz帯が使えないというわけでもないが、アンテナのゲインその他を考えるともう少し高い周波数帯が望ましい。ドコモのように全国エリア展開が完了している風なところでは衛星のメリットはないのだが、例えばSBMが衛星+ギャップフィラーを使うと言うことは全く不可能ではないと思う。都市部では地上系基地局を使い、ルーラルエリアには衛星とギャップフィラーの組み合わせというやり方だ。静止衛星の場合は遅延時間が音声品質に大きな影響を及ぼすのが難点だが、低軌道衛星となると数を増やさなければいけないし。



補助金(7/6)
◆ 各省庁は企業などに対する補助金を出すのが好きだ。補助金でカネを渡しておいて、そのカネを政治献金の形で政治家に還流するとかそんな感じで使われているものも多い。が、今回は政治絡みではなく石油価格絡みの話だ。昨年度の冬には寒冷地において暖房費用を自治体が補助したケースがあった。後期高齢者医療費負担などで生活が圧迫されている低所得世帯は高額な燃料を買うことも出来なくなる。そこで自治体が補助したというのだが、こうした動きは正しいというかそうでもしなければ暖を取ることさえ出来なくなってしまったのが現状なのだ。

◆ 石油価格が更なる値上げとなり、今年の冬は昨年より更に厳しくなるに違いない。石油の価格は低質油ほど値上げ率が高くなっている感じで、船舶用の燃料などは1年前の2〜3倍になるという。石油を燃やしてしまうのはもったいない話なのだが、他の暖房機器に比較すると安いことから寒冷地などではメインとして使われている。電気暖房でもヒートポンプで効率の高いものを使えば(寒冷地以外では)実用的コストに収まるかも知れないが寒冷地ではヒートポンプそのものがうまく働かない領域に入ってくるので厳しいところだ。

◆ 石油高に苦しむのは暖房用途としてのみではなく農業或いは自動車用としてでも同じ事だ。都市部ならば車が無くても生活に支障はないが、公共交通機関の少ないエリアでは買い物でも通院でも自家用車がメインとなる。所得レベルの高い層であれば文句を言いながらでも高いガソリンを買うだろうが、そもそもそのガソリンを買うのにも苦労する層には補助金を出しても良いのではないのか。
例えば件のガソリン税だが、全税収の半分を都市部での課税が占めているとすれば都市部で得られた税収をそっくり地方部への補助金に回す。すると地方部では支払った税金の還付が受けられるのと同じ事になるので1リットル辺り(暫定分だけとしても)25円ほど安くなったのと同じ事となる。もっとも今のガソリン価格をみると25円下がったところで焼け石に水かも知れないのだが、無いよりはマシではないのか。

◆ 自治体は地方にカネが回らない、地方の道路が造れないと言う。地方に道路を造る代わりに地方住民に補助金を出すと言ったら、果たして賛成が多いのか反対が多くなるのかは興味深い。おそらく議員連中としては国民に還元するなんて事には反対で、例えガソリンが買えなくなって車が走らなくなったとしても道路が欲しいと言い出しそうだ。
受益者負担だと言いながら、ろくに車も通らぬ地方にも高速道路をというのなら、都市部で徴収したガソリン税の一部を地方に補助金として出すのも同じ事ではないだろうか。都市部に住んでいる人は便利な公共交通機関が使え、地方人はダメよというのが不公平なのだというのならガソリン補助金だってアリだろう。関東以南の暖かい地方にはヒートポンプ暖房を使わせ、その分浮いた石油を寒冷地に回すことだって頑張れば出来るはずだ。
韓国では1兆円規模の石油補助を行うと言うが、何かしらの策が必要な時が来ているのかも知れない。



値上げ(7/5)
◆ iモード代が値上げされた。従来の210円から315円に105円アップだ。ドコモでは他社並にしたというのだが、他社と同じサービスをより安く提供してはじめて加入者メリットがあるというものだ。iモード代は料金プランの新旧にかかわらず値上げされたのでドコモの収入アップは大きいわけだが、これはそのまま家族定額で相殺される。movaの旧料金利用者はiモード基本料金が105円で付加機能利用料が315円、合計420円も取られている。ドコモとしてはmovaからFOMAへの移行を進めたいのだろうがエリアの問題もあって急激なシフトは起きていない。このままmova加入者を残したままPDCサービス終了となるとmova利用者が他社(エリア面からすればauだろう)に流れると想像できるのでドコモはそれを阻止したいと思う。

◆ SBMは従来はSBM同士のメールが無料で使えたのだがS!有料版(iモード料金のようなもの)が必須となる。
私などもそうなのだがホワイトプランの2台目需要としてS!代を払う気にはなれない。というかS!代を払わなくてもSBM同士はメールが使えたわけだ。
しかし値上げによってSMS以外は有料となる。これは総加入者数に比較してIPサービス加入者率が下がり続けている事への対策でもあり、もちろん収入増を狙ったものだ。IPサービス加入率はドコモが89.7%、auが84.7%であるのにたいしてSBMは81.4%でしかない。これでは孫さんの言うインターネットマシン化作戦も株主から突っつかれる恐れがあり、何とかIPサービス加入者率を増やしたい所だ。

◆ ただ値上げとは言っても同社の言うようにこれは他社並になったに過ぎず、今までのサービスが良すぎた?とも考えられる。SBMならプリペイドケータイでもメールが利用できる(auは出来ない)事も含めてお得な部分であった事に間違えはない。iモード代値上げで加入者はもっと怒るべきだと掲示板(だったかな)への執拗な書き込みもあったが、iモード代どころではないS!完全有料化に対しては一体どう思っているのだろうか。私の個人的な意見としては、まずiモード代が家族定額の身代わりだとするならばこれは認めたいと思う。私自身にとってどちらが得かと言えば家族定額の方が得であり、これまで利用してきたSBMより通話品質でもエリアでも安定性でもずっと良いのだから文句はない。もちろん家族定額など使っていないという人にとっては105円の単純値上げになるので頭にも来るだろう。SBMの方は、そもそもメールは殆ど使っていないので関係ない。たまにくーまんがメールは飽きたのかと言ってくる程度だが、くーまんに返信できないので彼にS!契約の有無を伝えることが出来ない。

◆ 知人は子供用にS!契約を行わずにSBMケータイを持たせているとの事だが、S!有料版が必須となるとWeb制限なども含めて考えないといけないなと言っていた。
SMSにすれば良いとは思うのだが、SMSだと圏外時は遅延配送してくれないんじゃないのかな。圏外が気にならないエリアにお住まいの方なら良いのだろうが、都内周辺部などでは建物の中では圏外も珍しくはないのでちょっと使い勝手が悪いかも知れない。



燃費グッズ(7/4)
◆ 燃費グッズのインチキ暴かれ事件?以来多少下火になったのかなと思うこれらなのだが、商魂逞しい人々は「ウチの商品は公取委から指摘を受けていません。つまり、公取委が燃費向上効果を認めたと言うことです。」と、訳の分からない理屈を宣伝文句にして売っている。一方で燃費改善効果は謳わずにパワーアップとか炭酸ガス排出量低減とかエンジンの長寿命化などにパンフレットやホームページを書き換えた例も目立つ。どうせ効果など無いわけだから理屈など後から適当に付ければいいわけだし、それが法に触れなければ問題ないと考えるのだろう。

◆ 燃費に関しては世間の関心が高まったこともあり、1割も2割もの燃費アップがウソだと言うことは多くの人が知る結果になったと思う。低燃費車に買い換えようとパンフレットを見る人たちも、もしも燃費グッズで本当に燃費が良くなるなら低燃費車に買い換えるより余程お得ではないか、自動車メーカの低燃費車ってこんなものなのかと思うに違いない。自動車メーカにしろタイヤメーカにしろ、数パーセントの燃費改善に一体どれだけの苦労をしているのかということでもあり、そこまでしてもたいした数字にはならない訳だ。

◆ パワーアップの方は燃費より分かりにくい点が燃費グッズ屋にとってのメリットとなる。それこそ加速タイムやパワー測定をすれば分かるが、1割程度パワーが上がったところで普通の人は気づかないと思う。
もちろん競争などすればすぐ分かる変化ではあるのだがパーシャルスロットルで日常走行を行う乗り方で差は感じられない。そもそもパワーが出れば燃費は悪くなる(理由は過去に何度も書いた)訳だ。今や3.5リッタークラスは300馬力の出力を謳っている。ここに燃費グッズというか詐欺グッズを取り付けて2割もパワーが上がったら60馬力アップだ。燃料供給制御は60馬力アップに追いつけるとは思うが、駆動系や冷却系にも相応の負荷がかかることになる。そもそもこの60馬力はどこから出てきたんだ?燃費グッズのコンデンサをバッテリに付けたら60馬力がぽろりと出てくるなんて事がないくらい素人でも分かるが、分かっていながらも騙されてしまう人が居るから商売が成り立つ。

◆ 今やアーシングで燃費が良くなったとかパワーが上がったなどと言う人は殆ど居なくなった(アーシングワイアメーカが個人を装って解説しているblogなどは相変わらず)が、あれが流行った頃は人気が人気を呼んでというか凄いブームになったものだ。さらにSEVから端を発したと思われるトルマリンブームなどもあった。
やれイオンだ放射線だ磁力だと、あたかも効果があるような臭いをさせるページもあった。F&Fでも散々テストしたが、未だに効果の認められるものに出会っていない。イオン化だ何だと言ったって燃焼に影響を及ぼす程度(NOxなどが大幅に増えるはず)の電離装置は数キロワットの電力を消費し、トラックでもなければその装置を車に積めない。



裏金問題(7/3)
◆ 裏金問題、警察で金を貯め込んでいるところがあったり、あの宮崎県でも裏金問題が発覚したり、大阪では7億円+αが出てきたりしている。日本全国の市区町村の裏金を全部集めたら相当な額になるんだろうな。それこそ道路整備なんかその金で間に合っちゃったりして。大阪の事件で平松市長は「公金を取り扱っているという意識の欠如が蔓延している現実にがくぜんとした」と言って見せたが、あ〜あ見つかっちゃったよ程度にしか考えていないのではないかとさえ思ってしまう。そもそも奴らは公務員であり、マトモな考え方など出来ない人種だ。いや、全てがそうだとは言わないが多くはそうだろう。そもそも残業でも勤務でも手当が出て、帰りはタクシーが使えて、カラ残業にも手当が出て、中抜け勤務もOKで、マッサージ椅子も公金で買って貰えるのに一体裏金を何に使うというのか。私的流用はなかったというものの、そもそも私的流用が多い公務員の中にあって私的流用がなかったと見え透いたことを言って貰っても困る。

◆ 奴らは自分たちのこととなると一生懸命だ。昨今の少子化により学校が閉鎖に追い込まれるのは過疎地ばかりではない。多摩ニュータウンでも川崎でも学校閉鎖が起こっているわけだが、川崎は県住民との対立が起きている。学校を建築するときには廃校後は福祉目的に使えるようにと(学校には不要な)防火設備やエレベータを設置した。しかし実際に廃校が決まると、早速これを取り壊そうとした。住民は貴重な税金の無駄だとしてこれに反対するも、県は川崎再開発のためにはぶっ壊すのだと聞かない。住民の反対運動が盛んになると県は言い分を変え、あの土地には有害物質が含まれているから学校は壊すのだと言い始めた。では今まで生徒に悪影響がなかったのかというと、人体に害はないと言い分を変えた。
その後も色々な理由をこじつけながら、何とか早くぶち壊そうと必至になる。反対派の住民に対しては(実は反対派ではない人も含めて)県の業務を妨害したとして訴えまで起こしてくると言うのだから悪質である。

◆ 住民は解体業者が入れないように座り込みをするが、なんと県の職員は住民が未だ寝ている早朝から職員を学校近くに配置して住民が座り込みできないようにするという熱心さだった。おそらく早朝手当などがガッポリ出ているのだろうが、住民がどんなにお願いしても時間が来ればキッチリ窓口を閉めてしまう奴らも住民阻止のためなら、手当のためなら早起きもしますよと言う例だ。もちろん再開発は必要だろうし、そもそも川崎駅周辺は(最近は綺麗になったが)横浜などに比較するとウルトラ古臭いイメージだったから何らかの策は必要だったはず。県にしてもその時々の都合ではなく、キッチリ話し合って最初から学校を建てていれば何ということはなかったはずだ。或いは市の財政、県の財政に余裕があれば無駄な工事に目くじら立てることもないだろう。しかし奴らの勝手さは今に始まったことではなく、他のことも含めて住民イジメがなされていた結果の不満が爆発したのではないのか。



iPhone(7/2)
◆ 昨日の続きで新機種の方、SBM自体?としては普及機をメインに双子モデルなどで頭数を稼いだというこれまでの路線の延長だ。ハイエンドも一応出しては来ているが売れ筋商品ではないということもあって機種数を欲張ったりはしていない。売れないものを多数出せば購買欲が分散してしまってメーカは幸せにはなれない。しかし1機種か2機種にしておけばそのどちらかを買おうという気になるのだから多少は売れてくる。この辺りの感覚は卸売業でのノウハウが活かせる部分であり孫さんのお得意だと思う。
一方で普及機はスパボ一括売りにも耐えられるようにと徹底したコストダウン戦略を採る。このレンジでは外観や色が重要だと言うことは解っているはずで、中身は同じでも外側が違えば又売れ行きも変わって来る。自動車の場合は販売チャネルによって同じ車の名前を変える(フロントグリルなども変える)訳だが、やはり車種数にしろ携帯電話の機種数にしろ多い方が見栄えが良い。孫さんがドコモは○機種でauは○機種だがウチは○○機種だとやるアレである。もっともこの夏のモデルは他社に見劣りしたのでそんなことはこれっぽっちも口にはしなかったが。

◆ iPhoneはディズニー並み、いや、それ以上の話題を提供してくれる筈だ。売れるか売れないかではなく、SBMの場合は売るか売らないかみたいなところもありインセンじゃぶじゃぶで配りまくるくらいの勢いがあれば台数は稼げるのではないだろうか。もっとも本体を安くする事はAppleの手前行わないはずで、キャッシュバック券やスペシャルプラン3ヶ月無料みたいなやり方が想像できる。勿論そんなことをしなくても売れるものなら売りまくるだろうが、SBMにとって怖いのは初期スパボの連中が2年を迎える時期と年末が重なることだ。一部メディアによれば解約したい層が溜まっていると、まるでMNP前のドコモの状態みたいな事も囁かれ始めた。これら加入者に解約を躊躇わせるような施策が必要であり、そこにiPhoneが効果を発揮するのではないかという説だ。スパボのゼロ円に釣られて加入してはみたものの、その後auやドコモも家族定額や分離プラン導入で今や順定額も霞んで見えるというのだが、この意見には賛成しかねる。確かに他社通話が月に30分もあればホワイトプランは安くはなくなるのだが、昨日書いたダブルナンバーとでも組み合わせれば何とかなる。

◆ iPhoneはEDGE/GPRSエリアで使われていたわけだが、通信速度の遅さが嫌気されていた。一部には通信速度の遅いGSM圏で売れたのだからSBMネットワークで充分だととの声も聞かれるが、それはユーザの声を正しく聞いていないに過ぎない。優れたUIとなめらかな描画はおそらく誰しも認めるだろうが、通信速度が遅いとその度に引っかかるので魅力半減なのだ。
SBMといえばHSDPAエリアマップすら公開できない程度しか整備が進んでおらず、非HSDPAエリアでの通信速度は月を追うごとにと言っていいほど低下している。ビットマップ地図を表示するにしてもドコモのHSDPAエリアならペロッと表示されるのに、SBMの場合は明確な待ち時間が発生する。そのドコモにしてもGoogleMAPの衛星写真など1Mバイト級になると表示までに数秒を要するのだから結構ダルい。



新サービス(7/1)
◆ ドコモが始めてヒットしたのはドコモだけのみだとさえ言われたような、どうもマーケットに疎い同社なのだがそのドコモのサービスをSBMが真似てきたと言うことはドコモのサービス自体が悪いのではなく売り方さえ考えれば金になると言うことなのかも知れない。孫さんは金の臭いには敏感である。その孫さんが開発費をかけてまでドコモの後を追ったと言うことは、おそらく勝算あってのことだろう。他社がやっているからウチもやるなんて消極的なビジネスを、おそらく孫さんはやらない。その証拠?に緊急通報システムなどは金にも何もなりはしないから後回しになっているではないか。年に何度かの一斉非常通報なんて、カネをかけた割に効果が認められないと思ったのだろう。

◆ まずはダブルナンバーで、これは加入者水増し効果も高いことからSBMもやりたかったに違いない。
しかしながらシステム全体に影響を及ぼすことなのでそう簡単には実装できなかったと見える。対応機種に関してもドコモがシリーズごと対応させたのに対してSBMは1機種のみ。これでサービス加入率が見込めるようなら次期或いは次々期モデルで対応させるだろうし、そうでなければやめてしまうかも。ホワイトプランはSBM同士は準定額だが他社通話は高い。Wホワイトという手もあるがエクストラチャージ分がなかなか埋めきれない。結局SBM同士以外の通話料は高くなってしまうのだ。勿論これはダブルナンバーを使った場合にも当てはまり、しかしホワイトプランは840円まで割り引かれると共に他社通話が多い人は無料分がたっぷり付いたau真似プランやドコモ真似プランが選択できる。
従って月間20分以上他社通話がある人ならばダブルナンバがお得だ。ただし契約者には一定の決まりがあり個人の他名義契約は出来ないなどドコモより自由度が低い。
契約はA番号でコピープランを、B番号でホワイトを組むのが最も有効だ。A番号をドコモ真似プランにすればSBMのパケットし放題よりも安いドコモ真似のパケホーダイが使える。この部分で315円差があるのでダブルナンバの840円も実質525円とみることも出来よう。ただしドコモ真似プランのパケ放題を使ったとしても、通信速度はSBMの低速に代わりはないので悪しからず。

◆ 着デコメはどうなのだろうか。これも流行ればドコモも連れ高?になるかも知れない。そもそもこれはSBM同士専用だと思われるし、現時点では対応機種が少ない&スパボで買った人は容易に買い換えが出来ない現状にあってはダブルナンバーほどの集客力は発揮しないかも知れない。しかし逆に普及機にも搭載されて若年層加入者獲得に成功すれば未来はある。何しろこれを使わせればSBM同士でも1通話10.5円が課金できるのだから、利用回数が多くなれば収益率もアップする。問題はダブルナンバー共にどうやってそれを使わせるかだ。このあたり、孫さんの手腕を見てみたいと思う。サービスは始めるが余り利用率の上がらないドコモとの差がどの程度付くのかは興味あるところである。



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